倉敷市内では、夏から秋ごろにかけて数多くのお祭りが各地で開催されています。
そのなかでも、水島でおこなわれる「水島港まつり」は、活気あふれるよさこいが楽しめるお祭りです。西日本から総勢35チームが参加し、そのなかには地元・水島のよさこいチームも入っています。
お祭りムードも終盤を迎える11月、筆者は肌寒さを吹き飛ばすべく、水島港まつりに足を運んでみました。
よさこいから元気をもらえた1日をレポートします。
記載されている内容は、2024年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
水島港まつりとは
第68回水島港まつりは、2024年11月23日(土)に開催されたお祭りです。
別名「水島よさこい」というタイトルが付けられており、その名のとおり西日本各地から集結したよさこいを一挙に見られるお祭りとなっています。
水島港まつりは、1956年(昭和31年)の水島港でおこなわれた花火大会から歴史が始まりました。
時代の流れに合わせて目玉となる催し物は変化していき、郷土芸能パレードや水島音頭などの歴史を経て、2019年(令和元年)から「水島よさこい」がスタートしました。現在は、水島の地域活性とよさこいの文化の普及を目的に開催されています。
よさこいには、県内外から総勢35チームが参加しました。参加チームは以下の画像をチェックしてください。
会場には、キッチンカーエリア、屋台エリアもあり、地元・水島の飲食店も出店していました。グルメとよさこいを終日楽しめるお祭りです。
当日のレポート
2024年11月23日(土)、筆者は友人と一緒に会場へ向かいました。
会場付近には無料駐車場が5か所あり、筆者は水島中学校に車を停めました。150台が入る駐車場でしたが、午後1時でほぼ満車になっていたので、早めに行って正解だったかもしれません。
初めて見るよさこいの迫力に感動
よさこいを踊る会場は、水島商店街、よさこい大通り、八間川通りの大きく三つのエリアに分かれていました。
まずは、水島中学校からもっとも近い八間川通りへ。車から降りると、すぐによさこいの音楽が聴こえてきました。
初めて見る生のよさこいに胸が高鳴ります。
色鮮やかな衣装に目を奪われたのは、岡山市を拠点に活動している「華舞鬼蜂(はなまいおにばち)」というよさこいチームです。
力強い音楽に合わせたよさこいから、パワーと元気がもらえます。活気ある掛け声に、見ているこちらも自然に身体が揺れてしまいました。
傘やちょうちん、ヘアバンドや腰ひもなど、小物や装飾品にもこだわりが感じられ、見ているのが楽しいです。
1曲目が終わると、その場で衣装チェンジがおこなわれました。「鬼」と書かれた羽織をまとったよさこいは、雰囲気がまた変わり、違う魅力が感じられます。
列の最後には、チーム名が掲げられた大きな旗が舞っていました。
旗は大きさ・高さともに迫力があり、持ち手の人は軽々振り回していますが、きっと重いはずです。筆者なら電柱や看板にぶつからないか不安で、ここまで大胆に振り回せないと思いました。
続いてよさこいを披露したのは、「みずしん&古城池高校」チームです。水島信用金庫と古城池高等学校の合同チームとしての参加は、今回が初めてだそうです。
最初は少し緊張した表情でしたが、踊りが進むにつれて明るい掛け声が聞こえてきました。思わず「かっこいい!」「素敵!」と声を上げて応援したくなるチームです。
観客のなかには保護者らしき人たちも多く、非常に温かい雰囲気のよさこいが見られました。
肌寒い季節にうれしい、できたての熱々フード
会場内にはキッチンカーエリアと屋台エリアがあり、多くの人でにぎわっています。歩いていると、休憩中であろうよさこいの参加者ともすれ違い、踊っている最中とはガラリと違う雰囲気にギャップを感じます。
一通り出店を見たのち、食べられる機会がめったにない「麺屋台 うまし」のピリ辛まぜそばを購入しました。
岡山市にある麺工房、はせがわ麺工房Umashiがイベント時に出店しているお店のようで、こだわりのある中華麺を味わえます。
コシのある麺は食べ応えがあり、茹でたてのモチモチ感もたまりません。できたての麺料理は、肌寒い季節のイベントにはうれしい存在です。
まだまだお腹に余裕があったので、行列が気になっていた「モリノコカフェ」のカンジャンチキンを友人とシェアしました。
揚げたてを提供してくれるので、衣さくさくの熱々チキンが食べられます。チキンの他にもポテトやトッポギが入っており、ボリュームたっぷりでした。甘じょっぱい味についついお酒を頼みたくなります。
筆者が立ち寄った飲食スペースでは、自衛隊によるトラックの展示がおこなわれていました。子ども限定で自衛隊の制服も試着できるようで、家族連れで盛り上がっています。
日常のなかで関わる機会の少ない自衛隊の活動。子ども達にとって特別な思い出になりそうです。
屋台エリアとキッチンカーエリアの中心にある水島商店街通りでは、よさこいが披露されていました。
筆者がちょうど立ち会えたのは、よさこいの本場・高知から参加した人気チーム「ほにや」です。ほにやは全国各地のお祭りで賞を受賞しているチームで、自信に満ちあふれたパフォーマンスを見せてくれました。
見ている観客も笑顔になるほど、踊り手側の楽しさが伝わってきます。息の合った踊りと明るい表情に、目を奪われた数分間でした。
ステージを観ながらひと休み
会場の中心部にはステージが設置されていました。
イスやテーブルも置いてあり、座って休憩しながらよさこいを観られます。ご年配の人たちが談笑しながらゆったりとよさこいを楽しんでいる姿が印象的でした。
地元・水島の「小ざくら保育園」のステージもあり、一生懸命によさこいを踊る子ども達の姿がほほえましかったです。よさこいの文化はこのように次世代に引き継がれていくのだなと思いました。
せっかく座ってよさこいが観られるので、おやつを食べながらひと休みします。
スイーツの出店は非常に多く、悩んだ末に「T’s CLOVER」のチャイとスコーンをゲットしました。水島に事務所を構える「T’s CLOVER」は、筆者も何度か倉敷市内のイベントで見かけたことがあり、気になっていた存在です。
チャイは4種類あり、筆者はスパイスの効いた辛めのチャイ、友人はアップルラムをチョイスしました。甘くてしっとりしたスコーンと相性抜群です。
地元のおいしいものを食べられるのも、お祭りの魅力のひとつですね。
地元・水島の「倉敷ほにや」のよさこい
夕暮れ時、筆者がもっとも楽しみにしていた「ほにや倉敷」のよさこいが始まりました。
ほにや倉敷は、水島よさこいを象徴するチームです。多くの観客に温かく見守られながらよさこいがスタートしました。
弾けるような元気が感じられるよさこいで、見ているこちらもわくわくと楽しくなってきます。ぴしっとそろう振り付けも気持ちが良いです。
大人の後ろについて踊る子どもを、最初は「かわいい」と思って見ていましたが、堂々とした見事なよさこいを見せてくれて「かっこいい!」という気持ちに変わりました。
水島を代表するほにや倉敷。最後まで多くの観客に囲まれながら演舞を終えました。
夕陽を背負ってよさこいを踊る姿は、非常に印象的でかっこよかったです。
水島よさこいを盛り上げる存在として、今後の活動も応援したくなりました。
おわりに
筆者は水島港まつりで初めてよさこいを観ました。
チームごとで音楽や振り付けが違い、衣装や小道具などにもこだわりを感じられました。個性豊かなよさこいを一度に鑑賞できて得した気分です。
「ほにや倉敷」、「みずしん&古城池高校」、「小ざくら保育園」など、地元の参加チームが多かったことも印象的でした。水島よさこいならではの盛り上がりを見せたチームだと思います。
来年の水島港まつりでは、どのようなよさこいと出会えるのか楽しみです。
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第68回水島港まつりのデータ
名前 | 第68回水島港まつり |
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期日 | 2024年11月23日(土) 午前10時から午後7時 |
場所 | 水島商店街・よさこい大通り・八間川通り |
参加費用(税込) | |
ホームページ | 水島港まつり |