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体験型デニムショップ おのはなこ商店 ~ 井原デニムでつくるオンリーワンのクラッチバッグ

体験型デニムショップ おのはなこ商店 ~ 井原デニムでつくるオンリーワンのクラッチバッグ

遊んどこ / 2021.04.28

国産ジーンズといえば「児島ジーンズストリート」でおなじみの倉敷市児島が有名ですが、ジーンズの生地「デニム」がどこで作られているか、知っていますか?

実は井原市やその隣、広島県福山市といった備後地域で、国産デニムの90%以上が生産されています。

井原市にあるおのはなこ商店は「井原デニムの魅力を、ものづくりを通して伝えたい」と、2020年4月にオープンした体験型のデニムショップです。

おのはなこ商店

デニム生地や雑貨などが購入できるほか、井原デニムを使ったオリジナルのものづくりが体験できます。

デニムの聖地・井原だからこそ手に入るデニム生地を使って、クラッチバッグを作ってきました。

記載されている内容は、2021年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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体験型デニムショップ おのはなこ商店のデータ

おのはなこ商店外観
名前体験型デニムショップ おのはなこ商店
地域
所要時間
所在地岡山県井原市井原町1496
電話番号070-1875-6978
駐車場あり
近隣駐車場あり(やまんぼう本舗向かい)
営業時間午前10時~午後6時
定休日
臨時休業あり
利用料(税込)ミシンを使ったデニム加工体験
・デニムトートバッグ 4,400円(税込)
・デニムクラッチバッグ 4,730円(税込)
・BOXティシュケース 3,850円(税込)
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • Suicaなど交通系ICカード・PayPay・d払い
予約の可否
ミシンを使ったデニム加工体験は希望日の2日前までに要予約。
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページおのはなこ商店(H.Faire)

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体験型デニムショップ おのはなこ商店

桜のトンネルで有名な井原堤のすぐそばにある新町商店街に、2020年4月「井原デニムスクエアガーデン」がオープンしました。

井原デニムスクエアガーデン

デニムをテーマにした複合施設で、中には3つのショップとホテルの別館が入っています。

  • 体験型デニムショップ おのはなこ商店
  • インディゴ染めニット ID&i .
  • コーヒースタンド AIIRO COFFEE STAND
  • ホテル「舞鶴楼」の別館ANNEX(宿泊4室)

中庭には大きなジーンズがディスプレイされたステージが。デニムの歴史について学べるパネル展示もあります。

井原デニムスクエアガーデン

井原デニムスクエアガーデンにあるおのはなこ商店も、2020年4月にオープンしました。

店内にはデニム生地・デニム雑貨を中心に、デニムマスキングテープやデニムの裁断くずから生まれた靴下などが並んでいます。

おのはなこ商店

店主の小野華子(おの はなこ)さんは、オリジナルブランド H.Faire(アッシュ・フェール)で井原デニムを使ったバッグ・帽子などの企画・デザイン・縫製を手掛け、井原デニムの魅力を発信中です。

小野華子さん

お店のこだわりは、なんといってもミシンが並んだ作業スペース。

おのはなこ商店

ここで井原デニムを使ったものづくり体験ができるのです。

国産ジーンズより歴史が深い「井原デニム」

井原では江戸時代中期から藍染織物を作っていました。

明治~大正時代には「備中小倉織(びっちゅうこくらおり)」の「裏白(うらじろ)」と呼ばれる、アメリカのデニムと同様の藍染織物が生産されていました。

つまり、終戦後に日本でジーンズが流行するよりも前に、デニム同様の生地を作っていたのです。

今でも井原はデニム生地の工場や、ジーンズの裁断・縫製・加工工場などが集まるデニムの一大産地です。

井原デニムスクエアガーデン

井原デニム」という言葉は、2019年3月に地域団体商標へ登録されました。

地域団体商標とは、地域名と商品名から成る「地域の名物」の名前を商標登録できる制度です。

国産ジーンズを草創期から支えてきた井原デニムですが、これまでメーカーとの契約の兼ね合いで、産地が世の中に出ることは少なかったのだとか。

地域団体商標への登録は、井原の歴史あるデニム産業が地域の魅力として見直されている証といえそうです。

代表的な井原デニム2つを、小野さんに教えてもらいました。

ひとつはセルビッチデニムです。

セルビッチデニムとシャトル

デニムのなかでもビンテージジーンズなどに使われる、特別なデニム生地。

端に赤いステッチが入った見た目から、「赤耳」とも呼ばれます。

一般的なデニムは横糸を風や水で飛ばして織っていくので、端がふさふさになります。セルビッチデニムは、ヨコ糸となる白い糸を巻き付けたシャトルを移動させて織っていき、耳ができるんです。

通常のデニム生地は端がふさふさ
通常のデニム生地は端がふさふさ
セルビッチデニム
セルビッチデニムには耳がある

セルビッチデニムはテンション(張り具合)がゆるく、手織りに近い風合いがあり、表面がごわっとしているのが特徴です。

使っていくうちに色落ちが表情として表れやすく、デニムファンからも人気があります。

もうひとつは、ジャガードデニムをはじめとした、柄が入ったデニム生地

柄が入ったデニム

タテ糸とヨコ糸の組み合わせを変えることで、織りによりさまざまな模様を生み出します。

小野さんは「進化系デニム」と呼んでいます。

私はこれまで服飾の専門学校で教員をしていましたが、柄が入ったデニム生地の存在は、井原に来て初めて知ったんです。これもデニムなんだ、こういうのも井原で作ってるんだと驚きました。私が井原でものづくりをしたい、と思ったきっかけですね。

柄が入ったデニム

小野さんのトレードマーク、ベレー帽もジャガードデニムで作ったものです。

デニムクラッチバッグづくりを体験

おのはなこ商店で体験できる、ミシンを使ったデニム加工は3つです。

1.デニムトートバッグ 4,400円(税込)

A4縦サイズのトートバッグづくり。仕上げには、リベット打ちやアイレット(ハトメ)打ち体験も。

トートバッグ
提供:おのはなこ商店

2.デニムクラッチバッグ 4,730円(税込)

二つ折りのクラッチバッグづくり。好きなデザインの畳縁(たたみべり)を選んで装飾。

クラッチバッグ
提供:おのはなこ商店

3.BOXティシュケース 3,850円(税込)

仕上げには、ドットボタン打ち体験も。

BOXティッシュケース
提供:おのはなこ商店

いずれも生地は、井原産のセルビッチデニムを使用します。

そのほか、ミシンを使わずにできる写真立てや缶ミラーづくりなど、おのはなこ商店では多彩なデニム加工体験ができるのです。

いざ、体験!

ミシンを使ったデニムクラッチバッグづくりを体験しました。

私、ライターのこばんは、ミシンを使うのは高校の家庭科の授業以来ということで不安でしたが、お手本のように素敵なクラッチバッグが作れるようがんばります!

ミシン

このような工程でクラッチバッグをつくりました。

  1. 材料(デニム生地・畳縁)を準備する
  2. ミシンの練習
  3. ミシンでクラッチバッグを縫製する
  4. 完成

材料(デニム生地・畳縁)を準備する

使用する生地は、井原産のセルビッチデニム。

セルビッチデニム

デニムのなかでも特別なデニムを使ってのものづくりです。

クラッチバッグの真ん中には、畳縁(たたみべり)を使用して装飾をほどこします。

畳縁

畳縁とは、畳の角の摩耗を防ぐために縁に付けられた厚手の布のこと。

一般的な畳には黒色や緑色のものが使われていることが多いですが、畳以外にハンドメイド雑貨の材料としても人気で、さまざまなデザインのものがあります。

倉敷市の髙田織物の畳縁、20種類以上のなかから好きなデザインのものを選びカット。

クラッチバッグの見た目を決める、大切な畳縁選びです。私はこのデザインに決めました。

材料

どんな仕上がりになるでしょう。

ミシンの練習

材料を選び、カットしたらいよいよミシン縫い!
緊張していると、「それでは練習していきましょう」と小野さん。

そう、練習タイムがあるので初心者でも安心です。

使うのは工業用ミシン。ミシンに向かう姿勢や足元のペダルの操作方法、手を置く場所などを教わります。

ミシン縫い練習

小野さんから教わったあとは、サンプルの布を使って、まっすぐ縫う練習もできました。

足の踏み込みで縫う速度を調整します。

ミシン縫い練習

小野さんは服飾の専門学校で教員をしていたこともある、教えるプロ。ばっちり技術を習得できました。

「上手ですね~!いけそうですよ!」と励ましてもらい、自信がついてきたところでいよいよ本番です。

ミシンでクラッチバッグを縫製する

まずはクラッチバッグの装飾部分の畳縁を縫っていきます。

畳縁でつくる形はリボン・フリルなどが可能です。

クラッチバッグ
提供:おのはなこ商店

私はリボンタイプに挑戦することにしました。

ミシン縫い

糸のほつれを防ぐ「返し縫い」は、小野さんが手伝ってくれます。

ミシン縫い

まっすぐに縫うことができました!

組み合わせて、リボンらしくタックをよせて、完成です。取り付けるときが楽しみ!

ミシン縫い

次はデニム生地にマグネットボタンを取り付けるために、バッグの口の部分を3.5センチメートルで折り曲げて、アイロンを使って折り目をつけていきます。

アイロンがけ

熱を与えると、ふわっとデニムの染料の香りが広がりました。

このアイロンがけも、製品が上手に完成するかどうかに関わる重要な工程です。

次に、マグネットボタンを取りつけていきます。片方は小野さんが取り付けてくれました。

マグネットボタン取り付け

それを参考に、自分でもやってみます。

デニム生地がなかなか分厚くてすぐにはできませんでしたが、無事に取り付けられました。

マグネットボタン取り付け

なんと、裏側はガムテープで補強。丈夫で長持ちさせるための、プロの技なのだとか。

次に、リボンをクラッチバッグに仮止めしたあと、かがり縫いをするオーバーロック用ミシンで縫い付けていきます。

ミシン縫い

オーバーロック用ミシンは、小野さんが操作してくれました。

オーバーロックミシン

かがり縫いが終わると、一気に製品のような見た目に!

オーバーロックミシン

次に、デニム生地が合わさる部分に直線縫いを行ないました。

まっすぐ縫い続けるために、磁石を置いてずれないようにしています。

ミシン縫い

少々失敗しても、味と愛嬌!」と小野さんに励まされながら、端から端まで無事に縫えました。

次は、クラッチバッグの底のマチの部分を縫い、奥行を出していきます。

ミシン縫い

最後にバッグの縁をくるりと縫い上げたら、完成です。

ミシン縫い

それまで小野さんに手伝ってもらっていましたが、最後の返し縫いは自力で行いました!

完成

井原産セルビッチデニムでクラッチバッグが完成

井原産セルビッチデニムの風合いと、畳縁の和のニュアンスが絶妙にマッチ。

世界にひとつだけのクラッチバッグが完成しました。

井原産セルビッチデニムでクラッチバッグが完成

ミシン初心者が作ったとは思えない、素敵な仕上がりではないでしょうか!

ミシン縫いだけでなく、クラッチバッグづくりでは畳縁でオリジナルの飾りが施せるのが楽しかったです。配色は特にこだわりです。

また、井原産セルビッチデニムのごわっとした質感は、いろいろな服装と合わせられそう。

使うたびに今回の体験を思い起こせると思うとわくわくします。

おわりに

「井原デニム」は聞いたことがありましたが、具体的にどんなものかは知らなかったので、国産ジーンズよりも長い歴史があること、柄の入ったデニム生地が井原でのみ作られていることを知り驚きました。

ミシンを使ったデニム加工体験を通し、目で見て手で触れることで、井原デニムの魅力を肌で感じることができます。

また、小野さんが細やかにサポートしてくれたので、楽しみながら体験できました。

「最後、返し縫いまで自力でできたのがうれしかったです」と伝えると、「慣れてきたら、やってみます?と、全行程体験してもらうんですよ。そのほうが、完成したとき、愛着をもってもらえると思うので」と笑顔。

小野華子さん

「井原のお店で井原デニムを使って、自分で作ったんだよ」と自慢できるクラッチバッグに仕上がりました。

井原デニムのお話を聞きながら、世界でひとつだけのオリジナルバッグづくり。ぜひ体験してみませんか。

体験型デニムショップ おのはなこ商店のデータ

おのはなこ商店外観
名前体験型デニムショップ おのはなこ商店
地域
所要時間
所在地岡山県井原市井原町1496
電話番号070-1875-6978
駐車場あり
近隣駐車場あり(やまんぼう本舗向かい)
営業時間午前10時~午後6時
定休日
臨時休業あり
利用料(税込)ミシンを使ったデニム加工体験
・デニムトートバッグ 4,400円(税込)
・デニムクラッチバッグ 4,730円(税込)
・BOXティシュケース 3,850円(税込)
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • Suicaなど交通系ICカード・PayPay・d払い
予約の可否
ミシンを使ったデニム加工体験は希望日の2日前までに要予約。
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページおのはなこ商店(H.Faire)
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こばん

こばん

カブで旅するフォトライター。2017年に岡山県浅口市へ移住。大阪府出身。フットワーク軽く走り回り、訪れたくなる倉敷の情報を紹介します。種松山公園が大好きです。

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