大原美術館

大原美術館 ~ 見どころは?モネ、エル・グレコなど有名作品だけじゃない、常に進化し続ける美術館

観光

倉敷が誇る、大原美術館。

わたしはアートが大好きで全国の美術館を訪れています。その中でも大原美術館は、特に好きな美術館のひとつです。

西洋美術から現代の国内外の作品まで、素晴らしい作品が展示されています

しかし、大原美術館の魅力はそれだけではありません。「美術館ってハードルが高い」と思っている方でも、楽しめるところなんです!

モデルのいさこさんと一緒に美術館を訪れ、スタッフの岡崎さんに案内していただきました。大原美術館の魅力を、ぎゅっと凝縮してお伝えします。

大原美術館内は通常、撮影禁止です。今回は特別に撮影許可をいただいています。


大原美術館のデータ

名前大原美術館
地域
施設の分類
所要時間
所在地岡山県倉敷市中央1-1-15
電話番号086-422-0005
駐車場なし
開館時間午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日
祝日、振替休日と重なった場合は開館
7月下旬~8月、10月は無休
入館料(税込)【一般】
大人:1,300円
大学生:800円
高校・中学・小学生:500円
※20名以上の団体料金あり
支払い方法現金
クレジットカード(VISA、Master、JCB、American Express)
電子マネー(Suicaなど交通系ICカード、iD、QUICPay、nanaco)
予約の可否
タバコ
トイレ

子育て


授乳室は工芸館にあり
オムツ替えシートは本館2階および工芸館にあり
バリアフリー


ホームページOHARA MUSEUM of ART

大原美術館とは

大原美術館

大原美術館の成り立ち

大原美術館は1930年(昭和5年)に設立された、日本で最初の、西洋美術中心の私立美術館です。

当時の日本では、なかなか本物の西洋絵画を見ることができませんでした。

優れた作品を日本でも見られるようにしたい――画家・児島虎次郎(こじま とらじろう)の強い思いに、事業家である大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)が賛同。

日本芸術界の発展のため、孫三郎の支援のもとで、虎次郎は西洋絵画を収集しました。

現在大原美術館の中核をなしているのは、このとき集められた作品です。

ふたりは深い友情で結ばれていたそう。友情と熱意からできた美術館なんですね。

大原美術館の構造

大原美術館は、本館、分館、工芸・東洋館にわかれています。

収蔵点数は約3,000点。2019年3月現在、展示されているのはそのうちの約半分です。

ミュージアムショップもあり、お土産を買うこともできますよ。

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倉敷駅から大原美術館へのアクセス

大原美術館へのアクセス

JR倉敷駅の南口を出て、倉敷中央通りを南に進みます。「美観地区入口」の信号にあるスクランブル交差点を、左に曲がってください。

大原美術館

少し道なりに歩くと、右手に見えてくる西洋風の建物が大原美術館です。

大原美術館 本館の見どころ 作品

山ほどある素晴らしい作品の中から、見どころを簡単に紹介します。

エル・グレコ「受胎告知」

大原美術館 エル・グレコ『受胎告知』

日本にあるのが奇跡といわれる作品です。

聖母マリアがキリストを身ごもったことを天使から告げられるシーンで、色使いも背景もドラマティック!

実は聖母マリアの頭上の輪っかは、後世に描き加えられたものだそうです。それも絵の歴史として、そのまま残しているそうですよ。

モネ「睡蓮」

大原美術館 モネ『睡蓮』

数多ある「睡蓮」の中でも、モネ本人が虎次郎のために、特にお気に入りだった1点を選んでくれたそうです。

大事な作品を渡してくれたのは、日本に対するリスペクトがあったと考えられます。

描かれているのは池と睡蓮ですが、水面に空や雲が映っているのがわかるでしょうか。ぜひ、少し離れて観てみてください。

ゴーギャン「かぐわしき大地」

大原美術館 ゴーギャン『かぐわしき大地』

原始的な生活を求めたゴーギャンが、南太平洋に浮かぶタヒチに渡って描かれた作品です。

神秘的な雰囲気を感じました。

ピカソ・藤田嗣治・マティス・モディリアーニなど、有名作家の作品

大原美術館 マティス・モディリアーニ

大原美術館には、作家の「傑作のひとつ」といわれるような作品が多数展示されています。

たとえば写真右のマティスの作品は、モデルであるマティスの娘さん本人が「やっぱり手放すんじゃなかったわ」と後悔したくらいの名作なんですよ。

現代美術もいろいろ

大原美術館に展示されているのは、中世の西洋絵画だけではありません!

たとえば、真っ赤に塗ったキャンバスを切り裂いた作品なども。

わたしは高校生の時にこの作品を見て、すごく衝撃を受けました。「アートはこうでなきゃいけない」なんて無いんだなあと思ったのを、鮮明に覚えています。

美術界に激震を走らせたアーティストであるデュシャンの作品や、「水玉の女王」と呼ばれる草間彌生(くさま やよい)さんの作品など、幅広いジャンルの作品があるんですよ。

大原美術館 本館の見どころ 建物

ギリシャ神殿のような外観

大原美術館 本館

大原美術館本館は、ギリシャ神殿風の建築です。

大きな柱から威厳を感じます。

建築様式の異なる内観

大原美術館 内観

増築された本館アトリウムは、開放感のある吹き抜け。

壁や天井がモダンでおしゃれです。

写真右のほうにある鉄骨の柱は、増築工事をしたときに発見されたのだそう。美術館の歴史を感じられるものとして、残してあります。

白壁&珍しい赤壁の工芸・東洋館

大原美術館 東洋・工芸館

工芸・東洋館は、和の建築です。

白壁だけでなく赤い壁の蔵もあって、目を引きます。

写真左奥に見える倉敷国際ホテルの壁の一部にも、同じなまこ壁風のデザインを使用しているそうです。大原美術館から見た時になじむように設計されているんですね。

美術館ってハードルが高い? 難しい?

大原美術館

アートを楽しむには知識や教養が必須だと思っていませんか?

そんなことはありません!

スタッフの岡崎さんに、アートの楽しみ方の例を教えてもらいました。

  • 気になるものは、なんで気になるのかを考えてみる
  • どういうふうに描かれているの?とじっくり観察してみる
  • なんでこの色なんだろう?など、不思議がってみる
  • 作品を見たときの自分の感情に着目してみる
  • タイトルや作家名を隠して、純粋に見てみる

上記はあくまで例なので、楽しみ方は自分なりでOK。

「観察の目が変わると、毎日が変わります。面白いものとの出会いを楽しんでください」と話してくれました。

大原美術館をもっと楽しむ、ちょっとしたスポットとワザ

丸窓から見る景色

大原美術館

本館2階のギャラリーの丸窓は、窓も景色も美しいので、お見逃しなく

美観地区は高い建物がほとんどないので、美観地区を間近で見渡せる場所は貴重です。(※大原家の旧別邸「有隣荘」からは見晴らしが良いですが、ふだんは非公開)

入口にそびえ立っていた柱の上部の装飾も、間近に見えます。

ある場所から庭を広く見渡せる

大原美術館 庭園

本館内のある場所から、新渓園」の日本庭園を広く眺めることができます

気づきにくい場所にあるので探してみてくださいね。

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別館(分館/工芸・東洋館)は後日見ることもできて、期限ナシ

大原美術館には3つの館(本館/分館/工芸・東洋館)があり、各館に入る時にそれぞれの入口でチケットに押印されます。

チケットにスタンプが押されていない館(入館していない館)は、チケットを持っていれば別の日でも利用できます。特に期限もありません!

もしあまり時間がなくても、「今回は本館だけ見て、また倉敷に来た時に分館と工芸・東洋館を見よう」といったことができます。

大原美術館の活動

大原美術館の活動

大原美術館は、作品を飾っているだけではありません。

地域のため、アート界のため、いろんな方に大原美術館を知ってもらうために、さまざまな活動をしています。

  • 学芸員が、美術館の歴史や作品について解説する「ギャラリーツアー」
  • 作品の前で感想などを話し合う「フレンドリートーク
  • 美術館の中でのコンサート
  • 大原美術館内や1日別邸「有隣荘」で行うヨガ
  • 館長による美術教室
  • 参加型体験プログラム「チルドレンズ・アート・ミュージアム」
  • 地元小・中学生向けの学習支援
  • 未就学児童を対象とした体験プログラム
  • 若手作家を倉敷に招いて滞在制作を支援し、展覧会を実施する「ARKO」
  • ナゾ解きゲーム 大原美術館に眠る『ヒミツの絵画』を探せ

特にこども向けの支援活動の多さは、全国指折り

「歴史があり世界的にも評価の高い美術館なので、”お高く止まって”いてもおかしくない」と個人的には思うんです。

それでも広く柔軟な活動をされて、「みんなが楽しめる美術館」であること、こどもが気軽に本物と対面できる機会を作っていること、今を生きるアーティストを応援していること――わたしが大原美術館を大好きなところです。

後半の記事では、大原美術館のスタッフ岡崎翔太さんにインタビューし、大原美術館の思いやアートの面白さについて教えてもらいました。

インタビュー記事を読む

モデル:いさこ 叶迫明日香(インスタグラム)

大原美術館のデータ

名前大原美術館
地域
施設の分類
所要時間
所在地岡山県倉敷市中央1-1-15
電話番号086-422-0005
駐車場なし
開館時間午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日
祝日、振替休日と重なった場合は開館
7月下旬~8月、10月は無休
入館料(税込)【一般】
大人:1,300円
大学生:800円
高校・中学・小学生:500円
※20名以上の団体料金あり
支払い方法現金
クレジットカード(VISA、Master、JCB、American Express)
電子マネー(Suicaなど交通系ICカード、iD、QUICPay、nanaco)
予約の可否
タバコ
トイレ

子育て


授乳室は工芸館にあり
オムツ替えシートは本館2階および工芸館にあり
バリアフリー


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吉野なこ

写真と旅を愛する、倉敷そだちのデザイナー。
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