毎年5月5日こどもの日に、真備美しい森で行われる「こいのぼりフェスティバル」。
平成30年7月豪雨により、真備町市場(いちば)方面から会場へと続く道が通行止めになったことで、開催が危ぶまれていました。
けれども、「真備町のひと達を楽しませたい」という地元のかたの強い思いのもとで、例年どおり開催!
真備町呉妹(くれせ)方面からの細い一本道を、交通整備を行い実施されました。
晴天に恵まれた真備美しい森にて、開催されたイベントのようすを紹介します。
記載されている内容は、2019年5月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
第4回こいのぼりフェスティバルのデータ
名前 | 第4回こいのぼりフェスティバル |
---|---|
期日 | 令和元年5月5日 午前10時~午後2時 |
場所 | 岡山県倉敷市真備町市場1647番地 |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | 真備美しい森 イベント |
真備美しい森とは
「真備美しい森」は、森林に親しみ、森林づくりの拠点として、倉敷市真備町市場(いちば)内を整備し、平成11年7月にオープン。
そして、地元の有志を募って「真備美しい森を守る会」が設立されました。
主な活動は以下のとおりです。
- 施設の維持管理や清掃
- 周辺の草刈
- 花の栽培
「真備美しい森」には、以下の施設が完備されています。
施設名 | 利用内容 |
---|---|
バンガロー | トイレやお風呂が完備された木造の宿泊施設 |
ビジターセンター | 大広間や宿泊施設が完備された真備美しい森の拠点施設 |
炊事棟 | 屋外用の炊事施設 |
舞台芸術棟 | 演劇、演奏練習、コンサートで使える舞台施設 |
バンガローでは友人や家族での宿泊に適しており、ビジターセンターは小中学校の林間学校や研修施設として使われているそうです。
6月上旬にはホタル鑑賞もでき、キャンプにオススメの場所。
真備美しい森の料金表は以下の通りです。
区分 | 単位 | 料金(税込) |
---|---|---|
ビジターセンター和室 1人1泊につき |
大人(高校生以上) | 2,057円 |
小学生・中学生 | 1,029円 | |
小学生未満 | 無料 | |
ビジターセンター和室 休憩のみ | 大人(高校生以上)1人4時間 | 515円 |
以降1時間増すごとに | 103円 | |
ビジターセンター大会議室 (研修室) | 4時間まで | 2,057円 |
以降1時間増すごとに | 515円 | |
バンガロー | 1棟1泊 | 5,142円 |
キャンプサイト | 1サイト1泊 | 1,029円 |
温水シャワー | 1人1回 | 103円 |
炊事用かまど | 1区画1日 | 1,543円 |
舞台芸術棟 | 1時間 | 617円 |
平成30年7月豪雨では、ボランティアの拠点としても使われていました。
こいのぼりフェスティバルとは
子供たちに自然の大切さやすばらしさを知ってもらい、健やかに育ってもらいたいという願いをこめて「真備美しい森を守る会」のかたが中心となって、5月5日のこどもの日に開催されています。
2019年5月5日は、「復興・こいのぼりフェスティバル」という名で、地元のひとに少しでも喜んでもらいたいという気持ちで準備。
毎年市民から譲り受けたこいのぼりおよそ250匹を設置し、自然あふれる場所に壮大に泳ぐようす必見です!
こいのぼりフェスティバルを通して、「自然」と「ひと」、「ひと」と「ひと」のふれあいが一層深まり、豊かで元気な地域づくりを実現したい。という思いで実施されました。
令和元年5月5日開催、第4回こいのぼりフェスティバルについて
「箭田(やた)まちづくり」のかたや、真備町のお店や企業が中心となった飲食ブースなどでにぎわっていたので紹介します。
平成30年7月豪雨で被災され、令和元年5月現在は仮設店舗で営業中の「旬菜魚庵 福よし」さんによる、まぐろの解体ショー。
少しでも真備町のかたに元気になってもらいたいと行われたそうですよ。
「箭田(やた)まちづくり」のかたによる、晴天の下での餅つき。
「もも太海賊団」によるパフォーマンスは、こどもの注目を集めていました。
小学生のこどもたちによる、華麗なフラダンスも見ごたえたっぷり。
11時半からステージにあがった、「岡山歌っこすずちゃん」のライブは迫力満点です!
「みなさーん、こんにちは!」と元気な挨拶で始まり、周りを駆けまわっていたこどもたちもステージに釘付けなっていました。
思わず筆者も口ずさんでしまう往年の名曲から、演歌、オリジナルソングまでをすずちゃんらしく表現豊かに披露。
すずちゃんは、「ふくしまとみんなをつなぐひまわりプロジェクト」を岡山で推進するひまわり大使としても活動を行なっています。
NPO法人シャローム企画・ひまわりプロジェクトとは
平成23年の東日本大震災以降、福島で手作業によって搾取(さくしゅ)する高品質なひまわり油が風評被害を受け、福島で育ったひまわりを使えなくなってしまいました。
そこで種を日本全土に預けて開花を楽しんでもらい、種を回収してひまわり油を作るプロジェクトを立ち上げたそうです。
支援者に笑顔や繋がりが生まれるハートフルな企画です。
令和元年5月で4年連続「こいのぼりフェスティバル」に出演しているすずちゃん。
その縁もあり、平成30年7月豪雨で被災された真備町のかたに、「太陽に向かって咲くひまわりを見て元気になってもらいたい」という思いで発案。
イベント前日の令和元年5月4日、「真備美しい森を守る会」のかた20名の協力を得て、「真備美しい森」の玄関口約20平方に植えました。
平成30年7月豪雨から1年経つ令和元年の夏。
元気に咲く大輪のひまわりが、復興を励ます象徴の花になればと思います。
伊東香織倉敷市長のあいさつ
伊東
昨年の災害からの復興に向けて、本年度は復興元年として、市として県や国と連携し、一日でも早く元の生活に戻っていただけるよう今年は頑張っていきたいと思います。
この「真備美しい森」へあがってくる真備町市場からの道も令和元年5月現在、復旧ができておりません。
平成31年4月より市の公共施設である「真備支所」が復旧し、小学校や中学校につきましては本年度中に建物の改修工事を行なって、卒業式をそれぞれの学校で行なってもらいたいと思っています。
伊東
堤防の強化やかさ上げを行い、早く復興できるよう一緒に頑張っていきたい。
そして、今年がこの空のようによい年になっていくようみんなでいい年にし、こどもたちが元気ですくすくと育っていけるよう願って、挨拶と代えさせていただきます。
おわりに
令和元年で4回目をむかえた「こいのぼりフェスティバル」。
取材のため筆者が初めて訪れた「真備美しい森」は、植物や生きものなどと触れ合うことができ、家族みんなで楽しめる魅力あふれる場所でした。
平成30年7月豪雨により、真備町内で掲げられるこいのぼりの数が昨年に比べて減っており、被災の規模を物語っています。
青空に元気に泳ぐこいのぼりに復興への願いをのせて、真備町のひとに少しでも元気になってもらいたいと開催されたイベント。
真備町のひとたちが行うイベントに対する思いや願いをもっと多くのかたに知っていただき、真備町へ足を運ぶきっかけになればと思います。
第4回こいのぼりフェスティバルのデータ
名前 | 第4回こいのぼりフェスティバル |
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期日 | 令和元年5月5日 午前10時~午後2時 |
場所 | 岡山県倉敷市真備町市場1647番地 |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | 真備美しい森 イベント |