倉敷とことこ
藤見の会(令和元年) 雅楽演奏

藤見の会(令和元年開催) 〜 阿智神社の日本一の「阿知の藤」と雅楽・茶席を楽しむ祭り

イベント情報 / 2019.05.27

倉敷美観地区周辺では、ゴールデンウィークになると大勢の観光客でにぎわいます。

そして、ゴールデンウィーク中の美観地区の一大イベントといえば「ハートランド倉敷」が有名です。

しかし、混雑した中に長い時間いると楽しむより先に疲れてしまいます。
小さな子供と一緒の場合や、シニアのかたは、ゆっくりと観光やイベントを楽しみたいのではないでしょうか。

そんなときにおすすめのイベントが「藤見の会(ふじみのかい)」です。

藤見の会(ふじみのかい)」は、倉敷美観地区の北にある阿智神社で、ハートランド倉敷とともに毎年ゴールデンウィークに開催されているイベントです。

藤見の会は、以前は「藤まつり」と呼ばれていました。
阿智神社の境内北側にある「阿知の藤」の花を楽しむイベントで、さまざまな催しがおこなわれます。

藤見の会の開催場所である阿智神社は、美観地区の町並にくらべると来訪者の数がひかえめで、ゆったりと楽しめるのが藤見の会のポイントです。

さらに5月5日の「こどもの日」には、子供向けのイベントも開催されるので、ご家族で楽しめるイベントなのも魅力的。

実は平成30年(2018年)より、阿知の藤は樹勢回復治療をおこなっており、令和元年(2019年)のフジの開花は期待できませんでした。

しかし、実際に訪れてみると、なんと四分の一〜三分の一ほどの花が咲いていました

5月5日に取材した、令和元年(2019年)開催の「藤見の会」のようすを紹介します。

藤見の会とは?日本一の「阿知の藤」の花を楽しむイベント

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花

藤見の会は、阿智神社の境内北側にある「阿知の藤」という、藤の花を楽しむイベントです。

2019年(令和元年)より、藤まつりから藤見の会に改称しました。

毎年5月の連休中に開催され、ハートランド倉敷とともに5月の美観地区を代表するイベントとして知られ、多くの観光客が訪れます。

藤見の会では、藤棚周辺と境内で、3日間にわたってさまざまな催しを開催。
参加・入場は無料なので、気軽に立ち寄ることもできます。

▼なお、藤見の会は阿智神社で開催されているので、忘れずに阿智神社の拝殿にお参りしましょう。

藤見の会(令和元年) 阿智神社拝殿のようす

阿智神社 〜 山の上から倉敷を見守る総鎮守。祭るのは航海の神様

阿知の藤とは?日本一のアケボノフジで天然記念物。見頃は4月下旬〜5月上旬

阿知の藤は、阿智神社の境内の北側にある藤棚です。

品種は、アケボノフジというもの。
推定樹齢は、なんと300〜500年

さらに、藤の木の幹まわりは約1.5メートル根元の周囲は約2.2メートルにもおよびます。

阿知の藤は、日本のアケボノフジのなかでもっとも古く、もっとも巨大な木なんです。

そのため、岡山県は阿知の藤を天然記念物に指定。
また、阿知の藤に由来して、倉敷市の市花はフジになりました。

▼阿知の藤の木を近くで見てみると、かなりの老木であることがわかります。まるでダイオウイカの足のように、たくさんの幹がのびていました。

阿智神社 阿知の藤

阿知の藤の見頃は毎年4月下旬〜5月上旬です。
藤棚にたくさんの花房がならぶ、美しい眺めを楽しむことができます。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花

なお、阿知の藤は、2018年(平成30年)から2020年(令和2年)までの3ヶ年計画で、樹勢回復のための治療をおこなっています

そのため、樹勢回復の治療期間中は、フジの開花は期待できないとのこと。

阿智神社の話では、治療の効果で多少の開花はするかもしれないということでした。

▼しかし、令和元年(2019年)の阿知の藤は、予想をくつがえして、全体のおよそ四分の一〜三分の一のフジが開花していました。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花

藤見の会の開催内容。5月5日にはこどもの日イベントもある

藤見の会(令和元年)の案内

藤見の会は3日間にわたり開催されます。

令和元年(2019年)の藤見の会は、5月3日〜5月5日まで開かれました。

藤見の会のイベント内容は、3日間すべてでおこなわれるものと、1日のみのものがあります。
開催時間が決まっている催しもあるので、気をつけてください。

毎年5月5日には、子どもの日イベントが開催されています。
令和元年開催のこどもの日イベントは、以下のとおり。

  • 親子昔遊び
  • 菖蒲・よもぎ・菖蒲酒のふるまい
  • 倉敷古武道祭

また、藤見の会自体は無料ですが、各催しの中には、有料のものもあるので、事前に確認しましょう。

令和元年(2019年)の藤見の会の開催内容の詳細については、以下のページを参照してくださいませ。

藤見の会 〜 美観地区で5月上旬に開催!日本一の「阿知の藤」を楽しむ藤まつり

阿知の藤の開花状況

藤見の会(令和z元年) 阿知の藤の花

まずは、藤見の会の主役、阿知の藤の藤棚のようすを紹介します。

先に述べたように阿知の藤は治療中のため、開花しないか、開花してもわずかだと予想されていました。

▼しかし、予想を上回る開花状況で、四分の一〜三分の一ほどのフジの花房が垂れています。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花

私は事前にフジの開花は期待できないことを知っていたのですが、実際に行ってみると予想以上に多くの花が咲いていて、つい夢中でカメラのシャッターを切ってしまいました。

▼淡い赤紫色の美しい花は、幻想的な美しさを感じます。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花

藤棚での雅楽演奏とお茶席

藤見の会(令和元年) 雅楽演奏

阿智の藤の藤棚の下では、雅楽(ががく)が演奏されています。

▼まわりの藤の花とともに雅楽を聞くと、より幻想的な雰囲気が増してきました。

藤見の会(令和元年) 雅楽演奏

▼さらに、抹茶和菓子がふるまわれます。

藤見の会(令和元年) 抹茶と和菓子

▼取材日は、倉敷銘菓の藤戸饅頭が出てきました。

藤見の会(令和元年) 和菓子(藤戸饅頭)

なお、出される和菓子は藤戸饅頭以外のこともあります。
また抹茶と菓子をいただくには、300円の初穂料を納めてください。

▼席もあり、多くのかたが阿知の藤の花と雅楽を楽しんでいました。

藤見の会(令和元年) 雅楽演奏と茶席を楽しむ観客

フジの花に囲まれ、雅楽に茶席。
まるで貴族か公家になった気分です。

雅楽演奏と茶席は、期間中毎日おこなわれています。

能舞台での古武道の演武(倉敷古武道祭)

阿智神社 能舞台

藤見の会の開催期間中、阿智神社の境内の能舞台では、いろいろな出し物が披露されています。

なお、能舞台は随神門(ずいしんもん)のすぐ東側です。

▼取材をした5月5日には、能舞台で古武道の演武がおこなわれていました。

藤見の会(令和元年)での倉敷古武道祭のようす

▼いろいろな流派が演武を披露します。

藤見の会(令和元年)での倉敷古武道祭のようす

拝殿横での菖蒲・よもぎ・菖蒲酒のふるまい

藤見の会(令和元年) 菖蒲 よもぎについて

拝殿の横では、5月5日限定で菖蒲(しょうぶ)やよもぎ・菖蒲酒などがふるまわれます。

端午の節句では、古来より邪気払いの力がある菖蒲やよもぎを飾ったりしてきたからです。

▼菖蒲湯に用いる葉菖蒲もありました。

藤見の会(令和元年) 拝殿前で配布されていた葉菖蒲

祈祷殿での阿知の藤づるクラフト作品コンテスト

藤見の会(令和元年) 阿知の藤づるクラフト作品コンテスト会場の祈祷殿

境内の本殿の向かって左後ろにある祈祷殿(きとうでん)の中では、「阿知の藤づるクラフト作品コンテスト」が開催されていました。

▼近くにある市立倉敷東小学校の児童が作った、藤の木のつるを使った作品が展示されています。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤づるクラフト作品コンテストのようす

藤見の会(令和元年) 阿知の藤づるクラフト作品コンテストのようす

▼どれも力作ぞろいで、中にはなかなか思いつかないアイディア作品もあったりして楽しめました。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤づるクラフト作品コンテストのようす

▼作品を鑑賞したら、気に入った作品をひとつ選んで投票しましょう。

藤見の会(令和元年) 阿知の藤づるクラフト作品コンテストの投票箱

阿知の藤づるクラフト作品コンテストは、藤見の会の開催期間中毎日開催されています。

絵馬殿・拝殿西での親子昔遊びイベント

▼境内の西寄りにある絵馬殿とその周辺、拝殿の西側あたりでは、5月5日のこどもの日限定で「親子昔遊び」のイベントが開催されていました。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場のようす 藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場のようす

親子昔遊びは、小さな子供向けのイベントです。

▼昔懐かしの遊びをいろいろと体験できます。

  • コマ回し
  • ベーゴマ
  • 竹馬・ポックリ
  • 剣玉
  • お手玉
  • あやとり
  • 輪投げ
  • おはじき
  • ゴム鉄砲
  • 図工教室

▼最初に受付で参加申込をしましょう。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場の受付

申込をするとスタンプ台紙を渡されます。

▼ひとつ遊びを体験するとスタンプが押され、6つ貯めると参加賞がもらえます。参加賞は先着120名です。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場のスタンプ台紙

▼コマ回しです。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 コマ回し

ひさびさにやると、感覚を忘れていてうまくいきませんでした。
数回挑戦すると、やっと感覚がもどって回せるように。

また、ベーゴマもありました。

▼竹馬もあります。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 竹馬

コマ回しと同じく、感覚を取り戻すまでは、うまく乗れませんでした。
竹馬に乗ったのは、おそらく小学校低学年以来です。

▼ポックリもあるので、竹馬に乗れない幼い子供も楽しそう。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 ポックリ

▼ゴム鉄砲は、的めがけて発射します。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 ゴム鉄砲

的はマッチ箱など。

▼的があるのは近距離で、小さな子供でも命中しやすくしてありました。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 ゴム鉄砲の的

▼剣玉やあやとり・お手玉もあります。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 剣玉・お手玉・あやとり

▼おはじきもありました。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 おはじき

▼輪投げの輪は、縄製。

藤見の会(令和元年) 親子昔遊び広場 輪投げ

縄の輪投げは、はじめての体験です。
ズシリとした重みがありますが、そのぶん安定して投げることができて、成功しやすいかもしれません。

▼絵馬伝の中では、図工教室が開催されていました。

藤見の会(令和元年) 図工教室の案内

▼係の人から、教えてもらいながら作品を作っていきます。

藤見の会(令和元年) 図工教室のようす 藤見の会(令和元年) 図工教室のようす

▼作った作品は、折紙と竹の棒・木を使った鯉のぼりでした。

藤見の会(令和元年) 図工教室の完成品(鯉のぼり)

▼スタンプが貯まったら、受付に台紙を見せて、参加賞を受け取りましょう。

藤見の会(令和元年) 図工教室の参加賞 駄菓子の詰め合わせ

ちなみに、参加賞はお菓子の詰め合わせでした。

昔懐かしの遊びといっても、アラフォーの私が小さなときでも、遊ぶ機会が少なかった遊びが多かったです。
親も子も楽しめるイベントだと感じました。

藤見の会限定の御朱印

神社に興味があれば、神社を参拝したときに御朱印をいただく場合もあるのではないでしょうか。

▼藤見の会の開催期間中には、阿智神社の社務所で、藤見の会限定御朱印をいただくことができます。

阿智神社 社務所

▼藤見の会限定御朱印には、ふだんの阿智神社の御朱印と違って、阿知の藤の花と雅楽演奏のようすが描かれていました。

藤見の会(令和元年) 限定御朱印

藤見の会限定御朱印の初穂料は500円です。
また、限定御朱印は専用の御朱印用紙(御朱印の押された紙)でのみいただくことになります。

持参の御朱印帳に限定御朱印はいただくことができませんので、注意してください。
阿智神社オリジナル御朱印帳であっても同様です。

ただし、藤見の会限定御朱印と同時に阿智神社オリジナル御朱印帳を新しくいただく場合に限って、御朱印帳に限定御朱印を押した状態でいただけます

阿智神社オリジナル御朱印帳と限定御朱印をあわせていただく場合、初穂料は2,000円です。

ほかにも、藤見の会限定の「藤絵馬」もいただくことができます(初穂料 500円)。

通常、絵馬は願いごとを書いたあと、境内の絵馬掛け所や絵馬殿に吊しますが、藤絵馬は希望により、記念に持ち帰ることも可能です。

さいごに

藤見の会(令和元年) 倉敷川畔でのハートランド倉敷 瀬戸の花嫁 川船流し

ハートランド倉敷の催し「瀬戸の花嫁(川船流)」

ゴールデンウィークの美観地区は、たいへんな人出です。

にぎやかなハートランド倉敷も盛り上がってよいですが、親子で、またシニア同士で阿智神社の藤見の会に訪れてみはいかがでしょうか。

ゆったりとした雅楽演奏や茶席、能舞台でのさまざまな出し物など、落ち着いた雰囲気で楽しめ、ハートランド倉敷のにぎわいとは違った面白さがあります。

現在、阿知の藤は樹勢回復治療中ですが、それでもフジの花の美しさが堪能できました。
令和3年(2021年)の治療完了後は、きっと美しい光景を見物できることでしょう。

いまからとても楽しみでなりません。

そして、藤見の会のこどもの日の親子昔遊びは、子供連れの場合、ぜひ参加してみて欲しいと思います。
現代の子供たちでは、なかなか遊ぶ機会のない遊びを経験できる貴重な場になるでしょう。

参加した子供たちは、みんな夢中で遊びを楽しんでいたのが、とても印象に残りました。

藤見の会(藤まつり)のデータ

藤見の会(令和元年) 阿知の藤の花
名前藤見の会(藤まつり)
地域
季節
期日2019年(令和元年)5月3日(金)〜5月5日(日)
午前10時から午後2時30分ごろまで
場所岡山県倉敷市本町12-1(阿智神社 境内)
参加費用(税込)無料(イベント参加や頒布品を受けるには別途初穂料を納める)
アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通するフォトライター・コンテンツ制作者。カメラ片手に街を散策。倉敷観光に深みとコクをあたえます!

藤見の会(令和元年) 雅楽演奏

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