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おばんざいビュッフェのカフェを始めることになった経緯
インタビューは2019年4月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
おばんざいビュッフェのカフェを始めることになった経緯を教えてください。
三宅 澄子(敬称略)
くらしき茶房 桜花は、とら醤油の子会社として始まり、現在は独立して運営しています。
「醤油を作るだけではなくて、これから醤油の使い方を提案していく場所が必要だ」ということがキッカケで始めました。
今は、醤油があまり使われなくなってしまっています。
すき焼きなら「すき焼きのタレ」、生姜焼きなら「生姜焼きのタレ」。
家庭の味が無くなってしまったし、「醤油を使えば、こんなことができるんだよ」っていう提案をできる場所があればいいな、という思いで始めました。
場所が少しわかりづらいにも関わらず、休日には表に列ができるほどの人気ですね。
三宅 澄子
最初はここまでになるとは思っていませんでした。
周りに飲食店がぜんぜんありませんし、うどん屋ひとつができてもすぐ潰れるような土地なんです。
場所がわかりづらいし、入りづらい雰囲気があるので難しいところではあるんですけど、テレビで紹介していただいたりしてから、少しずつ定着してきました。
三宅 理加(敬称略)
うれしいことに毎週来てくださるご家族もいらっしゃるんです。
お母さんと子供だけじゃなくて、おばあちゃんも一緒に来ていただいたり、幅広い年代のかたに楽しんでいただいております。
バブルの頃だったらきっと、流行ってなかったなあと思うんですが、今はこういった粗食が求められるようになったんですね。
「普段食べられないから、野菜を食べに来ました」と言って、リピートしてくださるかたが多いです。
おばんざいの人気メニューについて
おばんざいで人気があるメニューは何ですか?
三宅 理加
和風おからサラダと、里の子揚げですね。
最初は定番商品になるとは思っていなかったんですが、お客様からの声で定番商品として必ず置くようになりました。
最近では、こんにゃくもすごく人気になってきたんですよ。
こんにゃくをわざわざ食べに来られるかたもいらっしゃいますし、お子さんにもすごく人気です。
あとは、さっぱりしているから豆をずーっと食べてるかたもいらっしゃいますね(笑)。
古民家カフェとしてこだわっている「空間作り」について
空間作りのこだわりを教えてください。
三宅 澄子
地元の物を使うことに、こだわっています。
たとえば、岡山の木彫り作家、陶芸家の手作り雑貨を販売しています。
料理の皿も備前焼や倉敷ガラスのものを使っていますよ。
玄関の暖簾(のれん)も、勝山(かつやま:岡山県真庭市)で暖簾を作っているかたに特注でお願いしているんです。
酒津をイメージして松・桜・川(池)の色を使って作っていただきました。
「醤油」に対するこだわりと思い
最後に、醤油へのこだわりとこれからのことについてお聞かせください。
三宅 理加
一言で「醤油」といっても、いろいろな種類があるんです。なので、さまざまな醤油の味がおばんざいで楽しめるようにしています。
加工品の醤油も人気なので、黄ニラしょうゆの玉子かけご飯も味わってほしいですね。
将来的には、醤油作り体験をしたり、こだわりの醤油を量り売りできるようにしたいんです。
私は主婦なので、醤油の瓶やペットボトルも捨ててしまうのは勿体無いなと感じるんですよ。
昔は、醤油の瓶を取っておいて再利用していましたが、現在では少なくなっています。
こだわりの醤油を使って、家庭の味を楽しんでもらえたらうれしいですね。
おわりに
懐かしい古民家の雰囲気のなかで、おばんざいビュッフェを食べることができるくらしき茶房 桜花。
醤油に対するこだわり、時間をかけて作られたおばんざいの優しい味に食への温かい気遣いを感じました。
酒津公園で遊んだ後に、家族でご飯を食べに訪れてみるのも、いいかもしれません。
実際に、おばんざいを食べてみると、心がじんわりと温かくなるような優しい感覚を感じることができますよ。
ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
- 撮影:吉野なこ
くらしき茶房 桜花のデータ
名前 | くらしき茶房 桜花 |
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住所 | 岡山県倉敷市酒津2429 |
電話番号 | 086-441-8713 |
駐車場 | あり 4台 |
営業時間 | 午前11時〜午後9時 ※ランチタイムは午後3時まで |
定休日 | 木 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 全24席: ・座敷4人席 × 4つ ・座敷2人席 × 4つ |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | くらしき茶房 桜花 Instagram |