株式会社暮らしき編集部・広報の難波美智子さんインタビュー
インタビューは2021年5月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
林源十郎商店ができて、倉敷の人の流れが変わったと感じています。林源十郎商店で働いていて変化を感じますか?
難波(敬称略)
昔の観光は「大型バスでやって来て倉敷美観地区だけ見て引き返す」ことが多かったのですが、今は「美観地区から本通りそして商店街へ向かう」人も増えました。
周遊の役に立っているのかなと思います。
また、周りに新しいお店も増えてきました。
林源十郎商店を訪れるのはどんなかたが多いですか?
難波
女性の家族連れ、女性同士などが多いですね。
コロナ禍前は中国・台湾からもたくさん来られていました。
半数は地元のかたでリピーターとしてや県外からのお友達を連れて来てくださいます。
「生活デザインマーケット」と銘打っていますが、どのようなコンセプトなのでしょうか。
難波
倉敷は美観地区の町並みを守っていることもそうですが、特にこの本通り・本町通りは、暮らしを大切にしているかたが多いです。
街の人たちが、質のいいものを長く使って次の代に引き継いでいけるような暮らしをしているので、それを紹介できたら、というのが最初のコンセプトです。
shop 三宅商店では、開店当時、白夜の多い北欧は家での暮らしをとても大切にしていて倉敷と共通するものがあることに気づき、北欧と倉敷のものを置いていました。
現在は、コンセプトをわかりやすくするため、北欧の商品は厳選し倉敷・岡山県内の商品を中心に取り扱っています。
取り扱っているのは、倉敷のノッティングや備中和紙など、知っているようであまり広くは知られていないもの、だけどていねいな仕事をされていて質がよく残していかなくてはいけないと思っているものです。
みなさまに買っていただければ、作り手が増えたり職業として長く継続することができます。
少しでも未来に残していくお手伝いができたらいいなと思っています。
しつらえなども、できるだけ倉敷のものを使いたいと思い、カフェでTEORIのものを使ったり、テーブルなども倉敷FINTのものを使ったりしていて。
使うことで良さをわかっていただけたらと考えています。
中に入っているお店に統一感がありますが、すべて辻さんが声をかけたお店なのでしょうか?
難波
そうですね。
サイトでも「林源十郎商店」としてまとまって発信をしたり、全体がまとまるように周年イベントを開いたりしています。
お店は、頻繁に入ったり出たりするのではなく、長期的にみんなで作っていく形にしていて。
今まで単独でよいものづくりをされていたお店が、林源十郎商店に入店することでさまざまなお客様に知られて、お店のファンがもっと増えたらと思っています。
さまざまなイベントを企画実施されていますが、イベントのこだわりを教えてください。
難波
暮らしき編集部が主催しているイベントでは、倉敷にまつわる会社や、残していきたい、応援したいものを紹介しています。
地元の企業や職人、地元の素材でものづくりをしている福祉事業所など、もっと知ってほしいところを広めたいなと思っています。
特に印象に残っているイベントはありますか?
難波
お客さんと行く工場見学は、特に楽しかったです。
TEORI、石田製帽、倉敷帆布、テイメンという脱脂綿を作っている企業、デニム縫製工場などに行きました。
難波さんお気に入りの景色はどこでしょう?
難波
展望テラスでの、夏の夕暮れのビアガーデンは最高です。
展望テラスになっている場所は、薬局だったときには屋根で覆われていたんです。
屋根を取り払って、倉敷美観地区を見渡せるようにしました。
3階窓からの逆サイドの景色も、緑が見えて好きですね。
目線の高さで間近に山を見られるところはあまりないので。
林源十郎商店に来られるかたに、伝えたいことはありますか?
難波
ぜひ、全店舗ひととおりまわってもらいたいです。
3階からの景色も見ていただけたらと思います。
林源十郎商店でいいものに出会おう
長く愛せる商品や心地よい商品は生活を豊かにしてくれると、筆者は感じています。
そしてわたしたちの暮らしの豊かさには、誠実な「作り手」と「売り手」の存在が欠かせないのではないでしょうか。
林源十郎商店は、きっと熱量ある商品に出会えるお店。
ぜひお気に入りを見つけに、足を運んでみてください。
そして展望テラスから倉敷の街を眺めてのんびりしてもらえたら、うれしいです。
林源十郎商店のデータ
名前 | 林源十郎商店 |
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住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目23-10 |
電話番号 | 086-423-6010 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 店舗により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
支払い方法 |
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ホームページ | 林源十郎商店|倉敷生活デザインマーケット |