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晴庭マルシェ 〜 アパレルブランドが手がけるマルシェイベント。桃太郎ジーンズ児島味野本店でこだわりの味を楽しむ

晴庭マルシェ 〜 アパレルブランドが手がけるマルシェイベント。桃太郎ジーンズ児島味野本店でこだわりの味を楽しむ

知っとこ / 2022.05.10

晴庭マルシェのこだわりについてインタビュー

晴庭マルシェが開催されるに至った背景について、株式会社 JAPAN BLUEの広報担当者に話を聞いてきました。

どのような背景で晴庭マルシェが生まれたのか、どのようなところにこだわりがあるのかを紹介します。

桃太郎ジーンズ児島味野本店

マルシェを開催した背景

なぜアパレルショップがマルシェイベントを始めたのでしょうか?

担当者

桃太郎ジーンズ児島味野本店は、2010年、ジーンズストリートが発足したときに最初に店舗を構えた3店舗のうちの1つです。

ジーンズストリートの老舗アパレル店として地域を盛り上げるために、観光客だけでなく地元の人も集まれるマルシェイベントを発案しました。

2021年には、桃太郎ジーンズが国産ジーンズブランドとして発足15年となり、桃太郎ジーンズ児島味野本店は店舗を大幅に改装してリニューアルオープン。

その際、改装した店舗に、地域のイベントとして活用できるように裏庭を作りました。

児島を代表するアパレル店として、地域社会に貢献したいという創立者の真鍋の想いが込められています。

裏庭

出店者へは、誰が呼びかけているのでしょうか?

担当者

晴庭マルシェでは、桃太郎ジーンズ販売店のスタッフらがおすすめする飲食店や雑貨店を招待しています。

たとえば、焼きいも屋のふかふかタイガ〜は、ジーンズストリートに店舗を構えるJAPAN BLUE JEANS児島店の店長のおすすめです。

JAPAN BLUE JEANS児島店の店長が無類の焼きいも好きで、マルシェイベントを開催するのであればふかふかタイガ〜に声をかけたいと切望していました。

他にも、ひげ良品は、倉敷市内に店舗を持つNaish Curryのカレールーを使ったカレーライスを提供しています。

Naish Curryは児島にも店舗があったため、ソウルフードといっても過言ではないぐらいスタッフたちの大好物でした。

スタッフらのお気に入りの飲食店や雑貨屋に声をかけ、晴庭マルシェに出店してもらっています。

ひげ良品のブース

ワークショップについて

ワークショップは誰が企画しているのでしょうか?

担当者

ワークショップの内容もスタッフたちが考えています。

過去の晴庭マルシェでは、デニム生地の重さ当てゲームを行ないました。

ジーンズは、生地の厚みを重さの単位「オンス」で表します。

基準として設けられている面積あたり重さで比較するため、薄手の生地であれば軽く「ライトオンス」と呼ばれ、厚手の生地であれば重く「ヘビーオンス」と呼ぶこともあるんです。

生地を重さで表現するのは面白いよね」というスタッフの気づきから、重さ当てゲームが生まれました。

他にも、余ったデニム生地を活用したクリスマスリース作りなど、ゴミをゴミにせずに利用できないかという着想から生まれたワークショップもあります。

これまでの晴庭マルシェでは、スタッフのアイデアからジーンズに関わるワークショップを行なってきました。

ワークショップ

なぜ革に刻印するワークショップが生まれたのでしょうか?

担当者

桃太郎ジーンズでは、ベルトのオーダー注文を受けています。

栃木レザー株式会社が製造する栃木レザーという革を使っていて、ジーンズと同じように経年変化による味わいを感じられる素材です。

上質な革なのですが、オーダーでベルトを製作するとどうしても切れ端のような不要な部分が発生してしまいます。

本来ならゴミとして処分されるものを活用するとともに、革に触れながら質感も楽しめる文字の刻印イベントを企画しました。

オーダーベルトの革

どのような特徴を持つ革なのでしょうか?

担当者

栃木レザー株式会社は、タンニンと呼ばれる成分を使った古くから伝わるなめし技術で革を製造している会社です。

牛から採れた「皮」を、素材として使う「革」に加工するなめしには、大きく分けて2つ種類の製法があり、革は加工方法により分類されます。

1つは金属のクロムを使った加工方法で、革を効率的に生産できる製法です。

クロムを使った製法のレザーはクロームレザーと呼ばれて、流通しているレザーの9割はクロームレザーだといわれています。

もう1つは、植物由来のタンニンという成分を使った加工方法で、昔ながらの手間暇がかかる製法。

タンニンを使った製法のレザーはタンニンレザーと呼ばれます。

実は、クロームレザーからは経年変化による味わいを感じにくく、一般的にいわれている革製品の経年変化の味わいを楽しめるのはタンニンレザーなんです。

タンニンを使った製造方法は非効率なのですが、栃木レザー株式会社は昔ながらの製法をこだわりぬいてきました。

今では古いものが見直されていることもあり、コアなファンを中心にタンニンレザーは人気を集めています。

晴庭マルシェののぼり

職人気質から生まれたマルシェイベントを訪れて

こだわり抜いた商品だけを販売する桃太郎ジーンズ。

最高級の素材を使ったハンバーガー、独創的な料理のチキンオーバーライス、豊富な種類の焼きいもなど、舌からもマルシェイベントへのこだわりが感じ取れました。

スタッフのお気に入りの店舗に声をかけていたり、衣類についての学びが得られるワークショップを企画したり、一つひとつの行動に理由があります。

国産ジーンズブランドとしてこだわり抜いた商品を手掛けてきた気質が、晴庭マルシェにも自然と表れたのでしょう。

連休はジーンズストリートに足を運び、国産ジーンズだけでなく、職人気質を感じるマルシェイベントを楽しむのもおすすめです!

晴庭マルシェのデータ

名前晴庭マルシェ
期日・連休に開催
・開催日、時間は晴庭マルシェの公式Instagramに掲載
・2022年3月19日(土)、3月20日(日)に開催した晴庭マルシェは 午前10時~午後4時まで
場所岡山県倉敷市児島味野1-12-17
参加費用(税込)
ホームページ晴庭マルシェ
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ぱずう(後藤寛人)

ぱずう(後藤寛人)

87年生まれの埼玉育ち。倉敷に転勤でやってきて6年目。メーカーの研究員として働きつつ、週末はゴミ拾いボランティア団体の代表として活動しています。ひとりも知り合いもいなかった倉敷の街。ゴミ拾いを通じてたくさんの出会いがあり、倉敷の魅力を教えてもらいました。余所者から見える倉敷の景色を伝えていきたいです!

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晴庭マルシェののぼりと桃太郎ジーンズ児島味野本店

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