2024年7月、倉敷市水島にオープンした古民家宿「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI(リトリートコバヤシ)」。
外観からは想像がつきませんが、建物の床面積520㎡という広い一棟貸しの宿です。
住宅街の一角にひっそりと佇みながら、一歩中に入ると、そこにはまるで別世界のような空間が広がります。
「この仕事をしていなかったら会えないような人と話ができるのが楽しいんです」と、笑顔で話すのはオーナーの小林英夫(こばやし ひでお)さん。
ゲスト一人ひとりとの出会いを大切にしたおもてなしが口コミで広がり、世界中から宿を訪れる人が後を絶ちません。
「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」の詳細やオープンに至った経緯、小林さんの新たな挑戦も含め、じっくり紹介しましょう。
記載されている内容は、2025年7月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
倉敷の宿 Retreat KOBAYASHIのデータ

名前 | 倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI |
---|---|
所在地 | 倉敷市福田町古新田1075 |
電話番号 | 090-6404-9271 |
チェックイン | 午後4時~午後9時 |
チェックアウト | ~午前10時 |
支払い方法 |
|
施設情報 | 館内禁煙 独立ウォシュレット付きトイレあり バスルームあり 素泊まり(食事なし)のみ 畳のある部屋 ペット禁止 |
お風呂 | バスルームあり |
Wi-Fi | なし |
駐車場 | あり 隣に3台 |
ホームページ | 予約WEBページ(Booking.com) |
規格外の広さが魅力の一棟貸し古民家宿
「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」は、一棟まるごと貸切で利用できる素泊まりタイプの宿です。

場所は倉敷市福田町古新田の落ち着いた住宅街。
倉敷美観地区のような観光地からは離れ、静かに滞在できる環境が魅力です。
もともと、オーナーである小林さんの親戚が所有していた家屋でした。手放され、取り壊して分譲される計画が持ち上がった際、小林さんが譲り受けることを決意。
2024年7月、宿として生まれ変わりました。
建物の床面積は520㎡、11LLDDKという広さで、最大10名が宿泊できます。

小林さん自身が「やっちゃいけない大きさですよね。修繕にお金かかるからするなってよく言われます」と笑うほどの規格外のスケールですが、だからこそ、他の宿泊施設では味わえない開放感とユニークな滞在体験を生み出しています。
まず、合計6つもの階段が存在し、まるで迷路を探検するようなワクワク感が味わえます。

また、大人数のグループでも互いのプライベートを保ちつつ、ゆったりと過ごせるでしょう。三世代家族での旅行、友達家族との旅行、研修や合宿など、さまざまなシーンで活用できそうです。
一棟貸しなので、小さなお子様連れでも周囲に気兼ねなく、マイペースに羽を伸ばせるのも魅力ではないでしょうか。
「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」を探検!
「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」の内部を紹介しましょう。
和室1
玄関をくぐり、広々としたエントランスの奥には和室の居間が。

足を踏み入れれば、襖に描かれた迫力ある龍の絵が目に飛び込んできます。
オレンジ色のガラス玉が置かれていました(なんだか見覚えがあるような)。

建物のどこかに7つ隠されたガラス玉を見つけ出すという、遊び心あふれる仕掛けの一部。
宿には「4枚の襖に描かれた巨大な神龍の絵があり、その瞳には7つのドラゴンボールが宿っている」といった伝説があるという設定です。
仲間や家族と挑戦すれば、滞在がより一層楽しい思い出になるでしょう。
和室2
その奥には、迫力ある浮世絵が印象的な和室が続いています。

鮮やかな歌舞伎役者を描いた浮世絵や、葛飾北斎(かつしか ほくさい)の代表作である連作浮世絵「冨嶽三十六景」の一部が襖に描かれています。

古い襖を張り替えたり、塗装したりと、小林さんたちの手作業で整えられました。

着物や琴、茶道具などがあり、日本の伝統文化の魅力に触れられます。

歴史を感じる廊下を歩けば、懐かしい照明器具が。まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。

和室3(寝室)
隣の寝室の障子には同じく富士山の浮世絵が。「冨嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」です。

吹屋の赤を思わせるベンガラ色に彩られた場所も。

日本の伝統美を感じる演出が随所に施されていました。
和室4(サブダイニングルーム)
「ここはサブダイニングルームです」と案内された和室です。

「『サブ』ということは、また別に、メインのダイニングルームがあるのか」とその広さに驚きます。
こちらの襖もベンガラで彩られています。
プロジェクターを備えた憩いの部屋
隣には、プロジェクターを備えた憩いの部屋が。

小上がりとなった畳のスペースにはゆったりとしたソファがあり、大人数でもくつろげそうです。

壁には、これまで訪れたゲストの国を示した世界地図や、笑顔あふれる写真が飾られ、オーナーの小林さんの温かな人柄と、楽しい交流のようすが伝わってきます。

世界各地からゲストが訪れていることがわかります。

そこから小さな階段をのぼれば、屋根裏部屋が。

むき出しの壁からは戦時中の新聞紙があらわに。建物の長い歴史を物語っています。

キッチンダイニング(メインダイニング)
過去に増築されたという屋内で行き来できる別棟には、エアコンが効いて快適なメインのダイニングスペースがあり、広々としたキッチンも併設。

IHコンロ、電子レンジ、炊飯器、調理器具や食器類も一通りそろっているため、食材を持ち込んで料理を楽しめます。

宗教上の理由などで食事に制限がある人にとっても、安心して滞在できる環境です。

2階の寝室1・2
別棟の階段をのぼって2階には、それぞれ趣の異なる寝室がふたつありました。

どこで眠り、どこで過ごすか、グループでわいわい相談するのも醍醐味だと思います。

館内には、百人一首や花札、けん玉など日本の伝統的な遊びも用意されていました。

建物そのものだけでなく、調度品や雑貨にも歴史の重みが感じられ、訪れる人を飽きさせません。

「倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI」はどのように完成したのか。今後の新たな展望とは?
オーナー・小林英夫さんにお話を聞きました。
倉敷の宿 Retreat KOBAYASHIのデータ

名前 | 倉敷の宿 Retreat KOBAYASHI |
---|---|
所在地 | 倉敷市福田町古新田1075 |
電話番号 | 090-6404-9271 |
チェックイン | 午後4時~午後9時 |
チェックアウト | ~午前10時 |
支払い方法 |
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施設情報 | 館内禁煙 独立ウォシュレット付きトイレあり バスルームあり 素泊まり(食事なし)のみ 畳のある部屋 ペット禁止 |
お風呂 | バスルームあり |
Wi-Fi | なし |
駐車場 | あり 隣に3台 |
ホームページ | 予約WEBページ(Booking.com) |