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aru ~ ゆったりしたくなる、不定期営業の海の見える小さな本屋

aru ~ ゆったりしたくなる、不定期営業の海の見える小さな本屋

買っとこ / 2021.09.09

2021年5月、倉敷市児島地区の海のすぐ近くに、小さな本屋がオープンしました

名前は、「aru(アル)」。
窓からは瀬戸内海が見え、穏やかな時間が流れています。

読書は、とても魅力的。
知識を広げてくれたり、想像力を培えたり、新しい価値観に出会えたり。

偶然目にした本から、思いがけない発見があるかもしれません。

「本との偶然の出会いって素敵だなあ」と感じられる本屋、aruを紹介します。

記載されている内容は、2021年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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aruはどんな本屋?

aru

aruは、エッセイ・小説・詩集・写真集など、店主のあかしゆかさんが「穏やかな場所で読んでほしい」と選んだ古本と新刊を扱う小さな本屋です。

2021年8月の取材時には、古本が6割・新刊が4割ほどでした。

aru 店内

不定期営業で、開店しているのは月に6日ほど
営業日は公式Instagramで確認してください。

徒歩数分で海に着くほど海に近く、お店の前の景色は最高。

唐琴の海
aruから徒歩数分の海

店内の窓からも、瀬戸内海を眺められるんです!

aru 窓からの景色
写真提供:aru

景勝地「王子が岳」のふもとでもあり、山の豊かさも感じられるロケーションに立っています。

窓の外に子ギツネがいたこともあるのだとか。

春には庭に桜が咲きます
8月の取材日には、野生のキキョウを見つけました。

aru 店内

店内には椅子があり、座ってゆっくり本を読みながら選べます。
靴を脱いで入店するので、床に座っても問題ありません。

海と山を感じる場所で、のどかな時間を過ごせます。

店主のあかしゆかさんは、二拠点生活をおくるライター&編集者

aru

店主のあかしゆかさんは、ライター&編集者です。

京都出身で、大学生のときにアルバイトした本屋との出会いがきっかけで、本を好きになったそう。

就職と同時に東京へ。
5年間、大手IT企業でブランディングにまつわる企画編集を担当しました。

2020年4月に独立し、現在はフリーランスのライター/編集者として文章にかかわる活動をしています。

2020年の夏に、東京と岡山で二拠点生活を開始。

2021年5月に「aru」をオープンし、月に10日間ほどを岡山で暮らしています。

筆者にとっては、あかしさんは数年前から憧れのライターです。

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古民家をリノベーションした小さなお店

aru店内

aruで扱っている本の数は、それほど多くありません。

余白の多い空間で、情報に追われて固くなりがちな頭をほぐしてくれるように感じました。

並んだ本の表紙や背表紙を、全部眺めることもできます。
すると、ふだんは気に留めないような本が目を引くことも。

「本との偶然の出会い」を楽しみやすい本屋なのです。

aru 店内

建物は、古民家をリノベーションしています。

基本的には地元の工務店が工事していますが、床材である木の塗装や、カウンターのモルタル塗りなどは、あかしさんと友人たちが作業したそうです。

中央のテーブルは桜の一枚板。
お店の入口にある桜の木に合わせたそうで、木のぬくもりと力強さを感じました。

aru 店内

さりげないあしらいも素敵で、このユーモラスなお面は元の住民のかたが残していったものなのだとか。

「本当は工事が終われば外そうと思っていたのですが、なんだか親近感が湧いちゃって、今もずっと残しています(笑)」とあかしさん。

どんな本がある?

aruにはどのような本があるのでしょうか。

具体的にいくつか本を紹介しましょう。

『日常』

aru 『日常』
『日常』(新刊) 一般社団法人 日本まちやど協会

一般社団法人 日本まちやど協会の発行する年間誌です。

日本のいろいろな町の入口となっている人たちや宿を取材し、地域の日常を再発見するヒントを探ることをコンセプトにしています。

旅好きな人や地方に関心がある人は、この雑誌のコンセプトに惹かれて手に取ることが多いそう。

ひとつひとつ異なるという表紙の装画も素敵です。

『本を贈る』

aru 『本を贈る』
『本を贈る』(新刊) 三輪舎

本は、いろいろな人たちが協力して作られています。

著者・編集・校正・装丁・印刷・製本・営業・取次・書店員・本屋。
『本を贈る』は、書き手から売り手まで、本に携わる10職種の人たちによるエッセイ集です。

布のような手触りで、繊細なイラストと箔押しのタイトルが目を引く表紙。

あかしさんは、次のように紹介してくれました。

「『本を贈る』の表紙は、版ごとに色が違うんです。今お店にあるのは、2版の緑色と3版のオレンジ色の二種類。三輪舎さんの本は、内容も装丁も美しいものが多くて大好きです」

カラーブックスシリーズ

aru カラーブックスシリーズ
カラーブックスシリーズ(古本) 保育社

新刊のみを扱う本屋ではなかなか見かけない本にも、出会えます。

保育社のカラーブックスシリーズは、1962年から1999年の間に出版された全909冊の文庫本です。

園芸・ワイン・寺・陶芸などの多様な切り口のガイドブックで、当時は珍しかったカラー写真を多用していました。

「手に取れる小さな百科事典のようで、カラーブックスを見かけると、ついつい買ってしまいます。わたしの家にもたくさんあるんです」
と語るあかしさんは、楽しそう。

そのほか、くすりと笑える写真集や、スヌーピーの本、名作と名高い海外小説など、いろいろな本がありました。

aruはどうやって生まれたのでしょうか。あかしゆかさんに話を聞きました。

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aruのデータ

aru 外観
名前aru
住所岡山県倉敷市児島唐琴町1421-18
電話番号
駐車場あり
すぐそばに40台ほど停められる無料市営駐車場あり
営業時間不定期営業、営業時間不定
※公式Instagramで要確認
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
ホームページ公式Instagram
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吉野なこ

吉野なこ

写真と旅を愛する、倉敷そだちのデザイナー。
倉敷のときめくものや素敵なところをお届けします!

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aru 店内

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