倉敷とことこ 「倉敷の今」を伝えるWEBメディア
倉敷アブレイズ ~ 倉敷市水島から誕生した初の女子プロバレーボールチーム Vリーグ昇格への道のり

倉敷アブレイズ ~ 倉敷市水島から誕生した初の女子プロバレーボールチーム Vリーグ昇格への道のり

知っとこ / 2023.11.14

子どもの頃や学生時代に部活や習い事などのスポーツに真剣に取り組み、将来はプロのスポーツ選手になりたいと思っていた人もいるかもしれません。

しかし学校を卒業してから、スポーツを続けていく人は少ないように思います。

仕事が忙しいから、プレーする場所がないから、一緒にプレーする仲間がいないから。

さまざまな理由があると思いますが、卒業してもスポーツに本気で取り組んでいきたいと、心の中では思っている人がいるかもしれません。

そんな大好きなスポーツを続けたい子どもたちの受け皿をつくろうと倉敷市水島で、女子バレーボールチームを立ち上げた人がいます。

倉敷アブレイズ監督 鈴木秀生すずき ひでお)さんです。

鈴木さんが女子バレーボールチームを立ち上げようと思ったきっかけや、倉敷アブレイズがどんなチームを目指しているのかを紹介していきます。

倉敷アブレイズとは

倉敷アブレイズ選手

倉敷アブレイズは、岡山県倉敷市水島本拠地として活動をしているプロの女子バレーボールチームです。

2019年に誕生し、実業団リーグに所属していました。

2022年10月に、行政との連携や競技成績などの厳しい基準をクリアし、「S3ライセンス」を取得。

念願だった最高峰Vリーグ、プロの世界に足を踏み入れ、2023年11月から開催される「2023-24 V.LEAGUE DIVISION3」の大会に初参戦します。

名前の由来

写真提供:倉敷アブレイズ 倉敷アブレイズのエンブレム
写真提供:倉敷アブレイズ 倉敷アブレイズのエンブレム

チーム名の倉敷アブレイズのアブレイズは「情熱」という意味です。

またエンブレムは赤色で「」がついています。

バレーボールに対して誰よりも情熱をもって、大化けするチームになっていきたいという想いが込められています。

倉敷アブレイズの監督について

倉敷アブレイズ 監督 鈴木秀生さん
倉敷アブレイズ 監督 鈴木秀生さん

倉敷アブレイズの監督は、鈴木秀生(すずき ひでお)さんです。

鈴木さんは奈良県出身で、学生時代はインターハイを目指し、バレーボールに打ち込んでいました。

しかし仕事の関係で、一旦バレーボールを辞めて倉敷に移住してきたそうです。

そして鈴木さんが20歳のときに「秀栄システムテクノ株式会社」を設立。

現在は、倉敷アブレイズ監督建設業代表という二つの職業を両立し、選手のため地域のためにチャレンジし続けています。

倉敷アブレイズ選手の雇用について

倉敷アブレイズの選手は、コーチも含め、すべて鈴木さんの会社で雇用しています。

しかし鈴木さんの会社は、建築関係の仕事なので選手を現場に連れて行くわけにはいきません。

そこで選手たちは、倉敷アブレイズのジョブパートナーとして契約した企業の会社で働いています。

一般事務や、老人ホーム、幼稚園、スポーツインストラクターなどのさまざまな派遣先で仕事をしているそうです。

選手たちが引退してからも、社会人としてさまざまな仕事かできるようにセカンドキャリアとしての経験も兼ねています。

選手たちは昼間会社員として仕事をし、仕事を終えてから、毎日バレーボールの練習をする日々を送っています。

選手の特徴

仕事を終えてから練習に励む選手たち
仕事を終えてから練習に励む選手たち

倉敷アブレイズの選手たちは、小学生の頃からバレーボール一筋で練習をし、バレーボールが強い高校や大学に通っていた選手がほとんどです。

しかし学生時代に活躍した有名な選手はいません。

そのため人一倍負けん気が強く、闘争心を燃やしながら毎日練習に励んでいます。

地域での社会貢献活動

写真提供:倉敷アブレイズ 倉敷三斎市でのようす
写真提供:倉敷アブレイズ 倉敷三斎市でのようす

倉敷アブレイズは、地域での社会貢献活動に力を入れています。

イベントや地域の行事などで、ユニフォームを着た選手たちを見かけた人もいるかもしれません。

これまでの倉敷アブレイズの社会貢献活動の一部を紹介します。

倉敷アブレイズの地域での社会貢献活動
  • 臨鉄ガーデン(現アブレイズガーデン水島)
  • フードバンク活動
  • 水島クリーン作戦
  • 水島朝市
  • バレーボールフェスティバル
  • 水島花いっぱい運動
  • スポーツ教室
  • 農業支援
  • 清掃活動
  • 外国人共生イベント
  • 幼児スポーツ教室

地域の人たちに愛されるチームとなるよう選手全員で参加しています。

選手たちと話をすると、皆さん笑顔が素敵で明るく、とても礼儀正しい印象を受けました。

イベントなどで見かけたら、ぜひ声をかけて応援してあげてくださいね。

倉敷アブレイズの国際交流

写真提供: 倉敷アブレイズ フィリピンでの試合のようす
写真提供: 倉敷アブレイズ フィリピンで優勝したときのようす

鈴木監督がフィリピンでバレーボールの指導をしていた関係で、フィリピンのトップリークでの試合に招待されました。

何万人もの観客が入る試合を選手たちは初めて経験。

フィリピンの観客たちの声援で、自分たちの声もかき消されるなか、奇跡的優勝を勝ち取ったそうです。

最終的には、観客の半分以上が日本の倉敷アブレイズを応援していました。

フィリピンの監督やコーチからは、「平均身長が170cmしかないのに、180cmもある私たちのチームにどうして勝てるのか教えてほしい」との問い合わせや指導の依頼が続々と入ってきているそうです。

これからフィリピンとの交流も活発におこなっていくことでしょう。

Vリーグ参入

写真提供:倉敷アブレイズ Vリーグ参戦
写真提供:倉敷アブレイズ Vリーグ参戦

そして、2023年11月から開催される「2023-24 V.LEAGUE DIVISION3」Vリーグの大会に初めて参戦します。

2023年12月2日3日水島緑地福田公園体育館にてホームゲームを開催します。

倉敷市民のかたがたにたくさん応援にきていただきたいと、なんとこの試合のチケットは無料

倉敷市民として、ぜひ応援にいきたいですね。

倉敷で女子のプロバレーボールチームを作りたいと、チーム専属の体育館を自社・個人双方で負担してまで建てた監督 鈴木秀生さんにお話を聞いてきました。

インタビューを読む

倉敷アブレイズのデータ

倉敷アブレイズ 専用体育館
団体名倉敷アブレイズ
業種プロバレーボールチーム
代表者名鈴木秀生
設立年2019年
住所倉敷市南畝2-23-1
電話番号086-455-5500
営業時間
休業日
ホームページ倉敷アブレイズ
Ads by Google
紗矢香

紗矢香

倉敷市在住。子供たちが成人して子育てが落ち着いたので、自分の好きなことややりたかったことに挑戦しています。倉敷で頑張っている人やお店を応援していきたいと思っています。

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

  • 倉敷市民レポーター教室
  • 高梁川流域ライター塾
  • FMくらしき「倉敷とことこ」
  • 寄付募集
倉敷アブレイズ選手 

この記事が気に入ったら

最新情報をお届けします。

  • ホーム
  • 知っとこ
  • 倉敷アブレイズ ~ 倉敷市水島から誕生した初の女子プロバレーボールチーム Vリーグ昇格への道のり