実行委員会代表の岡野 智博(おかの ちひろ)さんインタビュー
高梁川マルシェは14回目を迎えますが、初期からの変化はありますか?
岡野
最初は、地域のものを外の人に売り出すことを目指していました。
観光客のかたのような外から来た人に向けて、地域の良さをわかってもらいたい、と。
スタイルのあるマルシェであることを大事にしていました。
最近は、外から中へ目が向き始めています。
地域の人たちが関わり、参加して、中の人に満足感と幸せ感がないと、マルシェは意味がないなあ、と思うようになったんですよ。
ぼくは外からやってきてキッカケは作ったけど、地域の人に戻していく形がいいなと。
事務局的な仕事はいいんですが、でも主役は街の人、特に若い人だと思うんです。
2019年は、インターンの学生が倉敷の街を案内してくれるプログラムも行います。
若い人が参画しやすい形に持っていきたいと思います。
変化が必要ですよね。
岡野
変わっていくマルシェがいいと思っています。
ものづくりへの姿勢とか考えかたは変わらないにしても、関わりかたのスタイルや運営はどんどん新しくしていったらいいと思っています。
この時季は倉敷でイベントが多いですね。
岡野
19日は倉敷路地市庭(ろじいちば)も開催されているし、20日は倉敷三斎市もあるので、一緒に楽しめますよね。
倉敷路地市庭:倉敷の路地で毎週土曜日開催される市場
倉敷三斎市:商店街で農産品・工芸品・郷土加工品を販売する市場
アーティストのふたりはどのように選ばれたのでしょうか?
岡野
若い人がいいと希望を伝えた上で、ディレクターの三戸さんに推薦してもらいました。
氏峯さんは真備町のかた。
大学では日本画を専攻し、現在は商品パッケージ開発などにも携わっています。
武さんは、武蔵野美術大学で学んで岡山に戻ってきて、会社員をしながら創作活動を続けているかたです。
倉敷では昔から民芸の世界で、作品を買って支える気風があるじゃないですか、大原家を中心として。
そのような、クリエイターを支える気風が戻らないかなと考えたりしています。
インターンをしている就実大学経営学科の三宅愁人(みやけ しゅうと)さん・小川真由花(おがわ まゆか)さんにもお話を聞きました。
どんなところを楽しんでほしいですか?
三宅
美観地区が有名だと思うんですが、それ以外にも魅力があります。
新しい発見というか、隠れた魅力を知ってほしいです。
小川
わたしは倉敷に住んでいますが、知らなかったエリアがありました。
かわいいお店などを発見できたので、いろいろな人に知ってもらえたらいいなと思います。
高梁川マルシェのSNS
FacebookとInstagramでは、出店店舗や作家さんを詳しく紹介しています。
おわりに
暮らしを豊かにしてくれる心地よいものが集まる、高梁川マルシェ。
今年はどんなものと出会えるでしょうか。
ガレージセールのような新しい取り組みも、おもしろそうだと感じています。
10月19日(土)・20日(日)、ぜひ高梁川マルシェにおでかけください。
高梁川マルシェ2019のデータ
名前 | 高梁川マルシェ2019 |
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期日 | 2019年10月19日(土)・20日(日) 午前10時~午後5時 |
場所 | 岡山県倉敷市阿知3-21-31 |
参加費用(税込) | 入館料無料 |
ホームページ | 高梁川マルシェ2019|Takahashigawa marche 2019 |