季節ごとに祭りイベントを開催している「ふなおワイナリー」。
2026年の夏祭りは、マスカット・オブ・アレキサンドリア栽培140周年を記念した「ワインとぶどうの夏祭り」を開催します。
夏の夕暮れ、ワイナリーの里山でぶどうとワイン、そして音楽を楽しめる一日を紹介します。
記載されている内容は、2026年7月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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「ワインとぶどうの夏祭り」開催概要

「ワインとぶどうの夏祭り」は、2026年7月26日(日)午後3時から7時に開催されます。
船穂町でマスカット・オブ・アレキサンドリアを大切に育てる船穂町農業後継者クラブ、GRAPE SHIP、そしてふなおワイナリーの3者が力を合わせて企画し、これまでにも増して魅力的なイベントになっています。
詳しくはチラシ画像を確認してください。

船穂町農業後継者クラブとマスカット・オブ・アレキサンドリアのこと

ふなおワイナリーと合同でイベントを主催する「船穂町農業後継者クラブ」の会員である、浅野芳徳(あさの よしのり)さんに、船穂町農業後継者クラブとマスカット・オブ・アレキサンドリア(以下、「アレキ」と記載)のことを教えてもらいました。
「船穂町農業後継者クラブ」は、船穂町の若手農業従事者の会です。
2026年7月現在の会員は16人。そのうち5人がアレキ、5人が船穂町のもう一つの特産であるスイートピーを栽培し、他の方はシャインマスカットなどの生産者だそうです。
以前は100軒以上あったというアレキの生産農家も、今では十数軒に減ってしまったといいます。そういう意味でも、「船穂町農業後継者クラブ」の存在は地域にとって心強いものです。

そして2026年は、岡山県でアレキの栽培が始まって140年という記念の年です。単一の品種で140年続くのは珍しいそうで、ミカンもイチゴも、そしてぶどうも品種改良を重ねて多くの新しい品種が生まれる中、同じ品種が長く続く例は多くありません。
最近はシャインマスカットやピオーネなど種のないぶどうが人気ですが、有核(種がある)だからこその香りや味わい、酸味は他では味わえないものだそうです。種なしにするためにホルモン処理をすると、どうしても香りが減ってしまうとのことでした。
ちなみに、マスカット・オブ・アレキサンドリアの名前は、発祥の地である北アフリカから、地中海沿岸の「アレキサンドリア港」を経由して各地に広まったことに由来するそうです。最大の魅力である芳醇な香りは種があることで引き出されるため、あえて種を残して栽培されています。
栽培には高温と乾燥を必要とするため、日本では明治時代から岡山県を中心にガラス温室での栽培技術が発展しました。現在でも国内生産量の約9割を岡山県が占めているそうです。
イベント当日は、もぎたてのアレキの販売もあり、お値打ち価格で手に入るかもしれません。アレキとジュース、ワインの詰め合わせの販売や地方発送もできるそうです(箱代・送料別、支払いは現金のみ)。
また、フードブースに出店するいちご屋ROSSOでは、看板商品の「けずりイチゴ」に加えて、凍らせたアレキを削った「けずりアレキ」も販売するそうです。
船穂で生まれたジュースとワイン

当日は船穂で生まれたジュースとワインが販売されます。
船穂町農業後継者クラブのアレキ100%ジュース

船穂町農業後継者クラブでは、船穂町産のアレキ100%ジュースも作っています。このジュースはあえて澱(おり)を残しているそうで、ボトルを振ると底にたまった澱がジュース全体に行き渡るようになります。
試飲してみたところ、とても甘く濃く、そして芳醇な香りが際立っていました。1本3,300円(720ml)と少々お高いですが、完成までの手間を聞き、実際に味わってみると、納得できる価格だと思いました。
GRAPE SHIPの自然派ワイン「朱2025」

今回の夏祭りのもう一つの主催者「GRAPE SHIP」は、松井一智(まつい かずのり)さんが経営するワイナリーです。松井さんは、自ら有機栽培したアレキを使い、自身のワイン醸造所GRAPE SHIPで自然派ワイン(ナチュラルワイン)とジュースを製造・販売しています。
取材時は、今一番のおすすめというロゼワイン「朱2025」を試飲しました。アレキにシラー、小公子というぶどうを加えて造られたそうですが、もちろん添加物を加えない自然派ワインです。
松井さんによると「穏やかな微泡でドライな口当たり、甘酸っぱさと心地よい苦味が感じられ、果実の味わいをじっくりと堪能できるワイン」とのこと。
全国にファンがいるというGRAPE SHIPの自然派ワインは、生産本数が限られていることもあり、すぐに完売してしまう人気商品です。この夏祭りで出会えたら幸運かもしれません。
ふなおワイナリーの新発売ジュースやワイン

そしてもちろん、ふなおワイナリーのジュースやワインも販売されます。
新発売のマスカット・オブ・アレキサンドリアジュースは、ふなおワイナリー初のアレキ100%果汁のジュースです。原料となるぶどうは自社の圃場(ほじょう)などから糖度18度以上の房を収穫し、フリーラン果汁をぜいたくに使用しています。
ワイナリーならではのろ過技術を駆使し、透明感の際立つプレミアムなジュースに仕上げたとのことでした。
ふなおワイナリーの城後哲也(じょうご てつや)支配人は、次のように話してくれました。
「アレキの栽培からジュース製造、ラベル作成まで、全ての工程で人と人とのつながりや絆を大切にしながら造り上げた、自信作の一つです。ワイナリーの技術と情熱が生んだ、果汁そのままの豊かな味わいをお楽しみください」

そして、もう一つ紹介したいのが、アジアワインアワード2026で「ゴールドメダル」を受賞した「マスカット・オブ・アレキサンドリア 特醸辛口 橙 2024」です。
アレキ栽培140周年を記念して発売されたワインで、アジアワインアワードは、アジア各国のワイン専門家やワイン商(輸入業者・流通業者)、ソムリエなどが色・香り・味・バランス・飲みやすさを基準に、アジアの味覚や生活習慣、ワインの産地や品種を考慮して世界のワインを審査するものだそうです。
ふなおワイナリーからのメッセージ

ふなおワイナリーの城後哲也支配人に、読者へのメッセージを聞きました。
城後(敬称略)
ふなおワイナリー、GRAPE SHIP、船穂町農業後継者クラブが、それぞれ思いを込めて扱うマスカット・オブ・アレキサンドリアが岡山で栽培されるようになって、今年で140年になります。
その知名度をさらに上げ、もっと身近に感じてもらえるよう、3者が力を合わせて「ワインとぶどうの夏祭り」を開催します。一人でも多くの方にお越しいただき、アレキの芳醇な香りと上品な甘さを楽しんでいただきたいという思いで、これまで以上の内容を企画しました。
会場には魅力いっぱいのお店が大集合します。
当日、浴衣・甚平でお越しの方には、ふなおワイナリーショップにてジュースまたはグラスワインを1杯プレゼントします。ぜひご家族・ご友人お誘い合わせのうえ、ふなおワイナリーにお越しください。
おわりに
ふなおワイナリーのイベントには何度も参加してきましたが、今回は船穂町でアレキやワイン造りに携わる若手生産者の方からも話を聞けました。手間のかかるアレキの栽培に自然と向き合いながら大切に続けている様子から、歴史あるアレキ栽培に誇りと責任を持ち、その味や香りに自信を持っていることが伝わり、胸が熱くなりました。
子どもの頃、マスカットといえばアレキのことで、地元岡山でもやはり高級なぶどうです。とても甘くておいしかったけれど、皮をむいて種を出して食べるのが少し面倒でもありました。
近年、シャインマスカットなど皮ごと食べられるマスカットが流通し始めてからは、その手軽さや価格もあってアレキを口にする機会はめっきり減っていましたが、あらためて食べると、味は格別だと実感します。
今回の夏祭りで、生産者が心を込めて育てたアレキや、その加工品であるジュースやワインに出会えると思うと、当日がとても楽しみです。
マスカット・オブ・アレキサンドリア栽培140周年「ワインとぶどうの夏祭り」のデータ

| 名前 | マスカット・オブ・アレキサンドリア栽培140周年「ワインとぶどうの夏祭り」 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年7月26日(日) 午後3時〜7時 |
| 場所 | 岡山県倉敷市船穂町水江611-2 |
| 参加費用(税込) | 無料 ※飲食費などは別途必要 |
| ホームページ | ふなおワイナリー |


































