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いきな家の店主・服部 英樹さんへのインタビュー
とてもめずらしい岡山名物・えびめしの移動販売をおこなういきな家。
店主の服部英樹(はっとり ひでき)さんに開業の経緯や店のこだわり、今後の展望などの話を聞きました。
経験を生かし、体にやさしい「えびめし」専門の移動販売を開始
開業の経緯を知りたい。
服部(敬称略)
もともと私は「いんでいら」というえびめしを看板メニューとした洋食店で長年にわたり調理人として働いていたんです。
そこでは毎日、えびめしをつくっていましたね。
その後いったん料理の世界を離れ、介護職を経て栄養士になりました。
そして働きながら、休日などにときどきイベント出店し、露店でえびめしを調理・販売していたんです。
このとき私のえびめしが大変好評でして。
それで手応えを感じたのと、私自身の体調面を考え、独立することにしたんです。
ただ店舗を構えるより、それまでの露店の経験を生かしたような形態のほうが効率がいいと考え、移動販売にすることにしました。
店などに出店すれば、その店に来たお客さんが寄ってくれるので、集客ができると考えたからです。
それで2018年(令和元年)に、いきな家を開業しました。
露店や移動販売でのえびめしはめずらしいが、それはなぜ?
服部
単純に、私の武器・得意分野がえびめしだからですね。
長年、ほぼ毎日えびめしをつくってきましたから。
ただつくるだけでは勝負できないと思っていました。
私ならではのものを加えないとダメだと。
それで「食材にこだわった、体にやさしいえびめしをつくろう!」ということにしました。
事前の集客見込みと違い、実際の集客には時間がかかった
開業して苦労した点はある?
服部
当初、店の敷地内に出店するということで、ある程度の集客ができるとの判断で開業しました。
しかし実際に店を出してみるとまったくお客様が来なくて。
0人という日もありました。
ですが当店でえびめしを買ったお客様が、当店のえびめしを大変気に入ってくださり、リピーターになってくれました。
そして、口コミで買っていただけるお客様も増えてきまして。
その繰り返しで、少しずつお客様が増えていきました。
今では出店場所の店に用があるついでにいきな家に寄るのではなく、いきな家のえびめしを目当てにやって来てくださるお客様も多いです。
キッチンカーの準備などは大変だったのでは?
服部
実はそんなに大変ではなかったんですよ。
中古で購入した移動販売用車を、私自身がキッチンカー仕様に改造しました。
時間はかかりましたが、楽しみながらできたので苦労した感じはないですね。
調理器具などの一式は、露店時代のものを流用できますし。
だから開業資金も節約できました。
いきな家という店名の由来は?
服部
愛媛県越智郡(おちぐん)上島町(かみじまちょう)の芸予諸島にある生名島(いきな)・生名(いきな)地区に由来しています。
私はミニバイクが趣味でして、生名島にある生名サーキットへよく行っていました。
思い入れのある土地だったので、店名としていただいたんです。
いきな家のえびめしは食材にこだわり、体にやさしくおいしい
店のこだわりを教えてほしい。
服部
当店のえびめしは、食材にこだわっていて、しかも体にやさしいんです。
えびめしのメインとなる米は、岡山県産のアケボノが100パーセント。
これに雑穀米を加えています。
そのため、ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富で、栄養バランスのよいえびめしなんです。
調味料にもこだわりました。
当店のえびめしは、マーガリンと化学調味料は一切使っていません。
単においしいだけではない、体にやさしいえびめしを目指しました。
なお、米と並ぶえびめしの主役のエビは「アクアキング」という種類にこだわっています。
アクアキングはプリプリ感が強めなのが特徴で、えびめしのなかでエビの存在がハッキリと感じられるんです。
えびめしをおいしく保つ、自然由来のこだわりの容器
テイクアウト店ならではの工夫は?
服部
容器へのこだわりですね。
テイクアウトですから、どうしても食べるまでにある程度の時間が経ってしまいます。
時間が経ってもおいしく食べられるように、えびめしを盛りつける容器にはとてもこだわりました。
耐水性・耐油性があり、適度な通気性もある容器なので、できたてのえびめしを入れても結露したり蒸れたりしにくいんです。
だから、時間が経ってもえびめしをおいしく保てます。
また容器のまま電子レンジで温められるのもポイントです。
さらに容器は植物由来の材質で、自然環境にも配慮しています。
植物由来といっても、とても丈夫ですよ。
以前使っていた容器は少し浅めだったので、中のえびめしが押さえつけられたりしました。
そのため同じ材質で深みのある容器に変更しましたので、今は中のえびめしが押さえられたりしないように改善しています。
今後は県外イベントなどにも出店して、えびめしのおいしさを広めたい
今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。
服部
2020年(令和2年)から新型コロナウイルス感染症が流行しました。
イベント出店は減りましたが、商店への出店では売上が増えています。
当初はとても不安でしたが、テイクアウト販売の需要が増大し、結果的に当店にとってプラスになったのは幸いです。
コロナ禍が落ち着いたらイベントも増えると思います。
そのときは県内だけでなく県外にも積極的に出店してみたいですね。
今まで県外出店は、福山や四国などごく近隣のみ。
えびめしの存在自体を知らない遠方の地域へ出店して、岡山名物えびめしのおいしさを広めたいです。
あとは、ご縁がありまして歌手の佐藤あんずさんとコラボレーションし、コマーシャルソングを歌ってもらうことになりました。
佐藤あんずさんといきな家で相乗効果が出るように、ともにがんばっていきたいですね。
- いきな家にいきなや!(CM)
- いきな家リリック(歌入り)
自宅でも味わえるいきな家の岡山名物えびめし
香ばしい風味となんともいえない独特の味わいがたまらない、岡山名物・えびめし。
そんなえびめしが自宅で楽しめるのは、とてもうれしいです。
しかもこだわりの容器で、家に持ち帰ってもできたて直後のおいしさを楽しめるのも魅力。
コロナ禍で持ち帰り需要が高まっています。
いきな家はいろいろな場所に出店しているので、SNSで確認して、ぜひいきな家のえびめしを味わってみてください。
いきな家のデータ
名前 | いきな家 |
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住所 | おもな出店場所は倉敷市・総社市・早島町・玉野市・岡山市など(詳細は公式SNS参照)。拠点は児島 |
電話番号 | 090-8364-9822 |
駐車場 | あり 出店場所によって駐車場の有無や駐車台数は異なる |
営業時間 | 出店場所による (午前11時〜午後6・7時ごろまでが多い) |
定休日 | 水 水曜日にイベント出店した場合、翌日に休業 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 無し |
タバコ | |
トイレ | |
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