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縄文土鈴・土面作りワークショップ ~ 縄文アーティスト 兵頭百華さんが、土にふれることから伝えたい縄文の心と技

縄文土鈴・土面作りワークショップ ~ 縄文アーティスト 兵頭百華さんが、土にふれることから伝えたい縄文の心と技

知っとこ / 2024.03.29

縄文アーティストである兵頭百華ひょうどう ももか)さんが開催する縄文サロンを知っていますか。

縄文土器の展示、作品や書籍などの物販販売などに加えて、「縄文土鈴(じょうもんどれい)・土面(どめん)作りワークショップ」と「縄文のお話会」を開催しています。

「縄文土鈴・土面作りワークショップ」のことを、体験と兵頭百華さんのインタビューを通じて紹介します。

記載されている内容は、2024年3月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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縄文サロンとは

「縄文サロン」は、単発的なサロンとして、2022年(令和3年)11月から始まり、今では毎月開催されています。
水島東常盤町近くにある「ミズシマパークマネジメントLab.」が担当する地域サロンの一つです。

縄文サロンでの楽しみは次のとおり。

  • 縄文土鈴・土面作りワークショップ
    土鈴、土面から選び制作。一人一人に1kgの粘土が準備されているため、粘土の量と時間内であればいくつ制作しても大丈夫
  • 縄文のお話会
    縄文の基本的な知識、兵頭さんが見る縄文の魅力、岡山・中国地方の縄文についてなどの話しをしながら縄文について語り合う会
  • 縄文土器の展示、作品書籍などの物販販売
    おもに兵頭さんが制作した縄文土器(模写と創作)とフラワーアレンジメントなどの展示など

そのほかにもワークショップやお話会に加えて、兵頭さんが手がける縄文土器の展示なども楽しめます。

入口から兵頭さんの「おもてなし」を楽しめる

会場は、この建物の2階の「ミズシマパークマネジメントLab.」です。建物の入口には、真新しい「縄文サロン」ののぼりが目をひきます。

すりガラスから、縄文土器らしき影が見える
すりガラスから、縄文土器らしき影が見える

入口を入るとすぐに、兵頭さん手作りのウェルカムボードと縄文土器に生けた花などがお出迎え。

縄文サロン ウェルカムボードなど

縄文土器などの展示

こちらが縄文土器の展示会場です。

左手には、実在する縄文土器を模写した作品。右手には、兵頭さんにより創作した作品が展示されています。縄文土器の形や文様、厚さなどを、ぜひ体感してください。

縄文土器展示会場

筆者は縄文土器と聞くと思い浮かべるのは、代表的な形の火焔型土器(かえんがたどき)です。これも展示されています。
ろくろもない時代に、芸術的で実用的な土器が制作されていたことに驚きです。

代表的な縄文土器の形である火焔型土器(かえんがたどき)

兵頭さんが創作した縄文土器の一つ「一心同体」。土にふれる喜びを感じる兵頭さんならではの作品ですね。

兵頭さんの創作作品「一心同体」

縄文土鈴・土面作りワークショップを体験

続いて、縄文土鈴・土面作りのワークショップを体験しました。
ワークショップでは、まず兵頭さんから、縄文土器や縄文時代について説明があります。

兵頭百華さん(中央)
兵頭百華さん(中央)

縄文土器用に発酵させた粘土(1kg)をはじめ、縄や竹ベラなどの道具がそろっています。
取材時の参加者は、筆者を含め6名(大人2名、子ども4名)でした。

ワークショップ会場

これから作る縄文土鈴と土面の一例。右上の土偶のなかがくりぬかれており、振ると素朴な音でなる鈴になっています。

縄文土鈴、土面 制作例

筆者は縄文土鈴に挑戦。作る手順はつぎのとおり。

縄文土鈴の作り方(土鈴の場合)
  1. 粘土を半分程度取り丸にする
  2. その粘土を人型にする
  3. 下部をとんとんと机にあて底を作る
  4. 粘土紐をひっつけ文様を入れる
  5. そこから粘土を取り出し、玉を入れ閉じる

粘土(1kg)を竹ベラで半分に切り、丸い粘土にします。兵頭さんがお手本として実践。

制作過程 粘土を丸に

筆者も挑戦しましたが、まん丸にすることさえも難しいですね。

制作過程 丸い粘土

皆さん思い思いに集中し、楽しみながら制作。参加者の状況にあわせ、兵頭さんがフォローしてくれます。

制作風景

土鈴(土偶型)を制作した後、土面作りをしているところを撮影させてくれました。
土面の制作には、調理用のボウルを利用。逆さに置き、乾いた布を敷いた上で作ります。

制作風景

テーブルの上いっぱいに、作品がどんどん増えています。配布された粘土がある限りは、時間内にさまざまなものをいくつ制作しても良いとのことです。

制作風景

制作途中の玉型の土鈴を見せてくれました。右手に持っている縄で縄目の文様をつけていきます。
また、こちらの参加者は、土鈴(土偶型)、土鈴(玉型)、勾玉2つなど6つの作品を制作。

制作風景

当日、参加者の皆さんにより、制作された作品は次のとおり。
個性豊かな土鈴、土面、土器などが完成。こちらの作品を乾燥した後に、2024年4月28日に野焼きで完成する予定です。

制作された縄文土鈴など

縄文土鈴・土面作りワークショップのあとで、講師であり縄文アーティストである兵頭百華(ひょうどう ももか)さんにインタビューしました。

インタビューを読む

縄文土鈴・土面作りワークショップのデータ

名前縄文土鈴・土面作りワークショップ
期日定期的に毎月開催
申込は、兵頭さんのInstagramのDMか、kamomo821@gmail.comに連絡を

※詳細は、兵頭さんのInstagramなどを確認してください。
場所倉敷市水島常盤町10-8
参加費用(税込)縄文土鈴・土面作りワークショップ 4,500円
縄文のお話会 1,000円
ホームページ兵頭さんのInstagram
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眞鍋忠義

眞鍋忠義

倉敷市在住で、2人の娘を持つアラフィフ会社員。
大学生となり、愛媛県松山市・大阪府豊中市・東京都府中市・愛知県日進市などで生活した後のUターン組です。
一度、故郷から離れて暮らしたことでも気が付くことができる、ここにしかない魅力をご紹介できるのでは?と思っています。
令和2年度 高梁川志塾(第1期)・令和3年度 高梁川流域ライター塾卒業生です。
これからも学びながら、私自身の体験などを中心に紹介したいと思います。

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