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ぐらすたTOMO ~ 多彩でかっこいい吹きガラスをつくるガラス工房

ぐらすたTOMO ~ 多彩でかっこいい吹きガラスをつくるガラス工房

買っとこ / 2022.10.20

「IGUSA GLASS – いぐさガラス -」を知っていますか?

畳表(たたみおもて)の原料である「い草」を燃やして灰にし、ガラスに熔かして色を出したガラスです。

倉敷市で「IGUSA GLASS」を作っているガラス工房を訪れ、作家の水口智貴(みなくち ともき)さんに話を聞きました。

記載されている内容は、2022年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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ぐらすたTOMOのデータ

ぐらすたTOMO アクセス
名前ぐらすたTOMO
住所岡山県倉敷市広江2-13-33
電話番号080-1945-6046
駐車場あり
事前連絡が必要
営業時間午前10時30分~午後7時
電話受付は9時30分~午後8時まで
(作業中・展示会などで電話に出ない場合あり)
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
  • PayPay使用可能
ホームページ吹きガラス工房 ぐらすたTOMO

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IGUSA GLASSとの出会い

ぐらすたTOMO IGUSA GLASS

筆者がIGUSA GLASSに初めて出会ったのは、「語らい座 大原本邸(旧大原家住宅)」でした。

語らい座 大原本邸のブックカフェでお冷が入っていたのが、きれいな緑色のグラスだったのです。

語らい座 大原本邸 IGUSA GLASS

倉敷産「い草」の灰を使って作っている「IGUSA GLASS」だと教えてもらい、興味を持ちました。

岡山県南部は、かつてい草の一大産地であり、全国で最も古い産地とされています。伝えられるところによると、なんと1800年前から倉敷でい草が栽培されていたそうです。

IGUSA GLASSはどんな経緯で生まれ、どんな想いで作られているのでしょうか?

IGUSA GLASSを作っている、倉敷市水島地区にある吹きガラス工房「ぐらすたTOMO」を訪ねました。

吹きガラス工房「ぐらすたTOMO」と、ガラス作家水口智貴さん

ぐらすたTOMO 水口智貴さん

取材日の気温は約30度、工房は灼熱の炉が常に稼働しているため外より暑いのですが、当日は職場見学に訪れた小学生が、ガラスができる様子を興味深そうに眺めていました。

ぐらすたTOMO 水口智貴さん

ぐらすたTOMOを運営するのは、水口智貴(みなくち ともき)さん

水口さんは愛媛出身です。美術系の高校に通っていた際に立体物の面白さに目覚め、知り合いのギャラリーでガラス作家さんの展示に出会い、ガラスに興味を持ったそうです。

その後、吹きガラス体験に行ったり、ガラス工房に何度か行き話を聞いたりして、ガラスへの関心が高まりました。

2000年にガラスを学ぶために、倉敷芸術科学大学へ進学。倉敷の地で師匠に出会います。

師匠の工房で働いていたところ2005年に師匠が急逝し、師匠の家族の意向もあり工房運営を引き継ぎました。仕入など何もわからず綱渡りのような状態だったそうです。

ぐらすたTOMO

水口さんは2007年に工房「ぐらすたTOMO」を設立し、現在さまざまな吹きガラスを制作しています。

数々のメディアにも掲載されていますよ。

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水口さんのガラス作品

ぐらすたTOMO 銀熔変

水口さんの作品には、クールでシャープな美しさを感じます。

本人が「銀熔変(ぎんようへん)」と名付けたオリジナル技法の作品は、黒の中に銀色の模様が浮かび、まるで銀河のよう

ぐらすたTOMO 銀熔変

見る角度を変えると、色味や雰囲気も変わって見えて、吸い込まれるような魅力があります。

手に取ってじっくりと眺めたい、そんな作品です。

ぐらすたTOMO 銀熔変

「銀熔変」以外にも、オブジェや器、キャンドルホルダーなど、さまざまな作品を制作しています。

ぐらすたTOMO

2022年10月現在、水口さんの作品は、倉敷市内では以下の場所で購入できます。

倉敷市外でも販売されている他、展示会場で購入したり、直接制作を依頼できます。

ぐらすたTOMO

ぐらすたTOMOで直接買うときには、PayPayも使えます。

ぐらすたTOMO

IGUSA GLASS

ぐらすたTOMO IGUSA GLASS

IGUSA GLASSができるまで

IGUSA GLASSは、水口さんと、同世代である「IGUSA LABO(イグサラボ)」の今吉俊文(いまよし としふみ)さんとの出会いから始まりました

「IGUSA LABO」は、倉敷で唯一、い草の栽培からい草製品の製造までを一貫して手がけています。

ぐらすたTOMO IGUSA GLASS

おおまかに作り方を説明しましょう。

  1. 天然の泥染めを施したい草を乾燥させます。
  2. 乾燥したい草を、専用窯で灰にします。
  3. 灰を精製し、ガラスの粉に混ぜます。
  4. 熔かすと、化学反応によりきれいな緑色になります。

文字にすると簡単そうに見えてしまうかもしれませんが、安定して作れるようになるまでには、数々の試行錯誤があったそうです。

開発時のエピソードは、記事後半で紹介します。

IGUSA GLASSの特徴とラインナップ

ぐらすたTOMO IGUSA GLASS

2022年10月現在のラインナップは、ぐい呑・お冷グラス・ロックグラス・タンブラー・ビアグラスなどのグラスと、お皿です。

グラスのサイズと価格は以下のとおり。

形状サイズ価格(税抜き)
ぐい呑み直径50ミリメートル×高さ70ミリメートル3,000円
お冷グラス直径50ミリメートル×高さ80ミリメートル3,000円
ロックグラス直径85ミリメートル×高さ105ミリメートル4,500円
ロンググラス直径50ミリメートル×高さ105ミリメートル3,500円
タンブラー直径70ミリメートル×高さ115ミリメートル3,500円
ビアグラス直径76ミリメートル×高さ135ミリメートル4,000円

シンプルでスタイリッシュな形が、ガラスの質感と色の美しさを引き立てています。

飽きのこない、老若男女が日常で使いやすいグラスです。

続いて水口智貴さんに、仕事や「IGUSA GLASS」のこれまでとこれからについてお話を聞きました。

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名前ぐらすたTOMO
住所岡山県倉敷市広江2-13-33
電話番号080-1945-6046
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事前連絡が必要
営業時間午前10時30分~午後7時
電話受付は9時30分~午後8時まで
(作業中・展示会などで電話に出ない場合あり)
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
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吉野なこ

吉野なこ

写真と旅を愛する、倉敷そだちのデザイナー。
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ぐらすたTOMO 水口智貴さん

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