倉敷とことこ 「倉敷の今」を伝えるWEBメディア
【2/25(日)開催】高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」 ~ 地域活性化のヒントを得て、新しいビジネスの視点を増やす

【2/25(日)開催】高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」 ~ 地域活性化のヒントを得て、新しいビジネスの視点を増やす

伝えとこ / 2024.02.21

地方創生」や「地域活性化」というワードをメディアで見かけることも当たり前になってきました。

筆者は地域おこし協力隊として倉敷に移住してきましたが、任期3年後の卒業を見据えて、倉敷で何をしようか悩んでいます。
思いつくのは起業ですが、ビジネスや経営は正直とっつきにくい印象があり、なかなかその界隈に足を踏み入れる機会がありません。

そんなある日、高梁川流域で新ビジネスを生み出すヒントが得られる、高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム」というイベントが開催されると聞きました。

どんなイベントなのか気になった筆者は、早速担当者のかたに取材してきました。

記載されている内容は、2024年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

Ads by Yahoo! JAPAN

高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム」について

画像提供:倉敷市商工課
画像提供:倉敷市商工課

高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」は2024年2月25日(日)に開催されるイベントです。

高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」は、倉敷市が主催しています。
高梁川流域クロッシングでは、高梁川流域圏10市町の事業者間の連携強化による新ビジネスの創出など、持続可能な地域経済の実現に取り組んでいます。柱となる活動は以下のとおりです。

  • 地域課題の解決策を事業者間で話し合うワークショップの「アイデアソン
  • 経営やビジネスのヒントをお互いに得る「交流フォーラム
  • アイデアソンと交流フォーラムから生まれたビジネス案の事業化に向けた「プロジェクト支援

今回のイベントは「交流フォーラム」にあたります。

高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム」が始まった2021年(令和3年)は、コロナ禍の真っ只中。
先が見えない状況のなかで、今後の事業のあり方に、みんなが不安を感じていたと思います。

このため、ローカル企業が生き残るためのひとつの方策である「オープンイノベーションへの理解を深めてもらうために企画されました

オープンイノベーションとは、外部の組織と技術や知識を持ち寄り、自社の課題解決や新たな価値創出を図る取り組みです。
なんでも自前主義でおこなうのではなく、他者の良いものを取り入れて企業変革やイノベーションに生かしていく。高梁川流域でそうした連携機運を高めようと、毎年1回日本の著名な有識者を招き、2024年で3回目の開催となります。

基調講演・トークセッション

画像提供:倉敷市商工課
画像提供:倉敷市商工課

フォーラムは基調講演とトークセッションを組み合わせた内容になっており、ビジネスの第一線で活躍されているかたが登壇されます

今回の基調講演は、大原美術館理事の御立尚資(みたち たかし)さんが「並存の時代と地域リーダーの役割」というテーマで講演をおこなう予定です。

トークセッションでは、「風の人(ベンチャー・スタートアップ)× 土の人(企業・資源)~地域産業の新たな風土を作る~」というテーマで5名の経営者のかたのお話が聞けます。

「風の人」「土の人」とは、地方創生の話題でキーとなる言葉です。
「風の人」は、地域に新しく加わったり、新しい芽を与えたりする存在を意味しており、今回はベンチャー企業やスタートアップ企業のことを指します。
「土の人」は、今回だと地域に根差して現在も活動を続けている企業や、もともと地域が持っている資源を指します。
ほかにも「水の人」という言葉もあり、「土の人」の活動を支援したり、アドバイス・ヒントを与えたりする存在です。

トークセッションで話す経営者のかたは、それぞれ「風の人」「土の人」「水の人」として、さまざまな視点で意見を出し合います。地域課題に対してどのような意見が出てくるのか楽しみですね。

プログラムの詳細やタイムスケジュールは、公式サイトをチェックしてください。

フォーラムの開催場所は倉敷市芸文館ホールです。
入場料は無料で、定員が300名です。

事前申し込み制となり、こちらのGoogleフォームから申請できます。

交流会

フォーラム終了後、希望者のみで交流会がおこなわれます。

会場は変わってクオーレ倉敷で開催され、食事をしながら参加者と交流できます。

参加費は3,000円で、定員は70名です。

地域課題に関心のあるひとが集まる会になるので、交流をさらに深めたいかたにおすすめです。

こちらも事前申し込みとなるため、フォーラムと同じGoogleフォームから申請してください。

担当者インタビュー

今回はどのようなイベントになるのか、倉敷市役所商工課の矢吹明敬(やぶき あきたか)さんにお話を聞きました。

矢吹明敬さん
矢吹明敬さん

前回の反響について教えてください。

矢吹(敬称略)

前回は、フォーラムに約280名、交流会には100名程度のかたにご参加いただきました

年齢層としてはかなり幅広く、これからスタートアップを考えている若手の経営者から、ベテランの経営者までいらっしゃいましたね。「企業変革を図りたい」、「新しいビジネスに挑戦したい」というかたの参加が多かったように思います。

あとは起業を目指している学生さんや、金融機関や商工会議所のような、支援機関のかたも来られていましたね。

終了後のアンケートでも、地域活性化や事業者間連携に熱い想いを持たれているコメントが多くてうれしく思いました。

前回のようす 画像提供:倉敷市商工課
前回のようす 画像提供:倉敷市商工課

どのような思いで今回のイベントを開催されますか?

矢吹(敬称略)

私たちは、人口減少社会において、高梁川流域の経済圏を持続可能なものとするべく、アトツギベンチャーやゼブラ企業(企業の利益と社会性を両立させる企業)のような、地域に根差し、地域経済の牽引者となる熱意を持った企業をもっと増やしていきたいと考えています

参加されたみなさんが、さまざまな経営者のかたがたと交流を図って、そのなかから経営のヒントを得て、新たなビジネスを創出するひとつのきっかけになればと思っています。

トークセッションで登壇するゲストは、みなさん第一線で活躍されているビジネスパーソンのかたがたです。
今後、地域に根差した新しいビジネスを創出するためには、どのような取り組みが必要か、何が必要になるのかを聞けると思います。

交流会は名刺交換会のような堅苦しい会ではなく、ゆるやかな雰囲気でおこなわれるので、気軽に参加していただけたらうれしいです。
地域課題に関心のあるかたの集まりなので、異業種交流のなかから、思わぬ形でビジネスにつながることもあると思います

掲げられた地域課題に対して、お互いに意見を話し合い、その交流のなかで関係性ができ、ヒントを得て、新しいビジネスに進む後押しができたらと思っています。

どんなかたにおすすめしたいですか?

矢吹

これまで経営者のかたが多く参加していますが、地域活性化に興味のあるかたでしたら、どなたでも気軽に参加していただきたいですね

たとえば、以前のフォーラムでも、地域でイノベーションを起こすためには、「地域の担い手でもある学生さんの意識も変えていくことが必要なのでは」という意見が出ていたので、学生さんや教育機関のかたにも参加していただけたらうれしいです。

学生さんは起業家の卵かもしれないですしね。地域貢献やSDGsに力を入れている企業が、どのような視点でビジネスを考えているのか、知れる機会だと思います。

また、「他社の考え方を知りたいというひとにもおすすめです。自分の会社以外と連携するときの視点が学べると思います。

事業者間の連携強化を目指して3年目の開催となりますが、なにか事例はありますか?

矢吹

今後、形になりそうな事例が2つあります。

1つ目は、消防局と地域企業との連携です。
消防服は廃棄するときに産業廃棄物として費用がかかってしまうのですが、その消防服をアップサイクルしてくれる企業さんが4社ほど手を挙げてくださっています。
そちらの成果を、今回のフォーラムでもお見せできたらと思っています。

2つ目は、イスラム教徒の観光客のかたに向けたハラル対策です。
料理に詳しい地域おこし協力隊のかたと旅行会社さんが手を組んで、旅行プランを企画しているんです。
おふたりはアイデアソンでつながって、そこから関係性ができていったみたいですね。

3年かけて、ようやく小さいながらも形になりそうな動きが出てきました
引き続き今後も地域間の連携を続けていきたいと思います。

前回のようす 画像提供:倉敷市商工課
前回のようす 画像提供:倉敷市商工課

読者のかたへメッセージをお願いします。

矢吹

今後、地域間や事業者間で連携を取り合いながら、どんどん成長していく地域企業が増えていったら良いなと思っています

現代は会社が大きくなって都会に出てしまう企業さんも多いので、地域に根付いた企業を増やしていきたい気持ちが強いですね。

そのためには、地域だけでなく、国内や世界をとりまく環境変化に適応していく必要があると思います。

ただ、自力だけでは乗り越えることが困難な場面もあるので、外の知見や意見をうまく取り入れる場が必要だと思っていて、それが今回のイベントにもつながっています。
地域のみなさんが交流する拠点として、利用してもらえたらうれしいです

地域活性化のヒントがたくさん詰まったイベントになると思うので、自分の住んでいる地域に関心のあるかたはぜひ気軽に参加してみてください。

Ads by Google

おわりに

ビジネスや経営の話題は、経営者以外のかたにとってあまり縁のないものだと思っていました。

しかし今回の取材で、地域活性化とビジネス・経営は身近な関係性であることをあらためて知り、地域活性化に興味がある筆者も気軽に参加できるイベントだと感じました。

同じ地域課題でも、一人ひとり違う視点で意見を出し合えば、そのなかから今後のヒントやひととのつながりが生まれてくるかもしれません。

ビジネスや経営に興味のあるかたはもちろん、「地域活性化についてほかのひとの意見を聞きたい」というかたや、「流域圏内でどんな事業があるのか知りたい」というかたにもおすすめしたいイベントです。

倉敷のイベント情報を探すなら「とことこおでかけマップ」

倉敷で開催されるイベント情報を、マップ上から確認できる「とことこ おでかけマップ」を是非ご利用ください。

▼画像タップでマップを確認する

高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」のデータ

画像提供:倉敷市商工課
名前高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」
期日2024年2月25日(日)
■フォーラム 午後2時から午後5時
■交流会 午後5時30分から午後7時
場所倉敷市芸文館ホール
参加費用(税込)交流会のみ参加費3,000円
ホームページ高梁川流域CROSSING フォーラム
Ads by Google
岩佐りつ子

岩佐りつ子

ずっと住んでいた神奈川を離れ、2023年12月に地域おこし協力隊として倉敷に移住しました。

縁もゆかりもなかった倉敷のまちは、見るもの、出会うもの、全てが初めてづくし!毎日の暮らしに居心地の良さを感じています。

移住者目線を忘れずに、倉敷の魅力を伝えていきたいです。

こんにちは、地域おこし協力隊です

県外から倉敷市への移住をより一層進めるため、Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力をミッションに活動しています。

倉敷市地域おこし協力隊

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

  • 倉敷市民レポーター教室
  • 高梁川流域ライター塾
  • FMくらしき「倉敷とことこ」
  • 寄付募集
アイキャッチ

この記事が気に入ったら

最新情報をお届けします。

  • ホーム
  • 伝えとこ
  • 【2/25(日)開催】高梁川流域クロッシング「オープンイノベーションフォーラム/交流会」 ~ 地域活性化のヒントを得て、新しいビジネスの視点を増やす