「街中華(町中華)」という言葉を知っていますか。
平成28年(2016年)ごろから注目されだしました。
町中華はいわゆる「大衆中華」や「中華食堂」などと呼ばれる、庶民的な日本流の中華料理店のことです。
倉敷市の西部・玉島地区には、長年にわたり玉島の住民に愛されている街の中華料理店があります。
それが「中国料理 廣珍 (こうちん、以下 廣珍)」です。
スタンダードな中華料理から季節の限定料理、さらには紹興酒までいろいろなメニューがそろっています。
廣珍は気軽に立ち寄れ、おいしい料理でお腹いっぱいになるのです。
そのため、子供から年配まで幅広いお客が訪れます。
そんな玉島の地域に根付いた中華料理店・廣珍の魅力や歴史を紹介しましょう。
記載されている内容は、2020年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
中国料理 廣珍のデータ

名前 | 中国料理 廣珍 |
---|---|
住所 | 倉敷市玉島中央町3丁目12-13 |
電話番号 | 086-522-5188 |
駐車場 | あり 全29台 ・廣珍専用:6台 ・清心町商店街共同駐車場(西):14台 ・清心町商店街共同駐車場(東):9台 |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜午後9時 ※ラストオーダーは閉店30分前 |
定休日 | 水 祝日の場合は営業し、翌日に休業 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 2階のみ予約可能 |
座席 | 140席 ・1階 テーブル席:70席 ・2階 座敷:70席 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ・ベビーカー入店可能 ・子供用食器あり ・子供用椅子あり |
バリアフリー | ・車椅子入店可能 ・トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | 中国料理 廣珍 | みんなの「美味しい!」のために |
自動車での行き方
廣珍へは、玉島市街地を東西に走る国道429号線(旧国道2号線)を通ります。
「変電所前」交差点を南に曲がり、県道47号線(倉敷長浜笠岡線)を南に進んでください。
変電所前交差点から南に約300メートルの地点にある「大正橋」交差点を東に折れましょう(左折)。
大正橋交差点を曲がったら、そのまま約200メートル直進します。
すると道の両側に駐車場が見えます。
道の北側(左側)が廣珍の駐車場、南側(右側)が清心町商店街共同駐車場です。
どちらの駐車場に停めても構いません。
下は、廣珍の駐車場(6台)。
下は、清心町商店街共同駐車場(14台)。
両駐車場から徒歩で東へ進むと、清心町商店街の入口があります。
清心町商店街に入って、すぐ左にあるのが廣珍です。
また別の行き方として、国道429号線の「中央町1丁目」交差点を南に曲がり、「良寛通り」を南に進む行き方もあります。
良寛通りを南へ約450メートル直進すると、「清心町」交差点です。
清心町交差点の右手には、清心町商店街の東側の入口があります。
清心町商店街の東側入口の横に、清心町商店街共同駐車場があります。
ちょうどNTTの建造物の横です。
東側入口から商店街を西へ進みましょう。
約100メートル商店街を進むと、進行方向右側に廣珍が見えます。
交通機関での行き方
交通機関で廣珍へ行くには、JR新倉敷駅南口から両備バスの「玉島中央線」、または井笠バスの「寄島線」に乗りましょう。
どちらの路線も「玉島中央町」バス停で下車してください。
玉島中央町バス停は、良寛通りにあります。
良寛通りから約120メートル南西(バスが来た側とは反対方向)に進みましょう。
すると、清心町交差点・清心町商店街の東側入口に到着です。
そのまま清心町商店街に入って約100メートル進むと、廣珍に着きます。
廣珍は昭和34年の創業以来、玉島で愛されている”街の大衆中華”

廣珍は、倉敷市玉島地区中心部・清心町(せいしんちょう)商店街にある中華料理店です。
昭和34年(1959年)に創業した老舗で、地元・玉島で長年にわたり愛されています。

廣珍の外観は赤と黄を基調とし、中華料理店らしい店構えです。



廣珍は清心町の店のほかにも、倉敷市内にグループ店があります。
- ヒロマル (中華惣菜)
- 麺や廣 (ラーメン)
- あずまや 玉島店 (和食)
- 倉敷タンメン廣 (タンメン)
グループ店もぜひ利用してみてください。
廣珍グループで使えるポイントカードもあります。
廣珍の人気メニュー

廣珍のメニューは麺類から単品料理、点心、セット、デザートまで幅広いラインナップです。
アルコール類や宴会メニューもあります。
さらに季節ごとに変わる季節メニューなども魅力です。


ランチに付くごはんは、おかわり自由!
なおランチに付くスープは、110円増でハーフラーメンに変更できます。



なお、平日の午前11時から午後2時までがランチタイムです。
メニューの詳細については、廣珍の公式サイトを参考にしてください。
たくさんそろう廣珍のメニューですが、その中からとくに人気の高いメニューを紹介します。
「大麺」は創業時から一番人気の廣珍名物!

廣珍の看板メニューで一番人気なのが「大麺 (おおめん)」(825円)です。
取材時は、大盛を食べました。
大盛は220円増です。

廣珍といえば大麺といってもいいほどの定番メニューで、創業時から人気があります!
大麺は、いわゆる「五目タンメン (湯麺)」。
タンメンは関東などでよく食べられている麺類です。
野菜を中心としたタップリの具材が載り、スープは塩風味のアッサリ味が特徴。
とても食べごたえのある一品です。

具材は、太モヤシ・ハクサイ・コマツナ・ニンジン・キャベツ・キクラゲ・アオネギ・イカ・エビ・豚肉。
中央には、半玉のゆで玉子が載っています。

スープの味わいは、スッキリとした塩風味です。

炒め野菜は、シンナリ感とシャキシャキ感がよい塩梅で混在していました。
また、炒めた野菜の甘みと香ばしさと油感が、スープととてもよく合います。
そこへ、イカやエビのプリプリ感がアクセントに。
豚肉は甘みと香ばしさがあり、おいしいです。

アッサリとしたスープでありながら、炒め野菜のコッテリ感とボリューム、麺の食べごたえも加わってとてもボリュームのある一杯でした。
それでいて、具材が野菜メインなので食べやすくてヘルシーです。
「麻婆豆腐」は”麻”と”辣”にこだわる

「麻婆豆腐 (マーボードーフ)」(770円)も人気があるメニューです。
単品のほか、ランチメニューとして「麻婆豆腐ランチ」(860円)もあります。
麻婆豆腐は、辛さが1〜3辛まで3段階で選択可能です。
取材時は、麻婆豆腐ランチを注文(辛さは1辛)。
110円増で、スープをハーフラーメンに変更しました。

麻婆豆腐ランチの内容は、麻婆豆腐にごはん・サラダ・揚げもの(鶏のから揚げ・揚げギョウザ1個ずつ)・ハーフラーメンです。

廣珍の麻婆豆腐のポイントは「麻(マー)」と「辣(ラー)」にこだわっていることです!
「麻」はしびれるような辛さのことで、花椒(ホアジャオ)など。
「辣」はトウガラシなどの刺激的な辛さのことです。

豆腐は木綿豆腐でした。

豆腐と挽肉とアンをすくい、一口食べるとアンのとろみと甘塩っぱさ、挽肉のうまみと甘みが感じられます。

そのあと、木綿豆腐なのにまるで絹豆腐のようになめらかで柔らかな食感、やさしいほのかな甘みが来ました。
そして、アン・挽肉に豆腐がミックスされていい塩梅の味わいになったのです。
そう思った直後、舌にヒリヒリとした刺激とともにピリ辛さが口の中に広がりました。
また、花椒の風味もよく効いています。
中央のトウガラシをよけ、全体をよく混ぜこんで食べてみました。
すると、さらに辛さや刺激、花椒の風味が一気にやってきます。
急いでごはんをかきこみ、あっという間におかわり。
麻婆豆腐ランチを食べ終わるまでに、2回もごはんをおかわりしてしまいました。
ちなみに、”麻”と”辣”を加える追加用スパイスも付いてきます。

辛さや刺激が足りないというときに、使ってみてください。
その他のおすすめメニュー
おすすめのほかにも、廣珍の人気メニューはたくさん。
つい目移りしてしまいます。
そこで、人気メニューの中からおすすめを紹介しましょう。
「酢豚」は安定の人気メニュー

「酢豚」(770円)は、安定した人気のあるメニューです。
「酢豚ランチ」(860円)もあります。
廣珍は創業時に広東料理の店としてオープンしました。酢豚は広東料理に由来する料理です。
また、見た目の彩りの良さも酢豚の魅力ではないでしょうか。

サクサクの豚肉に、とろみのある甘酸っぱいタレが絡んできます。
さらに衣の中の肉は脂身と赤身のバランス良く、肉は噛むたびに肉の味がしっかり味わえ、脂身は柔らか食感で甘みが広がりました。
アンはやや強めのとろみです。

タマネギはしなやかながらシャキシャキ感もあり、やさしい甘さです。
ニンジンもほどよい食感で、甘みがあります。
タケノコはコリコリとした食感で、タケノコ特有の風味が感じられました。
ピーマンはシャキシャキしていて、みずみずしさがあります。
私は取材まで、酢豚を家庭か給食でしか食べたことがなかったのです。
初めて飲食店で酢豚を食べ、「こんなに酢豚はおいしい料理だったのか」と驚きました。
「海老チリソース」はエビのプリッとした食感が楽しめる

「海老のチリソース」(1,056円)は、中華料理店での定番の人気料理ではないでしょうか。
いわゆる「エビチリ」ですね。
エビはプリップリとした弾力ある歯ごたえで甘く、そこに強めのとろみのアンが絡み付きます。

アンは甘めでありながら、ほどよい酸味も。
そして、あとからピリッとした辛さが追ってきました。
そこへネギのシャキシャキ感がアクセントになっています。
「小籠包」は染み出す肉汁が魅力

「小籠包 (ショウロンポウ)」(363円)は、人気の点心(てんしん)です。
蒸篭(せいろ)で出され、3個入っています。
蒸篭のフタを開けると熱い湯気が立ちこめ、おいしそうな小籠包がお目見えです。


食べると、肉のうまみと甘みが感じられ、ジューシーな味わいです。
そして皮のプニプニとした食感が加わってきます。
「甕汲み生紹興酒」はまろやかで飲みやすい味わい

廣珍はアルコールメニューもありますが、おすすめは紹興酒(しょうこうしゅ)。
廣珍の紹興酒は「甕汲み生紹興酒 (かめくみ なま しょうこうしゅ)」です。
甕汲み生紹興酒は、デカンタ(300ミリリットル)は759円、グラス(90ミリリットル)が253円。

倉敷市内で甕汲み生紹興酒を扱っているのは、廣珍だけなんです。
また廣珍は、中国地方でもっとも紹興酒を消費している店ですよ!
(令和2年現在)
甕汲み生紹興酒にレモンやショウガを入れることも可能です。

甕汲み生紹興酒は加熱処理をしていないので、口あたりがなめらか。
そのため、紹興酒初心者にもおすすめです。
「ドラゴンハイボール」は紹興酒をソーダで割ったスッキリ味

「ドラゴンハイボール」(385円)も、廣珍のおすすめドリンクです。
ドラゴンハイボールは、紹興酒をソーダで割ったもの。
レモンも添えられています。

なお通常350ミリリットルのドラゴンハイボールが、700ミリリットルまで増量した「メガ ドラゴンハイボール」(638円)もあります。
スタンダードな中華料理を中心に、おいしそうな料理がたくさん楽しめる廣珍。
廣珍を運営する株式会社 廣珍の代表取締役・堀 広司 (ほり ひろし)さんへインタビューをしました。
中国料理 廣珍のデータ

名前 | 中国料理 廣珍 |
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住所 | 倉敷市玉島中央町3丁目12-13 |
電話番号 | 086-522-5188 |
駐車場 | あり 全29台 ・廣珍専用:6台 ・清心町商店街共同駐車場(西):14台 ・清心町商店街共同駐車場(東):9台 |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜午後9時 ※ラストオーダーは閉店30分前 |
定休日 | 水 祝日の場合は営業し、翌日に休業 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 2階のみ予約可能 |
座席 | 140席 ・1階 テーブル席:70席 ・2階 座敷:70席 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ・ベビーカー入店可能 ・子供用食器あり ・子供用椅子あり |
バリアフリー | ・車椅子入店可能 ・トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | 中国料理 廣珍 | みんなの「美味しい!」のために |