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MARUGO KURASHIKI 〜 新しいスタイルの地下足袋。百年の歴史を日常に

MARUGO KURASHIKI 〜 新しいスタイルの地下足袋。百年の歴史を日常に

買っとこ / 2023.04.20

地下足袋(じかたび)を、現代の生活のスタイルに合わせて提案している企業が倉敷にあります。

株式会社 丸五は、屋外作業用の地下足袋メーカーとして1919年に創業しました。

100年以上が経過した現代では、地下足袋を作り続けてきた技術を生かして、日常でも身に付けられるオシャレな地下足袋を提案しています。

MARUGO KURASHKIは、美観地区にオープンした丸五の3店舗目となる直営店です。

カラフルな色の地下足袋が並ぶ新店舗に足を運び、立ち上げを担当した鶴見朋之(つるみ ともゆき)さんに店舗のコンセプトや商品へのこだわりを聞いてきました。

MARUGO KURASHIKIの見どころを紹介します!

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記載されている内容は、2023年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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MARUGO KURASHIKIの紹介

MARUGO KURASHIKIの外観

MARUGO KURASHIKIは、2022年4月28日、美観地区の商業エリア 倉敷SOLA内にオープンした地下足袋の専門店です。

鶴見さんに、MARUGO KURASHIKIのコンセプトを教えてもらいました。

MARUGO KURASHIKI 店長の鶴見さん
店舗立上げを担当した丸五の鶴見さん

MARUGO KURASHIKIとは?

MARUGO KURASHIKIは、地下足袋メーカーの株式会社 丸五の3店舗目となる直営店です。

江戸時代の町並みが残る美観地区のメインストリートともいえる倉敷川沿いに店舗を構えています

約80種類もの地下足袋が並んでおり、直営店として最大の品揃え。

丸五の地下足袋はセレクトショップやウェブサイトでも購入できますが、MARUGO KURASHIKIに足を運べば、さまざまなデザインの地下足袋を手に取って見ることができます。

MARUGO KURASHIKI

株式会社 丸五

株式会社 丸五は、倉敷市茶屋町に本社を置く地下足袋メーカー

1919年の創業以来、地下足袋を作り続けてきた倉敷の老舗企業です。

繊維の町として栄えた倉敷の産業を活かして、足袋とゴムを融合させ、屋外での作業用の履物として地下足袋を作りました。

100年以上が経過した現代でも、作業用の地下足袋だけでなく、日常でも使えるデザインの地下足袋を提案し、作り続けています。

丸五の地下足袋

地下足袋とは?

そもそも地下足袋とは何でしょうか?

足袋(たび)であれば、和装するとき足に身に着ける履物を想像できます。

地下足袋について、少しだけ紹介します。

地下足袋は古くて新しい履物

地下足袋とは、日本古来の履物である足袋に、ゴム製のソールを取り付けたものです。

実は、地下足袋は古い存在ではありません。

西洋諸国の技術が普及した明治時代に、ゴム素材が日本にも普及しました。

祭りの行事、農業や建設の現場などの屋外作業用の履物として、足袋とゴムを融合させた地下足袋が誕生したのです。

地下足袋

1000年単位の歴史がある日本の文化に対して、地下足袋が誕生したのは、ほんの100年前。

100年という年月は長いようですが、日本の歴史からすると地下足袋は新しい存在なのです。

丸五の地下足袋

Sanchi tabiRela

MARUGO KURASHIKIで取り扱っている地下足袋は、作業用の地下足袋ではありません

ファッション性に富んだデザインの新しい地下足袋です。

100年以上、地下足袋を作り続けてきた技術を日常生活で使えるものに応用していこうという考えのもと、ファッションとして身に着ける地下足袋が提案されました。

たとえば倉敷帆布の生地を使用した、かわいらしいデザインの地下足袋や、レザー(革)を使用した地下足袋も提供しています。

新しいデザインの地下足袋

地下足袋は親指を自由に動かせるという構造から、足が本来持っている機能を引き出す特徴があり、健康にも良いとされています。

地下足袋の良さを後世に伝えていくためにも、日常的に使用できる地下足袋が提案されたのです。

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MARUGO KURASHIKIの建物

店舗の正面のようす

MARUGO KURASHIKIに実際に足を運び、店舗のようすを見てきました。

丸五の鶴見 朋之さんに店舗の特徴も解説してもらったので紹介します!

外観のようす

戦時中に黒く塗られた白壁

美観地区に店舗を構えるMARUGO KURASHIKIは、建物にも見どころがあります。

店舗として活用しているのは明治時代に建てられた建物で、もともとは個人医院として使われていたそうです。

黒く塗られた壁は、戦時中に空襲を逃れるために、白壁を墨で塗りつぶして目立たなくした名残

100年以上の歴史を持つ丸五にぴったりの建物を利用していることにも注目です。

店舗の裏側のようす

店内のようす

柱と梁(はり)による直線的に空間に区切る線と、商品の並べられた棚が描く曲線が印象的です。

趣のある木製の柱や梁と、現代的なデザインの商品棚がうまく調和しています。

黒い柱や梁は建築当時のもので、橙の部分は改装によって新しく作られたそうです。

古くもあり、新しいものである地下足袋ならではの特徴が、店内の意匠にも表れているのだと感じました。

直線と曲線が印象的な内装

MARUGO KURASHIKIの商品紹介

約80種類もの地下足袋が並べられているMARUGO KURASHIKIを訪れると、地下足袋のデザインの多様さに圧倒されます。

筆者が見てきた地下足袋のなかで気になったものを、一部だけ紹介。

他にも、たくさんの地下足袋があるので、ぜひMARUGO KURASHIKIに足を運んで地下足袋を目でも楽しんでください。

tabiRela(たびりら)

tabiRerla

tabiRela(たびりら)は、日常的に使えるようにデザインされた地下足袋。

足になじみやすく、素足で歩いているような感覚が得られるそうです。

地場の素材を活かし倉敷帆布KUROKIが手掛ける生地を使用している商品もあります。

革を使った商品からは、地下足袋のイメージを覆えすような洗練された印象を感じました。

tabiRela/レザー

hitoe(ひとえ)

hitoe

hitoeは、ランナーも履けるベアフットランニングシューズ

薄型で、手に取ってみるととても軽いことがわかります。

縫い目のない立体的な構造は、ホールガーメント製法という特別な製法によるもの。

地下足袋特有の指を拘束しない構造が、足が本来持つ力を引き出してくれるそうです。

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MARUGO KURASHIKIを訪れて

MARUGO KURASHIKIに足を運び、地下足袋が「古くもあり、新しいもの」ということが理解できました。

西洋の技術が普及した明治時代に、日本古来の足袋とゴムが融合してできたものが地下足袋。

日本の歴史から見れば最近のできごとで、地下足袋は新しい存在だということがわかります。

そして、100年の年月が経過しても地下足袋が現代の生活に馴染むものに変化できるのは、地下足袋に備わった優れた機能によるものなのだと感じました。

MARUGO KURASHIKIの店舗も、風情のある建物の中に、近代的なデザインが施されており、”古い”と”新しい”が共存した空間になっています。

100年の歴史を受け継いだ現代版の地下足袋が並ぶMARUGO KURASHIKIに足を運び、「古くもあり、新しいもの」を、ぜひ感じ取ってください。

Emma

MARUGO KURASHIKIのデータ

MARUGO KURASHIKIの外観、正面のようす
名前MARUGO KURASHIKI
住所岡山県倉敷市中央1丁目4-13 倉敷SOLA内
電話番号086-489-6948
駐車場なし
営業時間午前10時~午後6時
定休日なし
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
ホームページ【公式】丸五オンラインショップ
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ぱずう(後藤寛人)

ぱずう(後藤寛人)

87年生まれの埼玉育ち。倉敷に転勤でやってきて6年目。メーカーの研究員として働きつつ、週末はゴミ拾いボランティア団体の代表として活動しています。ひとりも知り合いもいなかった倉敷の街。ゴミ拾いを通じてたくさんの出会いがあり、倉敷の魅力を教えてもらいました。余所者から見える倉敷の景色を伝えていきたいです!

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MARUGO KURASHIKI 店長の鶴見さん

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