倉敷美観地区の真ん中で、明治45年(1912年)に創業した老舗の蒲鉾(かまぼこ)屋「ヤマウ蒲鉾店」。
100年以上の歴史がある店でしたが、残念ながら平成27年(2015年)に廃業し、その長い歴史に幕を下ろしてしまいました。
しかしヤマウは、蒲鉾店時代の店舗と屋号を受け継いだテイクアウト専門のコーヒー店「ヤマウ・コーヒースタンド (YAMAU coffee stand)」として生まれ変わっているんです。
老舗の歴史とコーヒースタンドという新しい文化を共存させた、ヤマウ・コーヒースタンドについて紹介します。
記載されている内容は、2018年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
ヤマウ・コーヒースタンド(YAMAU coffee stand)のデータ
名前 | ヤマウ・コーヒースタンド(YAMAU coffee stand) |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市本町5-4 |
電話番号 | なし |
駐車場 | なし |
営業時間 | 3月〜11月:午前10時〜午後6時 12月〜2月:午前10時〜午後5時 ※美観地区で夜間イベントがあるときは、夜間営業することもある |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | テイクアウト店のため席はなし。ベンチが3脚。 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | YAMAU coffee stand 公式インスタグラム |
ヤマウ・コーヒースタンドは、倉敷市美観地区にあります。
美観地区の中心となる倉敷川畔(くらしきがわはん)から倉敷アイビースクエア入口に向かう小道沿いです。
倉敷川畔からの行き方
倉敷川畔から行く場合は、倉敷川の東岸の道を通ります。
「かまぼこ黒田」がある小道を東へ曲がりましょう。
▼曲がる地点を北側(川上側)から南方向へ見たところです。
かまぼこ黒田のところを東(向かって左)へ曲がります。
▼曲がる地点を南側(川下側)から北方向へ見たところ。
かまぼこ黒田のところを東(向かって右)へ曲がりましょう。
▼小道の長さは約50メートルあり、小道のほぼ中央の、道の南側(向かって右)にヤマウ・コーヒースタンドがありますよ。
目印は上に掲げられている「蒲鉾(かまぼこ)」の看板です。
倉敷アイビースクエア側からの行き方
アイビースクエア側から行くときは、記念日通り(本町通りからアイビースクエア方面に南北にのびる道)を通ります。
▼曲がる地点を記念日通り北側(本町通り側)から南方向へ見たところです。
アイビースクエアの入口前を西(向かって右)へ入りましょう。
▼曲がる地点を記念日通り南側(白壁通り側)から北方向へ見たところ。
手焼き煎餅店が曲がる地点の目印です。
手焼き煎餅店のところを西(向かって左)へ曲がりましょう。
▼小道に入り煎餅店の前を通ると、すぐに左前方に「蒲鉾」の看板が見えてきますよ。
道の南側(向かって左)にヤマウ・コーヒースタンドがあります。
老舗の蒲鉾店がコーヒースタンドに生まれ変わる
ヤマウ・コーヒースタンドは、平成28年(2016年)にオープン。
ヤマウ・コーヒースタンドがあった場所は、もともと「ヤマウ蒲鉾店」という老舗の蒲鉾屋がありました。
ヤマウ蒲鉾店は明治時代に創業した老舗。
昔から美観地区を知っている人は、ヤマウ蒲鉾店を知っているかも知れませんね。
じつは、ヤマウ蒲鉾店を経営していたのは、ヤマウ・コーヒースタンドの岡本 聞太(おかもと ぶんた)店主の父。
その後、岡本店主の兄が蒲鉾店を継ぎましたが、廃業の決断に至りました。
蒲鉾店が廃業となり、跡地に岡本店主がヤマウ・コーヒースタンドを出店したのです。
業態は変わりましたが、「ヤマウ」とう屋号を受け継いでいます。
▼ヤマウ・コーヒースタンドは、昔ながらの町家を改装していて、老舗の雰囲気を今も残した店舗なんですよ。
▼おもての「蒲鉾」の看板もそのひとつ。
▼内装の多くが蒲鉾店時代のままです。
▼天井を見上げると昔の雰囲気がそのまま残っているのが分かります。
▼床は、蒲鉾店時代に張っていたシートをはがしただけで、ほぼそのまま。
ヤマウ・コーヒースタンドのコンセプトは「ちょっとした休憩所」
ヤマウ・コーヒースタンドは、喫茶店やカフェではなく「コーヒースタンド」です。
つまり、テイクアウトが専門のコーヒー店なんですよ。
ヤマウ・コーヒースタンドは観光やお出かけの「ちょっとした休憩所」をコンセプトとしています。
町を歩いていてちょっと喉が渇いたときに、ヤマウ・コーヒースタンドでコーヒーを買って、コーヒー飲みながら町を歩いてくださいね。
▼店内には席はありませんが、ベンチが置いてありますので、ちょっと腰を下ろして、コーヒーを飲むこともできますよ。
なお、「エスプレッソ」のみテイクアウトできませんので、店内のベンチで飲んでくださいね。
ヤマウ・コーヒースタンドはラテがおいしいテイクアウト専門店
ヤマウ・コーヒースタンドはテイクアウト専門のコーヒー店です。
そのためメニューはドリンクのみですよ。
ヤマウ・コーヒースタンドのメニュー
▼ヤマウ・コーヒースタンドのメニューは以下の通りです。すべて消費税込みの価格ですよ。
コーヒー(ホワイト) | ||
---|---|---|
カプチーノ | ホットのみ | 450円 |
ラテ | ホット/アイス | 450円 |
キャラメルラテ | ホット/アイス | 500円 |
カフェモカ | ホット/アイス | 500円 |
ソイラテ | ホット/アイス | 450円 |
コーヒー(ブラック) | ||
エスプレッソ | ホットのみ | シングル 350円 ダブル 500円 |
アメリカーノ | ホット/アイス | 380円 |
エクストラ・ショット | – | +50円 |
その他 | ||
抹茶ラテ | ホット/アイス | 480円 |
ココア | ホット/アイス | 380円 |
紅茶ラテ | ホットのみ | 400円 |
ソーダ | ||
ティーソーダ | アイスのみ | 380円 |
メロンクリームソーダ | アイスのみ | 380円 |
ヤマウ・コーヒースタンドは「ラテ」を中心としたコーヒー店です。
エスプレッソやアメリカーノなど、ラテ以外のコーヒーもそろっていますが、店主の岡本さん自身がラテが好きなので、ラテに力を入れているんですよ。
そのため、ドリップコーヒーは扱っていません。
▼カウンターには大きなエスプレッソ・マシンが置かれていました。
ラテは、専用の機械(エスプレッソ・マシン)で圧力をかけて抽出されたエスプレッソコーヒーを使って作られます。
一番人気は看板メニューのラテ
一番人気は、ヤマウ・コーヒースタンドの看板である「ラテ」です。
ラテといえば「ラテアート」ですが、ヤマウ・コーヒースタンドで出されるラテも、ラテアートが施されていますよ。
岡本店主は「ヤマウ・コーヒースタンドはおいしいラテが飲めるお店」と語っています。
ぜひ自慢のラテを味わってみてくださいね。
ハーシーズチョコシロップ使用のカフェモカ
ヤマウ・コーヒースタンドのカフェモカです。
カフェモカは、チョコシロップを入れたラテですよ。
ヤマウ・コーヒースタンドのカフェモカは、ハーシーズチョコシロップを使っています。
ハーシーズはチョコアイスでも有名です。
若者に人気の抹茶ラテ
コーヒー以外のメニューでは「抹茶ラテ」が人気です。
特に高校生など若者や女性に人気があるとのこと。
▼夏場にはアイスの抹茶ラテもよく出ます。
本来はコーヒーが苦手な人向けの商品でしたが、今ではラテに次ぐ人気商品に。
蒲鉾店時代の「紋」が描かれたカップが印象的
ヤマウ・コーヒースタンドで注文すると、コーヒーカップにはヤマウ蒲鉾店の紋が描かれた紙が巻かれています。
屋号だけでなく、歴史ある紋も受け継いでいるのですね。
一度見たら印象に残ります。
また、蒲鉾屋時代からヤマウを知っている人は、懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。
ちなみにこの紋は、ヤマウ蒲鉾店創業者で、岡本店主の曾祖父・岡本右佐太(おかもと うさた)の名前の頭文字「ウ」に、縁起を担いで山の形を組み合わせたもの。
屋号の「ヤマウ」もこの紋に由来しています。
ヤマウのコーヒーを片手に美観地区を散策してみました!
ヤマウ・コーヒースタンドは、コーヒーをテイクアウトして、町を散策するのがコンセプト。
モデルのりるさんに、ヤマウ・コーヒースタンドでラテを注文し、美観地区界隈を散策してもらいました。
倉敷美観地区に来た際には、ヤマウ・コーヒースタンドに寄って、コーヒーをテイクアウトし、コーヒーを味わいながら倉敷の町を散策してみてはいかがでしょうか。
- モデル:りる
- 撮影:大嵩竜一
ヤマウ・コーヒースタンド(YAMAU coffee stand)のデータ
名前 | ヤマウ・コーヒースタンド(YAMAU coffee stand) |
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住所 | 岡山県倉敷市本町5-4 |
電話番号 | なし |
駐車場 | なし |
営業時間 | 3月〜11月:午前10時〜午後6時 12月〜2月:午前10時〜午後5時 ※美観地区で夜間イベントがあるときは、夜間営業することもある |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 不可 |
座席 | テイクアウト店のため席はなし。ベンチが3脚。 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
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