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aru ~ ゆったりしたくなる、不定期営業の海の見える小さな本屋

aru ~ ゆったりしたくなる、不定期営業の海の見える小さな本屋

買っとこ / 2021.09.09

あかしゆかさん、インタビュー

aru あかしさん

なぜこの場所で本屋をはじめたのですか?

あかし

もともと「DENIM HOSTEL float」を運営するデニム兄弟と仲が良くて、彼らがホテルを作った当初から何回か遊びに来ていました。

去年の夏、floatに2週間の長期滞在をしたのですが、その時にこの街があらためて好きになって。

するとデニム兄弟の島田さんから「floatのすぐそばに空き物件があるから、なにかやろうよ」と誘われて、物件を紹介してもらったのがきっかけです。

aru 外観

玄関に大きい桜の木があって、春は本当にきれいだろうなあと思い。
海が見えるこの穏やかな場所で、本屋をやってみたいなあと思いました。

aru ロゴ

店名「aru」の由来を教えてください。

あかし

このお店の存在意義は、訪れてくれるかたがたが見出してくれるといいなという思いから、「ただそこに”ある”」状態を目指そうと思ってつけました。

aru 窓からの景色
写真提供:aru

aruで扱っている本は、どのような基準で選んでいますか?

あかし

基本的に、「瀬戸内海の穏やかな場所で読んでほしい」と思う本を選んでいます。

瀬戸内海って、羽を休めに来られたりとか、穏やかな気持ちになりたいかたが多いなと思っていて。

わたし自身も、瀬戸内海に来るときはいつもそう。

なので、ビジネス書や自己啓発本よりは、写真集・詩集・エッセイ・小説など、ちょっと心が緩むような本を置きたいと思い、選んでいます。

aru 店内

新刊は、2021年8月現在はわたしの知人が作っている本に限定しています。

目に見えるかたが作っている、本当に「いい」とおすすめできる本を置きたいなって。

開店から4か月経って、お客さんとともに店がちょっとずつ変わっている感覚はあります。

仕入れの時に、常連のお客さんの顔が浮かぶんです。
「あの人、食のエッセイが好きだったな。じゃあ、食のエッセイを多めに仕入れてみよう」といったように。

自分のこだわりを残しつつ、来てくださるかたがたによってお店が変わっていくのは楽しいなと思いますね。

小さいお店なのでお客さんと話す機会は多くて、話の流れで本を選ぶこともあります。

aru あかしさん

好きな作家さんはいますか?

あかし

わたしにとって本は世界を広げてくれるものなので、老若男女いろんなかたがたの本を読みます。

特に中島らもさん、須賀敦子さん、江國香織さんなどの文章が大好きです。

aru 店内

あかしさんにとって、本はどのような存在ですか?

あかし

割と厳しい家庭で育ち、世の中のレールに沿って生きてきた自分にとって、「もっと自由に生きていいんだな」と世の中の広さを教えてくれたものが本でした

今は、どちらかといえば対話相手のような存在かもしれません。

自分がわからないことについて考えるときに、救いを求めることが多いです。

aru 店内

二拠点生活をしていて、いいなと感じるところはどこですか?

あかし

倉敷市児島と東京の生活が、本当に真逆なんです。

東京は、人も多くて車がたくさん走っていて、ビルも高くて、空が狭くて。
わたしは一人暮らしをしていて、取材や編集の仕事をしているので人に会いに行く側なんです。

児島での生活は、空が広くて人が少なくて、共同生活をしていて、お店では人を待つ側です。

真逆だけれど、どちらも日常であり、非日常で。

いろいろな生活のしかたがあるし、「しばられなくっていいんだな」と感じますね。

本と向き合う時間は豊か

aru 店内

筆者は幼いころから本が好きで、学校の図書室によく通う子どもでした。

絵本に描かれる夢のような料理にワクワクしたり、北海道で鶴を保護する男性の手記に心を打たれたり、まだ経験していない別離を想像して泣いたり。

一度の人生において自身で経験できることはわずかだけれど、その何倍ものことを、本から教わりました。

aru 店内

しかし近年は「効率よく情報を集める」ための読書が多くなっていて、ゆっくり言葉を味わうような読書ができていません。

もどかしく感じていたときにaruを初めて訪れ、心惹かれて手に取ったのは、1998年発行のスタイリストによる暮らしのエッセイでした。

自ら「探そう」と思っていても、出会わなかった本でしょう。

でも、「そんなふうに暮らせたら素敵だなあ」と思う言葉が随所にありました。

購入後デスクのそばに置き、ときどきペラっとめくって心をときめかせています。

aru 店内

新しい世界を教えてくれたり、しっくりする言葉を得られたり、大切にしたいことを再確認できたり。
本はとても素敵なものだと、筆者は思っています。

aruで、心をほぐす本に出会えるかもしれません。
海を見ながら、ゆっくり本の世界に浸ってみてください。

aruのデータ

aru 外観
名前aru
地域
お店の分類
ジャンル
住所岡山県倉敷市児島唐琴町1421-18
電話番号
駐車場あり
すぐそばに40台ほど停められる無料市営駐車場あり
営業時間不定期営業、営業時間不定
※公式Instagramで要確認
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー入口に階段あり
ホームページ公式Instagram
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吉野なこ

吉野なこ

写真と旅を愛する、倉敷そだちのデザイナー。
倉敷のときめくものや素敵なところをお届けします!

aru 店内

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