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倉敷遊菓庵 文近堂 ~ 田園風景に囲まれたのどかな空間にたたずむ老舗和菓子屋。将棋の駒の形をした名物「大山名人もなか」が人気

倉敷遊菓庵 文近堂 ~ 田園風景に囲まれたのどかな空間にたたずむ老舗和菓子屋。将棋の駒の形をした名物「大山名人もなか」が人気

買っとこ / 2023.11.23

文近堂の代表取締役大崎貫達さんと専務取締役の大崎喬寛さんへインタビュー

喬寛さん
専務取締役の大崎喬寛さん

親子でもある代表取締役の大崎貫達さんと、専務取締役の喬寛さんにお店への想いなどをお聞きしました。

お店の歴史を教えてください。

外観➁

貫達さん(敬称略)

開業したのは1981年です。

高校を出て専門学校に行き、京都や東京などのお店での修業を経て、当時私が30歳のときに独立開業をしました。

最初は今の倉敷ではなく岡山市で創業し、そこから6年ほどやって地元である倉敷にお店を移したんです。

あんこへのこだわり

あんこ作業風景

お店の特徴を教えてください。

喬博さん(敬称略)

お店の特徴は、ほとんど機械を使わずに手作りをしていることです。

今の時代、あんこを本当に一から作るのは珍しいと思います。

あんこには、つぶあんとこしあんの2種類があります。

つぶあんは豆を炊いて塩と砂糖を加えて作りますが、それほど難しくありません。

それに比べて、こしあんは皮を取り除く作業や灰汁(あく)を取る沈殿作業、さらに砂糖を入れ弱火で焦げないように混ぜ続ける作業があるため大変手間がかかります

こしあんを一から作るのは、ラーメン屋でいう出汁から作るようなものです。

さらに、うちのお菓子のあんこはすべて違います

最中には最中の豆の炊き方があったり、砂糖の量とか、寒天が入っていたり入っていなかったり。

豆もお菓子によって使い分けています。

お菓子によってあんこの甘さ、炊き方、砂糖の量などすべて違うんですよね。

湿度や気温によっても変えていて、あんこはやればやるほど奥が深いです。

あんこが美味しいと言って来てくださるかたがいるので、そこはやっぱりこだわっていきたいと思います

地元の果物を使用

マスカット

喬寛さん

他にも果物にもこだわっていて、地元のものを使用するようにしています。

たとえば、いちご、ぶどう、桃は地元で生産されたものです。

ラ・フランスなど一部県外のものも使用しています。

なるべく地元の生産された果物を使って、いろいろな新しいものを作っていきたいです。

お店の一番人気の商品を教えてください。

大山名人もなか

貫達さん

一番人気があるのは大山名人もなかです。

大山名人記念館の開館がきっかけで、倉敷のこんなに有名な人を全国に紹介したいと思いました。

そこでできたのが、この大山名人もなかです。

私自身は将棋をするわけではないのですが、大山名人は全国的にも将棋関係者の中では有名で、何より記録がすごい。

前人未踏の大記録を次々に生み出したんです。

こんな偉大な人がいたら倉敷にいたら紹介したくなりますよね。

見た目も将棋の駒の形をしているのでインパクトがあり、手土産で喜ばれています

このお菓子を通して大山名人、そして倉敷のことを全国の人に知ってもらうことが願いです。

お店や商品への想いを教えてください。

作業風景③

喬寛さん

お店では、やっぱり自分が作って美味しいものをお客さんに食べてもらいたいですね。

今は原料が高騰していますが、そこで質を落としたくないと常に思っています。

クオリティをしっかりしたものを出して、自分たちが安心安全で美味しいと思えるものをお客さんに食べてほしいです。

材料屋さんが同じようなものを持ってこられても、実際に食べ比べて本当に美味しいと思ったものを使うようにしています。

高すぎて使えないものもありますが、そこはある程度値段に関係なく美味しいものを使おうというスタンスです。

お客さんが来て楽しいと思ってもらうためには、たくさんのお菓子の種類があって、常に新しいものがあることが必要だと思います。

今後やってみたいことはありますか?

看板

貫達さん

もっとお菓子作りを追及していきたいです。

お菓子の流行は時代によって変わってくる。

私が若いときはお茶の席にも渋いお菓子が主流でした。

しかし、今は華やかでかわいいお菓子が若い人にうけている。

時代に合わせて自分がいかに付いて行けるか、お客さんに喜んでもらえるお菓子を作れるか。

そういったことを技術者として追及していきたいです。

お客さんを喜ばせるお菓子、気持ちを高ぶらせるお菓子は時代とともに変わってくる

時代に合わせたものを作れるのが職人であり、いつの時代もお客さんが喜ぶようなお菓子を作っていきたいです。

おわりに

お菓子紹介

1981年に開業した「倉敷遊菓庵 文近堂」。

お話を聞いてあんこに対する強いこだわりを感じました。

郷土愛あふれるものや季節のものを取り入れたものなど、さまざまなお菓子を楽しめます。

お店はのどかな田園風景の中にあり、非日常を味わいながらゆっくりとした時間を過ごせました。

茶屋町方面に訪れたかたや和菓子好きなかたは、機会があれば一度行ってみてください。

株式会社文近堂のデータ

外観
名前株式会社文近堂
住所倉敷市高須賀155-6
電話番号086-482-0986
駐車場あり
駐車場6台完備
営業時間午前9時~午後7時
定休日
第2火曜日は休日
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • PayPay・d払い
予約の可否
座席
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページ倉敷・茶屋町・早島・高須賀の和菓子屋【文近堂】
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