【8/30(土)開催】デフリンピックキャラバン ~ 2025年秋にはじめて日本で開催される聴覚障がい者のオリンピックを知ろう!

チラシを持つ中務さん

デフリンピックを知っていますか。

デフ+オリンピックの造語で、「Deaf(デフ)」は、英語で「耳がきこえないこと」を指します。

デフリンピックは、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年ごとに開催される聴覚障がい者のアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。

2025年は、夏季デフリンピックイヤー。
今年はなんと、史上初の日本開催で、岡山県からも三人のアスリートが出場します。

きこえる・きこえないにかかわらず、より多くの人にデフリンピックを知ってもらうためのイベント「デフリンピックキャラバン」が、8月30日(土)に浅口市健康福祉センターで開催されます。

記載されている内容は、2025年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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「東京2025デフリンピック」とは

東京2025デフリンピックチラシ

デフリンピックは、聴覚障がいのあるアスリート(以下、「デフアスリート」と記載)を対象とした国際スポーツ大会で、2025年で25回目を迎えます。

今大会の正式名称は、「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」(以下、「東京2025デフリンピック」と記載)です。

2025年11月15日(土)~26日(水)の12日間で、70~80か国・地域から約6,000人の大会関係者が集い、21競技が開催されます。

東京2025デフリンピックのビジョンは、以下の三つ。

  1. デフスポーツの魅力や価値を伝え人々や社会とつなぐ
  2. 世界に、そして未来につながる大会へ
  3. “誰もが個性を活かし力を発揮できる”共生社会の実現

岡山県からは、三名のデフアスリートが出場します。

  • 石本龍一朗(いしもと りゅういちろう)さん……陸上(400mハードル)
  • 佐藤秀祐(さとう しゅうすけ)さん……陸上(走高跳)
  • 小森彩耶(こもり あや)さん……女子サッカー

選手名は、選手名簿順です。

「デフリンピックキャラバン」とは

オリンピックやパラリンピックには、大会前に聖火リレーがおこなわれますが、デフリンピックにはありません。

そこで今大会では、2025年6月15日(日)に、全国ろうあ者大会in岩手の会場からキャラバンカーがスタート。大会開催都市の東京都をめざして、デフリンピックの宣伝ラッピングを施したキャラバンカーが、北と南から日本全国を駆け抜けます。

キャラバンカーが岡山県を走るのは、2025年8月25日(月)~8月31日(日)の六日間。県北の奈義町で鳥取県からキャラバンカーを引き継ぎ、最終日は香川県へ受け渡します。

詳しい日程は、以下の画像を確認してください。

キャラバンカーチラシ

キャラバンカーの巡回とともに、全国でデフリンピック関連イベントが開催されており、岡山県は2025年8月30日(土)浅口市健康福祉センターにて「デフリンピックキャラバン」を開催します。

当日は、過去のデフリンピックを経験し東京2025デフリンピックでも大会運営や競技に携わるゲストも登場し、実際に国際手話や日本手話を学ぶワークショップも開催されるなど、見どころ満載です。

詳細は、以下の画像を確認してください。

キャラバンチラシ

岡山県代表のデフアスリートは、練習や合宿のためイベントには出演しません

デフリンピックキャラバン担当者へのインタビュー

中務雅裕(なかつかさ まさひろ)さん
中務雅裕(なかつかさ まさひろ)さん

デフリンピックキャラバンへの想いについて、公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会事務局長の中務雅裕(なかつかさ まさひろ)さんに話を聞きました。

デフリンピックキャラバンの企画意図を教えてください

中務(敬称略)

デフリンピックの認知度を上げたいという思いで企画しました。
オリンピックやパラリンピックの認知度は、ほぼ100%だと思います。一方で、デフリンピックの認知度は38.4%と、大変低いのが現状です。

2021年のデフリンピックブラジル大会の頃の認知度は16.3%だったので、日本での開催が決まって認知度が急上昇していますが、それでも十分だとは言えません。

岡山県からも三人のデフアスリートが東京2025デフリンピックに出場するので、一人でも多くの岡山県民にデフリンピックの存在を知ってもらい、応援していただきたいと思っています。

イベント当日は、どのような体験ができますか?

中務

午前中は、元デフアスリートの手話トークが開催されます。

過去のデフリンピックに選手として出場し、今回の東京2025デフリンピックではボウリング競技の村外スタッフとして参加する細川賢治(ほそかわ けんじ)さんと、今大会ではボウリング女子日本代表監督として参加する安田由紀子(やすだ ゆきこ)さんをお招きします。
二人とも、岡山県の選手です。

アスリートとしての視点はもちろんのこと、大会運営や選手を育成する側としての話を知れる貴重な機会です。

午後には、国際手話&日本手話体験があります。
大会には海外から参加する選手もたくさんいるので、進行は国際手話でおこなわれます。一方で、日本人の聴覚障がい者のコミュニケーション手段は、日本手話。
その両方に触れられるよう、準備しています。

すべてのプログラムに手話を音声に通訳する読み取り通訳と、手話を文字に通訳する要約筆記が付くので、手話がわからない人も大歓迎です。

ぜひ、すべてのプログラムをまわってデフリンピックに向けてワクワクした気持ちを持ち帰ってください。

参加者にどのようなことを感じてもらいたいですか?

中務

まずは、デフリンピックのことを「知っている」人を増やしたいというのが、切実な願いです。

今回のイベントには、浅口市・笠岡市・里庄町の行政職員も参加しますし、三市町では小中学校にもイベントの開催案内を配布しています。ぜひ、家族みんなで遊びに来てほしいですね。

そして、今回のイベントを機にデフリンピックに興味をもってくれたり、実際に会場まで応援しに行ってくれたりしたらうれしいです。

読者へメッセージをお願いします

中務

岡山代表の三選手はみんな「金メダルを獲りたい!」と練習に励んでいます。

11月15日~26日に開催される東京2025デフリンピックに向けて、地元のデフアスリートをみんなで盛り上げていきましょう!

おわりに

私自身も聴覚障がいがあるので、同じ聴覚障がいのある仲間が活躍するデフリンピックをいつも楽しみにしています。

日本ではまだ地上波でデフリンピックの試合が放送されることはなく、いつもSNSのライブ配信などでしか観られなかったので、今大会は東京の会場で生の試合が見られるのを大変楽しみにしています。なんと、どの試合も入場無料なのですよ。

開閉会式の観覧は、2025年8月31日(日)までに申し込みが必要。

「デフリンピックってなんだろう?」と興味をもった人や、スポーツ観戦が趣味の人、岡山県ゆかりのデフアスリートを応援したい一人でも多くの人が参加して、デフリンピックに向けて盛り上がる一日になってほしいです。

デフリンピックキャラバンのデータ

キャラバンチラシ
名前デフリンピックキャラバン
期日2025年8月30日(土)
午前10時~午後3時
場所岡山県浅口市鴨方町鴨方2244-26
参加費用(税込)入場無料
ホームページ全国キャラバン活動

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高石真梨子
高石真梨子
東北→九州→近畿→関東を経て、2023年12月に倉敷市地域おこし協力隊になりました。 音の世界と音のない世界の狭間に住んでいる、手話と日本語のバイリンガルです。障がいの有無にかかわらず、倉敷を旅して倉敷に住み続けたくなるような情報を発信していきます。

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