第17回倉敷春宵あかり 参加レポート 〜 3月31日で終了！倉敷美観地区に春を告げる光の宴

朝晩はまだまだ寒いですが、徐々に春の足音が聞こえてくる今日この頃。

倉敷美観地区に春を告げるイベントとしてすっかり定着した「倉敷春宵あかり」は、この季節の風物詩です。

2024年は例年より開催期間も長く、週末を中心に関連イベントも数多く企画されています。なかでも毎年人気の高い「あかりめぐり」が開催された、3月16日に現地まで足を運んでみました。

定番の倉敷川沿いに並ぶ和傘を用いたあかりから、新たな趣向のあかりまでレポートしていきます。

「第17回倉敷春宵あかり」とは

倉敷春宵あかりは、倉敷美観地区一帯を会場に、散策しながら和傘やあんどんを使ったあかりの演出を楽しめるイベントです。

早春の恒例イベントとしてコロナ禍の期間を除き毎年開催されており、17回目となる2024年は3月9日（土）〜31日（日）の期間に開催されています。

イベントに足を運びました

午後6時過ぎに会場の倉敷美観地区に到着。
あかりの見えるスポットは点在していますが、まずは大原美術館前の「今橋」からスタート。

まだ明るいので、暮れなずむ夕空を見ながら倉敷川畔（くらしきがわはん）を散策しました。そして徐々に辺りが暗くなってきました。

川畔に並べられた「和傘あかり」です。
「倉敷春宵あかり」といえばこれをイメージしますよね。

2022年にオープンした倉敷SOLA みんげい広場では、児島特産のデニムをモチーフにした「インディゴあかり」が展開されています。

青を基調とした和傘や雪洞（せつどう）の落ち着いた色合いに癒されました。

また、土日限定で奥にある「くらしき宵待ちGARDEN」でもライトアップイベントが開催されていました。

それでは地図を片手に、その他のスポットにも行ってみましょう。

あかりめぐり（3月16日、17日開催）

「あかりめぐり」はエリア内6か所に設置された文字あんどんをめぐり、隠された言葉を探す参加型のイベントです（参加費無料）。

倉敷館 観光案内所の横にある受付にて名前と電話番号を記入し、LEDの入ったちょうちんと参加カードをもらいます。

1グループにつき一つの貸出です。

ちょうちんを片手に行ってみると、ひらがなが書かれたあんどんがありました。

6か所のスポットをめぐり、キーワードを記入していきます。受付にちょうちんを返却した際に参加賞として匂い袋を頂きました。

早めの時間（午後6時前）からの参加がおすすめです。

春宵ふうせん・春宵あんどん（倉敷アイビースクエア）

今回は倉敷アイビースクエアも会場として使われていて、美観地区側より中庭に向かう通路上に「春宵ふうせん」がお目見え。

倉紡記念館と愛美赤煉瓦館をバックに、和と洋の絶妙なハーモニー。

こちらのあかりをたどり、中庭へ。
ブルーを基調とした幻想的なライトアップのなか、「春宵あんどん」が設置されています。

倉敷アイビースクエアでは協力イベントとして、週末を中心に「春宵カフェ」が開催されており、中庭で軽食やお酒が楽しめます。

希莉光（きりこ）あかり（倉敷物語館入口）

倉敷物語館の入口付近に設置された、切り絵を用いたあかりです。

よく見てみると倉敷市の花である「藤の花」や市の鳥である「かわせみ」がデザインされており、下側からは地面に影絵のような模様が投影されていました。

▼こちらは美観地区の柳と人力車をモチーフにした作品。

特に紹介されてはいませんでしたが、阿智神社の下に工房を構える「倉敷光作所」の手による作品です。

おわりに

今回で17回目を迎えた倉敷春宵あかりですが、今では倉敷音楽祭と並んで早春の倉敷を代表するイベントの一つになったと思います。

年によって開催内容や開催日程にはばらつきがあるものの、今年（2024年）は開催期間も長く設定されているので、より多くのかたが参加しやすいように配慮されているように感じました。

個人的に今回特に良かったと思えたのは、アイビースクエアの「春宵ふうせん」です。
和と洋の交わった雰囲気に倉敷らしさを感じますし、実際に現地でも多くのかたが写真に収めていました。

また週末のほうが協力イベントも多く賑やかではありますが、平日は人も少なめでゆっくりと鑑賞できるので、平日夜もおすすめです。

来年の開催も楽しみにしています。ありがとうございました。