倉敷とことこ
阿智神社 〜 山の上から倉敷を見守る総鎮守。祭るのは航海の神様

阿智神社 〜 山の上から倉敷を見守る総鎮守。祭るのは航海の神様

観光 / 2018.11.10

倉敷美観地区の倉敷川のほとりを歩いていると、北東に小高い丘が見えます。

鶴形山(つるがたやま)という山で、山の上に見える神社は阿智神社(あち じんじゃ)。

倉敷の総鎮守(そうちんじゅ:地域の守り神)です。

阿智神社は、倉敷の町ができるずっとずっと昔からあった神社で、美観地区周辺ではもっとも歴史があります。

そんな倉敷最古のスポットを紹介しますね。

阿智神社のデータ

名称阿智神社
別名妙見宮
地域
所要時間
鎮座地岡山県倉敷市本町12-1
電話番号086-425-4898
駐車場あり
境内東側に祈祷者用の駐車場が15台。
御祭神多紀理毘売命
多岐都比売命
市寸嶋比売命
御利益航海安全
交通安全
芸能上達
技能向上
商売繁盛
美容健康
御朱印(初穂料)あり(300円)
拝観時間随時拝観可能
社務所受付時間午前8時〜午後5時
休観日なし
拝観料なし
拝観料・初穂料の納め方現金
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページ阿智神社 | 岡山県倉敷市本町鎮座

阿智神社とは

阿智神社 拝殿

阿智神社は倉敷の町(旧 倉敷村)の総鎮守となる古い神社です。

美観地区の北の鶴形山の上に鎮座しています。

祭っている神様は「宗像三女神(むなかた さんじょしん)」。

福岡県の宗像神社と同じですよ。

宗像三女神とは、以下の三神のことをいいます。

  • 多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)
  • 多岐都比売命(たぎつひめのみこと)
  • 市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)

宗像三女神は航海の安全を見守る神様です。

だから阿智神社の御利益は「航海安全」と「交通安全」。

また市寸嶋比売命は芸能や財宝、美容の神様でもあるので、阿智神社には以下の御利益もあります。

  • 芸能上達
  • 技能向上
  • 商売繁盛
  • 美容健康

なお神社名の「阿智(あち)」は倉敷中心部一帯の古名です。

ほかに朝鮮半島から帰化した一族「阿知使主(あちのおみ)」に関連しているという説もあります。

阿智神社への行き方

道順を確認

阿智神社の見どころ

阿智神社の境内の見取り図です。

阿智神社 案内図

手水舎

阿智神社 手水舎

手水舎(ちょうずや)は、南参道を上がり、境内への入口となる随神門のすぐ下にあります。

西参道からきた場合もここに着きますよ。

手水舎で両手と口を清めてから参拝しましょう。

手水舎西側からの眺望

手水舎から少し西方面に移動すると、倉敷の町並が見渡せる場所があります。

町並の形状がよくわかり、実際に歩いてみるのとちがった風景が見られるのでおすすめのスポットですよ。

随神門

阿智神社 随神門

南参道を登ったところにある随神門(ずいしんもん)。

阿智神社境内の入口です。

阿智神社 随神門

門の上部中央にはウサギの彫刻があります。

このウサギは表側・裏側とも施されていますよ。

阿智神社の御朱印帳の表紙にもなっている、阿智神社のシンボル的存在です。

社殿

阿智神社 拝殿

随神門をくぐると、目の前に現れるのは拝殿。

拝殿はかなり大きいのでとても印象的です。

阿智神社に訪れたら、はじめに拝殿で拝みましょう。

阿智神社 本殿

拝殿の後ろには本殿。

この中に宗像三女神が祭られています。

天津磐境

阿智神社 天津磐境

本殿の左側にある天津磐境(あまつ いわさか)。

昔は巨岩や奇岩は神様が降臨するものとして祭られていました。

磐境は神社の原型となるもので、阿智神社がかなり古くから存在した証拠です。

実際に磐境を見てみると、とても神秘的なオーラを感じました。

境内からの眺望

阿智神社 絵馬殿 眺望

阿智神社は山の上にあるので境内からの倉敷の町を見渡せます。

上の写真の中央あたりに「大原美術館」が見えるんですよ。

大原美術館 ~ 見どころは?モネ、エル・グレコなど有名作品だけじゃない、常に進化し続ける美術館

阿智神社 絵馬殿

特に境内にある絵馬殿が見晴らしスポットです。

昔はここから見える景色がすべて海だったんですよ。

高灯籠

阿智神社 高灯籠

絵馬殿の横にある高灯籠(たかとうろう)。

阿智神社の高灯籠は本来港に置かれるものと同じタイプで、港を出入りする船の目印となるものでした。

元々は美観地区内の倉敷川沿い、中橋のたもと(現在の「旅館くらしき」のあたり)にあったといわれています。

その後、阿智神社が海上交通の守護神であることにちなんで、阿智神社の境内に移されました。

阿智神社 高灯籠

今では、高灯籠は阿知の藤や随神門のウサギの彫刻と並んで阿智神社のシンボルとなっています。

高灯籠の高さは約5メートル。

境内のすぐ下から見上げると迫力があります。

能舞台

阿智神社 能舞台

能舞台は拝殿の向かい側、随神門と社務所の間にあります。

正面奥に松の絵が描かれているのが特徴です。

境内社

阿智神社には本殿とは別に境内の中に小さな神社(境内社)がいくつかありますので、代表的なものを紹介しますね。

阿智神社 境内社 菅原神社

まずは菅原神社(すがわら じんじゃ)。

学問の神様の菅原道真(すがわら の みちざね)を祭っています。

本殿の右後ろです。

阿智神社 境内社 城山稲荷神社

菅原神社の左側に並んでいるのが城山稲荷神社(しろやま いなり じんじゃ)。

元々は倉敷代官所(現在のアイビースクエア)のところにあったものが阿智神社の境内に遷されました。

五穀豊穣や商売繁盛の神様です。

阿知の藤

阿智神社 阿知の藤

阿知の藤は境内の裏側にあります。

アケボノフジという品種で、日本で一番大きな藤の木です。

阿智神社 阿知の藤

推定年齢は300年〜500年ともいわれ、岡山県の天然記念物に指定されています。

これにちなんで倉敷市の市花は藤なんですよ。

5月上旬に花を咲かせ、藤棚が藤色に染まります。

その頃には藤見の会が開催されて大勢の人が見物に訪れますよ。

阿智神社のお守り・御朱印・御朱印帳

阿智神社 社務所

阿智神社にはオリジナルお守りが何種類かあります。

阿智神社 阿知の藤実守

注目は阿知の藤の実が入ったお守り「阿知の藤実守(ふじまもり)」です。

藤実と不死身をかけて、健康や身体安全のお守りになっています。

また藤と不二をかけて和合・夫婦円満などの意味もありますよ。

阿知の藤実守をいただくには1,000円の初穂料を納めましょう。

阿智神社 御朱印

阿智神社の御朱印です。

御朱印をいただくには300円の初穂料を納めましょう。

阿智神社 御朱印帳

阿智神社にはオリジナルの御朱印帳もあります。

随神門のウサギが描かれていますよ。

阿智神社の御朱印帳をいただくには1,500円の初穂料を納めましょう。

阿智神社 社務所

お守りやお札、御朱印などは社務所でいただけます。

欲しい場合は社務所の中にいる人に話しかけてくださいね。

阿智神社の主な行事

阿智神社では、たくさんの年間行事やお祭りがあります。

主なものは以下の通りです。

行事
1月 歳旦祭
2月 節分祭
3月 倉敷雛めぐり
4月 桜まつり
5月 藤見の会
5月 春季例大祭
8月 夏越大祓式・七夕祭り
10月 秋季例大祭
12月 師走晦大祓式・古札焚上祭

阿智神社の歴史

阿智神社 拝殿

なぜ航海の神様を祭っているのか?

阿智神社は航海の守護神である宗像三女神を祭っています。

でも倉敷美観地区は内陸なのに、航海の神様というのは不思議ですよね?

じつは倉敷美観地区の一帯は古くは海で、「吉備の穴海(あなうみ)」と呼ばれていました。

そして美観地区付近は島だったのです。

倉敷美観地区あたりは、その頃の海上交通の重要な拠点だったため、航海の神・宗像三女神が祭られました。

また、阿智神社の創建には神功皇后(じんぐう こうごう)が関わっていると伝えられています。

神功皇后が夜に、この付近を船で通っていたときに進路を見失いました。

そこで宗像神に祈願すると、三振りの剣が鶴形山に降り、航路を照らし示したのです。

そして、鶴形山に宗像三女神を祭るようになり、のちの阿智神社となりました。

阿智神社が大きくなったのは倉敷の町ができてから

戦国時代になると、岡山城主の宇喜多秀家(うきた ひでいえ)により倉敷の北の海が干拓されて陸続きとなり、江戸時代に徐々に干拓が進んで陸地が広がっていきました。

陸地化してからは、倉敷の地は倉敷川で海とつながり、内陸の港町となります。

また天領(江戸幕府の直轄領)となって倉敷代官所ができて政治の拠点となり、さらに物資の集散地として商業の中心となって栄えました。

倉敷には豪商が増え、それとともに阿智神社も大きくなっていたのです。

江戸時代に阿智神社は「妙見宮(みょうけんぐう)」と名乗っていましたが、明治になって再び阿智神社に名前を戻しました。

おわりに

阿智神社は、倉敷美観地区の町並ができる前から鶴形山の上に鎮座していました。

倉敷の歴史を知っている神社です。

美観地区へ観光に来たら、ぜひ参拝して神様にごあいさつしてみてもいいかもしれませんね。

境内からの眺めもすばらしいので、おすすめです。

また、阿智神社を含む鶴形山一帯は「鶴形山公園」として整備されていますので、散策してみてはいかがでしょうか。

阿智神社のデータ

名称阿智神社
別名妙見宮
地域
所要時間
鎮座地岡山県倉敷市本町12-1
電話番号086-425-4898
駐車場あり
境内東側に祈祷者用の駐車場が15台。
御祭神多紀理毘売命
多岐都比売命
市寸嶋比売命
御利益航海安全
交通安全
芸能上達
技能向上
商売繁盛
美容健康
御朱印(初穂料)あり(300円)
拝観時間随時拝観可能
社務所受付時間午前8時〜午後5時
休観日なし
拝観料なし
拝観料・初穂料の納め方現金
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
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アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通するフォトライター・コンテンツ制作者。カメラ片手に街を散策。倉敷観光に深みとコクをあたえます!岡山県から広島県東部までの"吉備エリア"の情報サイト『きびナビ』を運営。

阿智神社 拝殿

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