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うどん酒場 ふじ心 〜 料理を通じて食への情熱やこだわりが伝わる店

うどん酒場 ふじ心 〜 料理を通じて食への情熱やこだわりが伝わる店

食べとこ / 2023.10.31

JR倉敷駅の南東にある鶴形(つるがた)地区には、「倉敷デパート」という場所があります。

長屋のような建物の中にいろいろなお店が軒を連ねていて、どれも庶民的なお店ばかり。
戦後の赤提灯街を思わせる、風情ある趣です。

そんな倉敷デパートの一角にあるのが「うどん酒場 ふじ心」。

うどんにお酒・一品料理まで楽しめ、地元の常連客から、観光や出張で訪れたお客にまで親しまれているお店です。

うどん酒場 ふじ心の店主は、料理や食への強いこだわりや信条を持っており、どの料理からも店主の情熱を感じます。

そこで、うどん酒場 ふじ心を紹介するとともに、店主の藤田 真示(ふじた しんじ)さんにインタビューをおこないました。

記載されている内容は、2023年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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うどん酒場 ふじ心のデータ

ふじ心外観
名前うどん酒場 ふじ心
住所岡山県倉敷市倉敷市鶴形1-4-4
電話番号086-434-2389
駐車場なし
営業時間火〜土曜:午後6時〜翌午前0時30時(ラストオーダー午後11時30分)
日曜:午後6時〜午後11時(ラストオーダー午後10時)
定休日
第1、第3日曜日は定休日
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • PayPay・楽天ペイ・メルペイ・d払い・au PAY
予約の可否
座席1階 カウンター:3席、テーブル:18席
2階 座敷:最大20席
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページうどん酒場 ふじ心 (Facebookページ)

道順を確認

ふじ心は1階にカウンター席・テーブル席があり2階が座敷

ふじ心ザ外観

ふじ心は入口を入るとすぐ正面に厨房があるので、入店すると店員に元気なあいさつをしてもらえます。

店内は、厨房の前にカウンター席が3席、そしてテーブル席は2人掛けが1つ、4人掛けが4つです。

ふじ心:店内 テーブル席

▼またふじ心には2階もあり、座敷で4人掛けが4つあります。

2階座敷
2階座敷

2階の座敷は、最大20名までの宴会にも対応できるそうです。

ふじ心はうどん・居酒屋料理・お酒が楽しめるのが特徴

ふじ心

ふじ心はうどん専業ではなく、「うどん酒場」。
つまり、うどんお酒居酒屋料理(一品料理)が楽しめるお店です。

ミシュラン

「ミシュランガイド京都・大阪+岡山 2021」の掲載店でもあります。

決してうどんがメインで、お酒や居酒屋料理が脇役ではありません。
うどんもお酒も居酒屋料理も、どれもが主役です。

営業時間は午後6時から深夜0時30分(ラストオーダー午後11時30分)まで

日曜日は「午後6時から午後11時まで」の営業となります

  • ふじ心でお酒を飲みながら料理を楽しみ、締めにうどんを食べる
  • 別のお店でお酒を飲んで、ふじ心のうどんを締めにする
  • ふじ心でチョイ飲みをする

いろいろな楽しみ方ができるのが、ふじ心の魅力です。

また、ふじ心は食器にも力を入れています。

▼砥部焼(とべやき)や萩焼・備前焼などの食器がありました。

ふじ心:砥部焼の皿

こういったところにもお店のこだわりを感じます。

ふじ心は海外観光客歓迎。無料Wi-Fi完備・コード決済可能

ふじ心:店内の張り紙

ふじ心の店主は海外経験があるので、海外からのお客とコミュニケーションがとれます。

さらに、無料のWi-Fiを完備していたり、PayPay、楽天ペイ、メルペイ、auペイ、d払い、クレジットカードでの支払に対応していたり、設備も充実していました。

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ふじ心のこだわりのメニュー

ふじ心のメニューは大きく分けて3種類あります。

  • うどん
  • 一品料理(居酒屋料理)
  • お酒類やソフトドリンクなどの飲み物

うどんは注文を受けてから切ってゆでるのがこだわり

▼ふじ心のうどんは、2023年10月現在14種類あります。

ふじ心:メニュー

▼どのうどんも、注文が入ってから麺を切り、ゆでます

ふじ心:うどんを切る作業

▼もちろん麺の生地は自家製

ふじ心:うどんをゆでる作業

▼注文を受けてから切ってゆでるのは、「小麦の良さを感じられる、できたてのうどんを食べてほしい」という店主の藤田さんのこだわりです。

ふじ心:うどんをゆでる作業

▼またふじ心のうどんでは、手間ひまをかけてダシを取っています

ふじ心:かけうどんのつゆ

ダシを通して、藤田店主のこだわりや信条が感じられるようです。

かけうどん

ふじ心:かけうどん

ベーシックなメニューの「かけうどん」。

シンプルだからこそ、ダシの風味や麺の味がダイレクトに伝わります。

▼太目の麺はモッチリとしていて、しっかりとしたコシがありました。

ふじ心:かけうどんの麺

▼ひじょうに透明感のあるつゆ。

ふじ心:かけうどんのつゆ

食べる前からダシのとてもいい香り。

つゆをすすると、ダシの風味が口に広がり、豊かな香りが鼻から抜けていきました。
そして、日本のダシ文化の良さに思いをはせます。

牛玉カレーうどん

ふじ心:牛玉カレーうどん

つづいて「牛玉カレーうどん」。

▼カレーの風味のなかに和風ダシの香りを感じます。

ふじ心:牛玉カレーうどんの汁

牛肉との相性も抜群。

▼麺も存在感があります。

ふじ心:牛玉カレーうどんの麺

▼玉子は黄味の味が濃厚で、混ぜるとカレーうどんがまろやかに。

ふじ心:牛玉カレーうどんの玉子を混ぜるところ

この玉子は、店の近くにある玉子専門店のものを仕入れているそうです。

おろしぶっかけ

おろしぶっかけ

おろしぶっかけは、冷と温があります。

取材のときは冷を食しました。

▼なんといっても山盛りの大根おろしにビックリ。しかも「鬼おろし」というかなり粗くおろした大根おろしです。

鬼おろしがかかったぶっかけ

この鬼おろしのザクザクという独特の食感がたまりません。
モチモチの麺との組み合わせは絶妙です。

▼じつはこの鬼おろしは、倉敷市真備町産の竹製おろし器を使ってつくっています。

ふじ心:鬼おろし器(真備産)

▼ぶっかけの濃いめのつゆは、あまめの味付けで、倉敷名物のぶっかけうどんの風味です。

ぶっかけの濃いめのつゆ

▼つゆは麺とよくからみます。

つゆは麺とよくからむ

▼薬味がショウガでなくワサビなのも倉敷スタイル。

ふじ心:おろしぶっかけ(冷)の薬味のワサビ

▼天かすは別皿で出され、自分でうどんへ投入します。

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)の天かす

天かすは揚げたてなので熱々、サクサクです。

肉おろしぶっかけ

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)

ぶっかけうどんには、ほかに「肉おろしぶっかけ」があります。
こちらも冷と温があり、取材では温を食べました。

▼山のように豪華に盛られた牛肉がインパクト抜群。

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)の牛肉

▼しっかりの煮込まれた牛肉は、食べると肉のうま味が口内にじんわりと広がります。

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)の牛肉

▼ぶっかけの甘めのつゆと牛肉のうま味、麺が調和して、おろしぶっかけとはまた違った味わいです。

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)の麺

▼なお、肉ぶっかけも薬味はワサビで、揚げたての天かすが別皿で出てきました。

ふじ心:肉おろしぶっかけ(温)の天かす

ダシにこだわった一品料理

取材時の一品料理
取材時の一品料理

ふじ心は、一品料理(居酒屋料理)を提供しているのも特徴です。

一品料理は、日によって内容が変わります。

別の日の一品料理の内容
別の日の一品料理の内容

ふじ心ではダシにこだわり、力を入れています
だから、一品料理はどれもおすすめです。

なすの揚げ浸し

ふじ心:なすの揚げ浸し

数あるメニューのなかでも、「なすの揚げ浸し」はとくに注文したい一品。

▼ナスはとてもモッチリとした食感です。

ふじ心:なすの揚げ浸しのなす

ナスがモッチリした食感になるよう揚げ方を調整しているとのこと。

▼そして、透明感あるダシ。

ふじ心:なすの揚げ浸しのつゆ

こだわりのあるダシは、何度も口に運んでしまいます。
ふじ心のなすの揚げ浸しはダシまですべて飲み干してしまう料理です。

サワラの塩タタキ

ふじ心:サワラの塩タタキ

岡山県でよく食べられる魚介類の代表格・サワラ(鰆)。

▼一切れが厚めなので、食べるとモチモチとした食感を楽しめます。

ふじ心:サワラの塩タタキのサワラ1切

▼サワラに塩をつけていただきました。

ふじ心:サワラの塩タタキのサワラ1切れに塩をつける

クリームチーズいも天

ふじ心:クリームチーズいも天

ちょっと変わり種のメニューが「クリームチーズいも天」。

輪切りのサツマイモの間にクリームチーズをはさんで揚げた天ぷらです。

▼サクサクとした衣とホクホクとした食感のサツマイモの間に、クリーミーなチーズという不思議な組み合わせ。

ふじ心:クリームチーズいも天の内部

▼いも天には、抹茶塩または黒蜜をつけて食べます。

ふじ心:クリームチーズいも天に抹茶塩をつける

▼黒蜜をつけると、デザートのような感覚もして、不思議な感じがしました。

ふじ心:クリームチーズいも天に黒蜜をつける

漬けタコ天

ふじ心:漬けタコ天

ふじ心では、地ダコに下味をつけて揚げた「漬けタコ天」がありました。

▼プリプリとした食感とサクッとした衣の食感が楽しめます。

ふじ心:漬けタコ天

お酒のおつまみに最適だと思いました。

ふじ心には倉敷界隈ではあまり見かけない銘柄の酒類もある

ふじ心は、お酒の品ぞろえが豊富です。

日本酒・焼酎・リキュール・サワーなどを中心に、さまざまな銘柄がありました。

▼たとえば、「さつま島娘」は鹿児島県の長島の島外で入手困難な銘柄です。

ふじ心:さつま島娘(倉敷では入手困難)

藤田店主の母親の実家が九州にあるため、入手できるとのこと。

ふじ心の料理やお酒の品ぞろえからは、お店の料理へのこだわりの強さや思い入れを感じます。

倉敷デパートという少しわかりにくい場所にありながら、常連客から一見(いちげん)さんまでも訪れるというふじ心。

そんなふじ心の藤田真示店主にインタビューをしました。

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うどん酒場 ふじ心のデータ

ふじ心外観
名前うどん酒場 ふじ心
住所岡山県倉敷市倉敷市鶴形1-4-4
電話番号086-434-2389
駐車場なし
営業時間火〜土曜:午後6時〜翌午前0時30時(ラストオーダー午後11時30分)
日曜:午後6時〜午後11時(ラストオーダー午後10時)
定休日
第1、第3日曜日は定休日
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
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予約の可否
座席1階 カウンター:3席、テーブル:18席
2階 座敷:最大20席
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アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。
カメラ片手に街を散策。倉敷観光に深みとコクをあたえます!

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