倉敷とことこ
倉敷中島屋 〜 高梁川流域の食と工芸が集まるギャラリーカフェ。大橋家の長屋門に所在

倉敷中島屋 〜 高梁川流域の食と工芸が集まるギャラリーカフェ。大橋家の長屋門に所在

グルメ / 2019.04.26

倉敷の代表的な観光地のひとつに、大橋家住宅があります。
大橋家住宅は、江戸時代の豪商の屋敷で、国指定の重要文化財です。

大橋家には長屋門があり、その長屋門の一角に倉敷中島屋(なかしまや)という店があります。

倉敷中島屋は、高梁川(たかはしがわ)流域を中心とした地元産の食材を料理に使い、店内では地元作家の美術工芸品を展示・販売するという「ギャラリーカフェ」という形態です。

店を運営する株式会社ブレイン・トラスト・ジャパンの代表取締役・岡野 智博(おかの ちひろ)氏は、高梁川流域の地域活性化イベントを長年開催しており、倉敷中島屋は「地元の良さを発信したい」という店の思いとこだわりが随所に感じられます。

そんな倉敷中島屋の店内や食事を紹介するともに、岡野氏にインタビューもおこなうことができました。

倉敷中島屋のデータ

中島屋:外観
名前倉敷中島屋
地域
お店の分類

ジャンル

今回の費用
住所岡山県倉敷市阿知3丁目21-32
電話番号086-489-1101
駐車場なし
営業時間火〜土曜日:午前11時〜午後3時、午後6時〜午後10時
日曜日:午前11時〜午後3時
夜間営業
定休日
支払い方法現金
PayPay、ぐるなびペイ、アリペイ使用可能
予約の可否
夜の営業のみ貸し切り可。貸し切りは6人以上から。
座席カウンター:4席、テーブル:14席
タバコ
トイレ
子育てベビーカー入店可
バリアフリー段差は小さなもののみのため、サポートがあれば車椅子での入店可能
ホームページ倉敷中島屋 | 自然栽培米を中心に高梁川流域の食とモノづくりのコラボレーション

倉敷中島屋は大橋家の長屋門の中に所在

倉敷中島屋:外観 西側から

倉敷中島屋は、国指定重要文化財である大橋家住宅の入口にある長屋門(ながやもん)の一角にあります。

長屋門は、江戸時代の武家屋敷や有力者の屋敷にみられた建物です。

門の左右に長屋を備えたもので、家臣や使用人・門番などが長屋門の中に居住していました。

倉敷中島屋は、大橋家長屋門の向かって一番左側(東側)の場所にあたります。

倉敷中島屋:外観 東側から

なお、倉敷中島屋ならびに大橋家への行き方は、大橋家住宅の紹介記事を参照してください。

大橋家住宅 ~ 江戸時代の生活に思いを馳せる、倉敷町屋の重要文化財

▼長屋門の向かって左(東)の暖簾がかかる通路からも入ることができます。

倉敷中島屋:長屋門外側の入口

▼暖簾をくぐると、店内への2つめの入口がありますので、そこから中へ入ってもOKです。

倉敷中島屋:もうひとつの入口

▼なお通路をそのまま直進すると、大原家住宅内へ直結しています。

倉敷中島屋:大原家住宅への連絡通路

▼通路の先は大原家住宅の庭につながっていますが、入場するには料金が必要ですので、忘れずに支払うようにしましょう。

倉敷中島屋:大原家住宅への連絡通路

▼店内はリノベーションしており、長屋門ならではの昔の雰囲気を生かしながらも、新しい雰囲気も感じます。

倉敷中島屋:店内のようす倉敷中島屋:6人掛けのテーブル 倉敷中島屋:店内のようす カウンター席

倉敷中島屋の席は、以下の通り。

  • 壁沿いにカウンター4席
  • 4人がけ丸テーブルが2つ
  • 6人がけテーブルが1つ

あわせて18席です。

▼天井も趣があります。

倉敷中島屋:天井

料理のコンセプトは体に良いものとジビエ

昼と夜でメニューが異なる

倉敷中島屋は、昼と夜でそれぞれメニューが用意されています。

いずれのメニューも地元産を中心とした体に良いものと、地元で獲れたジビエ肉です。

昼メニューは主に以下の通り。

商品 価格(税別)
玄米定食 850円
倉敷中島屋特製カレー 1,000円
美膳軍鶏の親子丼 1,000円
玄米茶漬け 650円

玄米定食は、肉や魚を使っていないのがポイントです。

メインのおかずは、市内の茶屋町(ちゃやまち)地区にある山崎豆腐店の油揚げの中に、キャベツ・タマネギ・ニンジンを千切りにして入れ、フライパンで焼き上げて醤油をかけたもの。

焼くときに油を使わず、油揚げに染みている油のみで焼いているので、とてもヘルシーです。

また、夜メニューは以下の通りです。

商品 価格(税別)
備中イノシシの酒しゃぶしゃぶ 4,000円
美膳軍鶏の常夜鍋 4,500円
美膳軍鶏のオムレツ 1,500円
夜のおまかせセット 2,000円

備中イノシシの酒しゃぶしゃぶ」は、倉敷中島屋の代表・岡野氏が岡山県北部の猟師さんにごちそうしてもらったもの。

実際に食べておいしかったのでメニューにしたという、お店おすすめの料理です。

▼ほかに、ドリンク類があります。

商品 価格(税別)
甘酒 400円
炙り晩茶(温・冷) 400円
オレンジジュース
コーヒー(ホット・アイス)
ノンアルコールビール
ウィルキンソン ジンジャーエール(小瓶)
各400円

▼夜にはアルコール類も飲むことが可能です。

商品 価格(税別)
地酒ORIGIN(備前焼グラス) 各600円
地酒ORIGIN(一合) 各1,000円
地酒ORIGIN(二合) 各2,000円
キリンラガー(中瓶)
アサヒ スーパードライ(中瓶)
サントリー プレミアムモルツ(中瓶)
各600円
ハイネケン(小瓶)
キリンラガー(小瓶)
各500円
グラスワイン(赤) 600円〜
ワインボトル 3,000円〜
焼酎(麦・芋) 600円〜
ハイボール 500円

なおメニューと価格は、2019年3月時点のものです。

また、メニューの内容は変更になる可能性があります。

倉敷中島屋特製カレー

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレー

取材では、「倉敷中島屋特製カレー」を食しました。

▼ルーのベースは、真庭市在住のフレンチシェフが考案したものです。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレー

岡山県北部産のジビエ肉地元野菜を、15種類のスパイスとともにじっくりと煮込んでいます。

▼具材は、ひき肉やシイタケなど。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーのルー

食べると肉の旨味がジワッと口内に広がりました。

なお、肉は時季によりイノシシ肉シカ肉になります。
取材時は、イノシシのアバラ骨回りの肉を使っていました。

肉を採取した後の残り肉ですが、骨回りの肉は栄養が豊富でおいしいのです。

▼ほかにルーの上には、レンコン・パプリカ・インゲンが乗っていました。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーのパプリカ

▼レンコンはフクダノウサンのもので、ほかの野菜は店の近くの鶴形地区にある青果店から仕入れたもの。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーのレンコン

また、ルーにはカラフルなゴマがかけられています。

ゴマは京都の会社が製造したもので、倉敷えびす商店街にあるコトリ食品からの仕入れです。

▼カレーのごはんは玄米で、市内のフクダノウサンの自然栽培のもの。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーの玄米

カレーには、サラダ・豆腐が付いています。

▼サラダはレタス・クルミなどが入っていました。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーにつくサラダ

時季によって、ほかの具材が入ることもあります。

サラダにかかっているドレッシングは、総社市にあるまるみ麹店の甘酒を使っているめずらしいもの。

▼豆腐は、市内の茶屋町地区にある山崎豆腐店のもので、木綿豆腐です。

倉敷中島屋:倉敷中島屋特製カレーにつく山崎豆腐店の木綿豆腐

木綿豆腐には、塩とゴマ油がかけてありました。

最初は醤油をかけていましたが、豆腐の味がしっかりしているので、それを生かすように変更したのことです。

木綿豆腐はしっかりした食感でした。そして、豆腐の風味が濃い。

とても滑らかな舌触りで、まるで絹どうふのようでした。

夜のおまかせセット

▼夜のメニューでは「夜のおまかせセット」がおすすめ。

中島屋:夜のおまかせセット シシ肉の塩胡椒焼き、オーガニックサラダ、小揚げの野菜包み焼き、シシ肉のそぼろ、豆腐のゴマ油と海塩、玄米、スープ 2000円(税別)

夜のおまかせセットの内容は、以下の通り(上記画像の左手前から時計回り)。

  • イノシシ肉の塩胡椒焼き
  • オーガニックサラダ
  • 小揚げの野菜包み焼き
  • シシ肉のそぼろ
  • 豆腐のゴマ油と海塩

これに玄米のごはんとスープがついて、2,000円(税別)となります。

品数が多く、中島屋自慢のイノシシ肉や豆腐・油揚げなどが楽しめるメニューです。

倉敷中島屋は高梁川流域の食と美術工芸品を集めたギャラリー兼カフェ

倉敷中島屋:展示さている陶器・小物類

倉敷中島屋は、飲食店であると同時に美術工芸品を展示・販売しているギャラリーでもあります。

料理に使う食材、店内で展示・販売している美術工芸品は、ほとんどが高梁川(たかはしがわ)流域産のものです。

高梁川は岡山県西部を南北に流れる大河川で、岡山県三大河川のひとつ。

流域は、広島県の東北部にまでおよんでいます。

▼店内には高梁川流域で活動している、さまざまな作家の作品がたくさん展示されています。

倉敷中島屋:展示さている陶器・小物類

▼また、じっさいに食事をするテーブルやイスも展示品という位置付けです。

倉敷中島屋:イチョウのテーブル 倉敷中島屋:イチョウのテーブル

6人掛けのテーブルはイチョウでつくられていました。

倉敷中島屋のこだわり食材

ジビエ肉(イノシシ・シカ)

倉敷中島屋のセールスポイントのひとつとなっている食材が、ジビエ肉です。

倉敷中島屋であつかっているジビエ肉は、おもにイノシシシカ

いずれも岡山県北部を中心に、地元で獲れたものです。

なお、時季によって肉の種類や部位が変わることがあります。

美膳軍鶏

倉敷中島屋:美膳軍鶏のポスター

ジビエ肉とならぶ倉敷中島屋のセールスポイントの肉が美膳軍鶏(びぜん しゃも)の肉です。

美膳軍鶏はニワトリの品種で、岡崎市の「岡崎おうはん」と播磨の兵庫牧場の「龍軍鶏ごろう(たつしゃもごろう)」の2品種をかけあわせたもの。

倉敷市西富井の農村シナジーという会社が開発した、岡山県生まれのニワトリです。

ジューシーかつ歯ごたえのある肉質で人気があります。

ホーム

玄米

倉敷中島屋:完全無農薬玄米の解説

倉敷中島屋で提供されるごはんは、すべて玄米です。

使っている米は、倉敷市水島地区のフクダノウサンという農場のもの。

フクダノウサンでは、米や野菜を農薬・肥料などを使わない自然栽培にこだわってつくっています。

倉敷中島屋で出される玄米の品種は、朝日アケボノヤマビコです。

岡山県を代表する3品種が時季によって変わりながら提供されています。

豆腐・油揚げ

倉敷中島屋:山崎豆腐店の木綿豆腐

倉敷中島屋では、おかずや副菜に豆腐油揚げが出されます。

倉敷中島屋で使用している豆腐・油揚げは、倉敷市茶屋町(ちゃやまち)地区にある老舗豆腐店・山崎豆腐店のもの。

山崎豆腐店では、通常の豆腐の約2倍の大豆を使って豆腐をつくっています。

そのため、とても大豆の風味が強い豆腐なのが特徴です。

甘酒

倉敷中島屋では飲食店ではめずらしいドリンクメニューとして、甘酒があります。

倉敷中島屋の甘酒は、総社市美袋(みなぎ)地区にある老舗麹店のまるみ麹本店という会社のもの。

国産米を使い、無添加・ノンアルコール・ノンシュガーで、米麹のならではの天然の甘さを楽しめます。

地酒

倉敷中島屋:地酒ORIGIN

倉敷中島屋の夜のメニューでは、アルコール類も取り扱っています。

地酒も取りそろえていて、置いているおもな銘柄は、以下の酒蔵のもの。

いずれも地元に根ざした老舗の酒蔵です。

これらの老舗酒蔵が「地酒ORIGIN(オリジン)」という新しいブランドをつくりました。

高梁川源流の水を使い、蔵元ごとに5色の色分けをしています。

炙りゼロ番茶

倉敷中島屋:炙りゼロ番茶(袋入り)

倉敷中島屋で甘酒とならぶ看板ドリンクが、炙りゼロ番茶(あぶり ゼロ ばんちゃ)です。

炙りゼロ番茶は、高梁市の旅農人ふぁーむという会社がつくっています。

高梁市産の茶葉で、一番茶よりも先に収穫する茶葉を使っているので「ゼロ番茶」とう名前です。

倉敷中島屋:炙りゼロ番茶(缶入り)

熟成乾燥で微醗酵をしたあとに、「たき火直火炙り」をおこなってつくられています。

たき火直火炙りは、高梁に古くから伝わる製法です。

とても香り高く飲みやすいお茶で、倉敷中島屋では冷と温のどちらでもいただけます。

倉敷中島屋で扱う美術工芸品

倉敷中島屋で展示・販売されている美術工芸品は、主に以下のようなもの。

  • 酒津榎窯(さかづ えのきがま):陶器
  • CLAY STUDIO GENN(クレイ・スタジオ・ゲン):陶器
  • 鷹尾葉子:陶器
  • 陶工房 太田:備前焼
  • 小原要次郎商店:信楽焼
  • ぐらすたTOMO(トモ):ガラス製品
  • 小谷英次:ガラス製品
  • ビョルン:小物

ほかにも多数の美術工芸品を取り扱っています。

▼倉敷市酒津の「酒津榎窯(さかづ えのきがま)」の陶器。

倉敷中島屋:酒津榎窯の陶器

▼ガラス製品では、小谷英次氏や、ぐらすたTOMOの水口智貴氏などの作品を展示しています。

倉敷中島屋:ガラス製品

▼ぐらすたTOMOの「いぐさガラス」も展示。

倉敷中島屋:いぐさガラス

▼食事で使うテーブルやイスも展示品です。

倉敷中島屋:4人掛けのテーブル

倉敷中島屋では、テーブル・イスだけでなく、展示している陶器やガラス製品に料理を盛り付けて提供しています。

テーブル・イスや皿・コップなどは生活用品なので、実際に使ってみないと良さがわからないという店主の思いがあるためです。

もし料理を食べて気に入ったら、食事代の支払いとともに購入できます。

 

高梁川流域の食材や工芸品にこだわっている倉敷中島屋。

倉敷中島屋を運営している株式会社ブレイン・トラスト・ジャパン岡野 智博(おかの ちひろ) 代表取締役に、お店のこだわりなどを聞きました。

インタビュー記事を読む

倉敷中島屋のデータ

中島屋:外観
名前倉敷中島屋
地域
お店の分類

ジャンル

今回の費用
住所岡山県倉敷市阿知3丁目21-32
電話番号086-489-1101
駐車場なし
営業時間火〜土曜日:午前11時〜午後3時、午後6時〜午後10時
日曜日:午前11時〜午後3時
夜間営業
定休日
支払い方法現金
PayPay、ぐるなびペイ、アリペイ使用可能
予約の可否
夜の営業のみ貸し切り可。貸し切りは6人以上から。
座席カウンター:4席、テーブル:14席
タバコ
トイレ
子育てベビーカー入店可
バリアフリー段差は小さなもののみのため、サポートがあれば車椅子での入店可能
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アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通するフォトライター・コンテンツ制作者。カメラ片手に街を散策。倉敷観光に深みとコクをあたえます!

中島屋:中島屋特製カレー

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