倉敷とことこ
トングウのパン

ベーカリー トングウ 〜 総社市民に愛されている商品を守るため、新たな挑戦をする老舗パン屋

グルメ / 2019.06.14

総社市は「パンの街」として、岡山県内だけでなく県外からも注目されているのをご存じですか?

人口7万人弱の市に、街の小さなパン屋さんから大規模なパン工場までたくさんあって、パン文化が根付いているんです。

そんなパン好きな総社市民が、まっさきに名前を挙げるパン屋があります。
それが「ベーカリー トングウ」。

ベーカリー トングウは、子供から年配者まで性別問わず幅広い世代から人気があります。
その愛され度は、訪れたお客さんの多くが、一度にたくさんの商品を買い占めるほど。

それほど地元で愛されているパン屋は、なかなかないのではないでしょうか。

ベーカリー トングウは、創業90年以上の老舗。
市民からは「トングウ」「トングウのパン」「トングウ製パン」などと呼ばれて親しまれていて、長年にわたる人気商品がいっぱいです。

そして、総社出身の私にとって、トングウは学校給食のパンでもあり、懐かしの味。

そんな総社で一番古いパン屋で、市民のソウルフードといえるベーカリー トングウを紹介します。

ベーカリー トングウのデータ

トングウの外観
名前ベーカリー トングウ
地域
お店の分類
ジャンル
今回の費用
住所岡山県総社市駅前1丁目2-3
電話番号0866-92-0236
駐車場あり
10台
営業時間午前8時〜午後7時
夜間営業
定休日
上記以外の休み(大型連休・盆・年末年始など)は公式Facebookを参照
支払い方法現金
PayPay
予約の可否
電話による商品の取り置き可能
座席なし
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー入口に段差あり
(店員による店頭での商品受け渡し可能)
ホームページベーカリートングウ 岡山県総社市の駅前にある創業80年以上のパン屋

ベーカリー トングウへの行き方

道順を確認

ベーカリー トングウは総社市民に愛されている昭和3年創業の老舗パン屋

トングウの看板

ベーカリー トングウ(以下 トングウ)は、総社駅前にあります。

創業は昭和3年(1928年)で、90年以上の歴史がある老舗です。
私のおじの話では、戦前・戦後の時代には、自宅で取れた小麦粉や小豆を持ってくると、パンと交換してくれたり、換金してくれたりしていたそう。

またトングウは、長年にわたり総社地域の小中学校の給食向けパン・ごはんを作っています
総社生まれの私も、ずっと給食でトングウのパンやごはんを食べて育ちました。

総社市民にとって、トングウはまさにソウルフードといえるでしょう。

ちなみに店名の「トングウ」は、創業者の姓が由来です。
頓宮(とんぐう)姓は、総社でよく見かけます。

トングウの店内

さらにトングウは、創業からずっと同じ場所で運営しています。
以前はお店の南側にもう1店舗ありましたが、現在の直営店は駅前の1店のみです。

昭和60年(1985年)頃には、お店の北およそ50メートルのところへ、袋入りパンや給食向けのパン・ごはんをつくる工場ができています。

トングウの店内の調理場

惣菜パンなどは店内でも製造している

くわえて現在、岡山県下および関東地方のイベントに出店することもあります

トングウの直営以外の販売箇所は以下のとおりです。ただし直営以外の店は、取り扱い商品が限定されています

施設 所在地
農マル園芸 吉備路農園 岡山県総社市西郡411-1
おかやまコープ 総社東店 岡山県総社市総社1370-3
TOP – とっとり・おかやま新橋館(鳥取県・岡山県アンテナショップ) 東京都港区新橋1丁目11-7 新橋センタープレイス1・2階

現在、トングウの代表である吉田 宣弘(よしだ のぶひろ)さんは三代目。
昔から長く愛されている商品を守りながら、新たな商品づくりにも積極的に取り組んでいます。

▼吉田さん自ら発信するFacebookやInstagramでは、新商品やイベントの情報などがわかりますので、チェックしてみてください。

なお、トングウのお客さんは総社市周辺の住民はもちろん、現在は市外からも多く訪れています。

今、総社市は「パンの街」として売り出し中で、「パンわーるど総社」という企画を展開。
そのため総社を代表する老舗のトングウは、市外のお客さんからも注目されているのです。

※ パンわーるど総社には、一本堂も参画しています

ベーカリー トングウの人気商品・おすすめ商品

トングウの店内

トングウでは、たくさんの種類のパンを売っています。

昔から長年愛されている定番のロングセラーから、新たに生み出された商品まで多彩なトングウのパン。
その中から、人気の商品やおすすめの商品を紹介します。

ちなみにこの記事では紹介できませんでしたが、トングウには食パンも販売していました。

なお、紹介している価格は、令和元年(2019年)6月現在のものです。

袋入りパン

トングウの袋入りパンの販売風景

まずは、袋に入った状態で売られている菓子パン、通称「袋パン」を紹介します。

いずれも長年にわたり愛されているロングセラーばかり。
トングウの人気商品上位5位は、袋パンが占めています

袋パンのデザインは、どれもレトロな印象。
実は、袋の素材の変更はありますが、デザインは昔のままなんです。

▼また、袋パンは番重(ばんじゅう)という出荷用の容器のまま陳列されています。

トングウの三角ジャムパンの販売風景

袋パンはよく売れるため、空の番重を入れ換えるだけで商品補充ができる、昔ながらのスタイルです。

以下は、袋パンの一部。ほかにも種類があります。

商品 価格(税込)
上あん 125円
バターロール 135円
三角ジャムパン 250円
松かさ 125円
カルピス×松かさ 130円
フルーツロール 125円
クリームパン 125円
あんパン 125円
うぐいすあんぱん 125円
バナナロール 125円
ジャムロール 125円
チョコレートロール 125円
コーヒーロール 125円

上あん(油パン)

トングウの上あん(油パン)

上あん」はトングウの一番人気の商品です。

別名「油パン」と呼ばれていて、創業時からのロングセラー。
子供からお年寄りまで、幅広い世代に愛されています。

トングウの上あん(油パン)

油パンの別名のとおり、油で揚げたあんパンですが、食べてみるとそんなにしつこくありません。

▼中には自家製のこし餡がたっぷり。絶妙の甘さ加減なんです。

トングウの上あん(油パン)

パンの中のなめらかで舌触りのよいこし餡、モチッとした食感の生地、そしてほのかに香るシナモンの、三位一体となった独特の風味がクセになります。

▼上あんの人気はトングウの商品の中でも圧倒的で、トングウ代表の吉田 宣弘さんの話では、1日平均で1600個以上も売れるそうです。

トングウの上あん(油パン)の販売風景

バターロール(枕パン)

トングウのバターロール(枕パン)

バタロール」は、上あんに次ぐ人気商品。
長年、上あんとともにトングウの二枚看板となっているロングセラーです。

バターロールは、長細いコッペパンの形をしていて、生地にバターが入っています

食べるとバターの甘い香りがして、懐かしい味がしました。
ところどころバターの甘みと風味が強くなる箇所があって、これが食べるときの楽しみなんです。

トングウのバターロール(枕パン)

バターロールはサイズが大きめで、食べ応えがあります。
以前は直方体の形をしていて、形が昔の枕のように見えたから通称「枕パン」とも呼ばれていました。

▼吉田さんの話では、バターロールは1日平均600個以上売れるそうです。

トングウのバターロール(枕パン)の販売風景

三角ジャムパン

トングウの三角ジャムパン

トングウの人気第3位のパンが、「三角ジャムパン」です。

三角ジャムパンも創業時からのロングセラー。

▼正方形のパンをななめに切り、三角形のパンが2つセットで入っています。

トングウの三角ジャムパン

表面はソボロになっていて、独特の味わいに。

▼中には甘いイチゴジャムが入っています。

トングウの三角ジャムパン

厚みがあるうえに、2つ入りでボリュームがある、コストパフォーマンスのよい商品です。

松かさ

トングウの松かさ

トングウの人気第4位が、「松かさ」です。

一般的にメロンパンと呼ばれるパンですが、トングウでは独自のネーミングで販売されています。

▼商品目の由来は、パンの見た目が松かさ(松ぼっくり)に似ているからです。

トングウの松かさ

私は大きくなるまで、メロンパンという呼び名が同種のパンの一般的な名称と知りませんでした。

 

また、総社市内にはカルピスの工場があります。

▼カルピスとトングウがコラボした「カルピス×松笠」という商品もありました。

トングウのカルピス×松かさの販売風景

▼松笠の中に、カルピスを練り込んだクリームが入っています。

トングウのカルピス×松かさ

クリームの甘酸っぱいさわやかな風味と、松笠の表面のサクッとした食感と甘さのコラボレーションがおもしろいです。

フルーツロール

トングウのフルーツロール

フルーツロール」は、トングウで人気第5位のパンです。

細長いコッペパンの中に、フルーツ入りのクリームが挟んであります。

▼クリームの中にはレーズンやオレンジなどの数種類のドライフルーツの細切れが入っているのが特徴。

トングウのフルーツロール

また、サクランボやフキなども入っていました。
さらにクリームの甘さや舌触りも独特な印象です。

甘いクリームの中に、ドライフルーツの甘酸っぱさや食感がアクセントになっています。
トングウ以外のパン屋では、なかなか味わえない商品ではないでしょうか。

クリームパン

トングウのクリームパン

パン屋の定番商品のひとつといっていい「クリームパン」。

▼パンの中にはカスタードクリームがたっぷりと入っています。きれいな艶のある黄色いクリームが印象的。

トングウのクリームパン

カスタードらしいコクのある甘さが好きです。

うぐいすあんぱん

トングウのうぐいすあんぱん

緑色のつぶ餡が入った「うぐいすあんぱん」も昔からあります。

▼アラスカを使った餡は、素朴な甘さで食べやすいんです。

トングウのうぐいすあんぱん

私は、あっという間にペロリと平らげてしまいました。

バナナロール

トングウのバナナロール

バナナロールは、岡山県ではキムラヤのものが有名です。

トングウでもバナナロールが販売されていて、人気商品のひとつになっています。

▼トングウのバナナロールも、コッペパンの中にバナナ風味のクリームが挟んであるもの。

トングウのバナナロール

バナナクリームからただよう甘い香りを嗅ぐと、食欲が増してきます。

あげぱん

トングウのあげぱん

トングウでは、2種類のあげぱんが販売されていて、人気です。

商品 価格(税込)
給食あげぱん 120円
きなこあげぱん 120円

あげぱんは、給食で出されているものとまったく同じ
味は、コッペパンを揚げて砂糖をまぶした「給食あげぱん」と、きなこをまぶしてシナモンの風味もする「きなこあげぱん」の2つです。

トングウの給食あげぱん

給食あげぱん

吉田さんの話では、10年ほど前に総社商店街でおこなわれたイベント「れとろーど」に出店するときに、「レトロ」のキーワードに合わせて給食の人気パンだったあげぱんを販売したそう。

すると、予想以上の大人気に。
お客さんから、イベントのときだけでなく、お店の通常商品として売って欲しいという声が多数寄せられて、商品化に至りました。

給食メニューだったあげぱんは、学校を卒業すると食べる機会がなくなります。
そのため、かつての人気給食メニューが食べられることがうれしいというお客さんが多いようです。

岡山コッペシリーズ

トングウの岡山コッペシリーズの販売風景

新しい商品にも関わらず、トングウの看板のひとつになったのが、「岡山コッペ」シリーズです。

岡山コッペは、コッペパンにさまざまな具材を挟んだ商品で、種類はひじょうにたくさんあります。

もともとは、イベント出店したときに販売していましたが、好評だったため、店頭で販売することになったそうです。

トングウの岡山コッペ

吉田さんの話では、岡山コッペの原点は、学校給食のメニュー「セルフサンド」にあるとのこと。
私も給食で食べていましたので、懐かしいです。

セルフサンドは、切り込みの入ったコッペパンに、給食の具材を自分で挟んで食べるもの。

吉田さんは、セルフサンドのようにコッペパンに好きな具材を挟んで食べたら、お客さんも喜ぶのではないかと考えていたそう。

そこで、イベントで試しに提供してみたところ、人気になりました。

トングウの岡山コッペのイベントでの販売風景(提供:トングウ)

イベントでの岡山コッペの販売風景 (提供:トングウ)

イベントでは、お客さんが好きな具材を指定し、その場で店員が具を挟んで売っていましたが、店頭では難しいので、あらかじめいろいろな具材を挟んだ状態で売ることに。

結果、短期間でトングウの代表的な商品になりました。

トングウの岡山コッペ(白身魚タルタルとピーナツバター)

左:白身魚タルタル、右:ピーナッツバター

岡山コッペシリーズは、長年にわたり学校給食にコッペパンを提供していたトングウならではの強みを生かした商品です。

現在も、イベントで岡山コッペの対面販売をおこなうことがありますので、公式Facebookの情報をチェックしてみてください。

▼ちなみに、岡山コッペには、冷やして食べるタイプもあります。

トングウの岡山コッペシリーズの販売風景

たくさんある岡山コッペの中でも、特に人気があるのが以下の3種類。

商品 価格(税込)
地鶏とシャキキャベ 260円
ピーナッツバター 200円
白身魚フライ 320円

地鶏とシャキキャベ

地鶏とシャキキャベ」は、コッペパンに地鶏のスライスとキャベツの千切りを挟んだ商品。

吉田さんの話では、岡山県民は鶏肉が好きな人が多いとのこと。
そこで、ラインナップに入れたところ、一番の人気の商品になったそうです。

▼取材は午前中におこなったにも関わらず、すでに売り切れになっていました。

トングウの岡山コッペ(地鶏とシャキキャベ)

地鶏とシャキキャベの人気の度合いがわかります。

ピーナッツバター

トングウの岡山コッペ(ピーナッツバター)

地鶏とシャキキャベとならぶ岡山コッペの人気商品が、「ピーナッツバター」です。

お客さんにコッペパンに何を挟んで食べたいかを聞いたところ、ピーナッツバターといちごマーガリンという声が多かったそうです。

そこで、ピーナッツバターの岡山コッペをつくったとのこと。

トングウのピーナッツバターは、大粒のピーナッツのかけらが入っているのが最大の特徴です。

そのため、ピーナッツの味や風味・食感などが、他社のピーナッツバターよりも強く楽しめます

トングウでは、ピーナッツバターを手作業で入れているので、大粒のピーナッツを入れることができるそうです。

白身魚タルタル

トングウの岡山コッペ(白身魚タルタル)

白身魚タルタル」は、コッペパンに白身魚を挟み、スイートチリソースタルタルソースで味付けしています。

岡山コッペの多くは、社員のまかないがヒントになっているそうです。
また、スーパーの惣菜コーナーで買って食べた商品も参考になっているとのこと。

この白身魚タルタルも、吉田さんが実際に食べておいしかったので、岡山コッペに取り入れてみたものです。
その結果、白身魚タルタルは人気商品のひとつになりました。

惣菜パン

トングウの惣菜パンの販売風景

トングウでは、袋入りのパンのほかにも、惣菜パンも多数あります。

特に注目の商品が、岡山市にある「日本料理きく井」とのコラボカレーパンです。

商品 価格(税込)
日本料理きく井×トングウ 情熱のコラボカレーパン 200円

日本料理きく井×トングウ 情熱のコラボカレーパン

トングウのきく井カレーパンの販売風景

岡山市の日本料理店「きく井」の菊井 光紀さんとトングウの吉田さんが、かつて同じ職場で働いていた縁で生まれたのが、「日本料理きく井×トングウ 情熱のコラボカレーパン」です。

しばらく会っていなかった菊井さんと吉田さんが久しぶりに対面したとき、いっしょにコラボレーションした商品をつくろうというアイディアが生まれました。

トングウのきく井カレーパン

約3ヶ月の試行錯誤の末に誕生したのが、このカレーパンです。
包装からもこだわりと情熱を感じます。

中のルーには、ゴロッとした肉が入っていてインパクト抜群で、食べ応えがありました。

デザート類

トングウのプリンとパイシュー

トングウでは、冷蔵デザートも扱っています。

おもな商品は、パイシュープリンです。

商品 価格(税込)
パイシュー 180円
まじめなプリン 216円

パイシューもプリンも、自社で製造しています。
プリンは、安富牧場(岡山市足守)産の牛乳・国産きび砂糖・総社産の鶏卵を使用。

このほかにも、時季限定のデザートも販売されています。

毎月10日は「トングウの日」

トングウの日のポスター

トングウでは、毎月10日を「トングウの日」としてます。

トングウの日でおこなわれるのは、以下のようなサービスです。

  • 全商品 10円引き
  • トングウの日限定商品の販売
  • 夏などには子供向けのガチャガチャを設置

上記以外にも、トングウの日には月ごとにいろいろな企画がおこなわれたりします。

トングウの日は、イオンモール倉敷の増床やによる客足の減少や、総社に相次いで大手企業が進出して働く人が増加したことによる客足の減少の対策として企画されました。

トングウの「ト」と10日(とおか)の「と」を掛けたものです。

トングウの日によって、ふたたび多くのお客さんが来るようになり、今ではすっかりお客さんの間に定着した企画となっています。

 

たくさんの人気メニューがあるトングウ。
そんなトングウの代表取締役・吉田 宣弘(よしだ のぶひろ)さんにインタビューをおこないました。

インタビュー記事を読む

ベーカリー トングウのデータ

トングウの外観
名前ベーカリー トングウ
地域
お店の分類
ジャンル
今回の費用
住所岡山県総社市駅前1丁目2-3
電話番号0866-92-0236
駐車場あり
10台
営業時間午前8時〜午後7時
夜間営業
定休日
上記以外の休み(大型連休・盆・年末年始など)は公式Facebookを参照
支払い方法現金
PayPay
予約の可否
電話による商品の取り置き可能
座席なし
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー入口に段差あり
(店員による店頭での商品受け渡し可能)
ホームページベーカリートングウ 岡山県総社市の駅前にある創業80年以上のパン屋
アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通するフォトライター・コンテンツ制作者。カメラ片手に街を散策。倉敷観光に深みとコクをあたえます!

トングウのパン

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