目次
からあげのキッチンカーほねぬきの店長にインタビュー
ほねぬきの社長である福田さんと、キッチンカーの店長 中原さん。
福田さんは、障害者施設の運営を行なっています。
中原さんは、以前障害福祉施設で働いていました。
ほねぬきは、障害福祉施設に勤めていた2人の物語から始まったそうです。
2人はどういった想いで、ほねぬきを始めたのでしょうか?
福田さんと中原さんのストーリーを深掘りしていきます。
からあげのキッチンカーほねぬきが誕生したストーリー
からあげに決めて挑戦した理由は?
福田(敬称略)
10年以上障害者の施設を運営しています。
施設の1つには、障害のある人が仕事をおこなう、就労継続支援B型事業所があります。
事業所を利用しているかたの仕事は、コーヒー豆の焙煎や販売です。
仕事の時間は午前9時から午後3時ですが、生活を保証するための工賃をしっかり払っていけない現状がありました。
障害のある人でも自分のペースでできる仕事をつくり、生活できるぐらいの工賃を保証するために、アクションし始めたんです。
いろいろな仕事をリサーチして、僕たちが実際にやってみました。
お店やカフェをやってみるなかで、明日・明後日の準備をする作業だと、障害のある人が安心して自分のペースで仕事ができるのではないかと思いました。
あるとき、岡山県でからあげ店を経営する友人から、「やってみたら」と声をかけてくれたのはからあげでした。
友人から からあげの仕込みの工程を教えてもらったときに、「これだ!」と感じたんです。
障害のある人の仕事をつくり、生活するための工賃を保証するためにからあげ店を始めることにしました。
なぜキッチンカーでからあげの販売を始めたのでしょうか?
福田
もともとは岡山県外で始める予定でした。
兵庫県神戸市の障害者施設で働いていました。地元岡山県に戻り、障害者施設を立ち上げて10年経過したら、神戸市で働くと決めていたんです。
岡山県で10年働き、神戸市でからあげ店を始めようと思いましたが、新型コロナウイルス感染症が国内で流行。
新型コロナウイルス感染症の影響により、神戸市の店舗も見つからず、岡山県でからあげ店をしようと決めました。
岡山県で始めることになりましたが、やはり店舗が見つかりませんでした。
そこで思いついたのが、少し前から流行していたキッチンカー。
キッチンカーでからあげ販売店に挑戦することにしたんです。
どうして2人で始めようと思ったのでしょうか?
福田
もともと中原くんは、知人の紹介で出会いました。
障害のある人の仕事を模索しているときに、カフェをしていたんですが、中原くんが手伝いに来てくれていました。
僕が「よしやろう」っていうタイミングと同じくらいに、中原くんのSNSの投稿が増えたんです。
そこから、「中原くんと一緒だとできるのではないか」と思い、中原くんに「障害のある人の仕事を作るという目的で、一緒にからあげ屋をしないか?」と声をかけました。
すると、すぐに「やります」と返信があったので、2人で始めることにしました。
中原(敬称略)
もともと障害福祉施設で働いていましたが、飲食にも興味がありました。
福田さんのカフェを手伝って楽しかったんです。
自分なりにできることを模索し、勉強していました。
将来的に障害のある人の仕事をつくる何かをしたいっていう思いがあったんです。
すると、福田さんから声がかかり、からあげ屋に挑戦すると決めました。
からあげ屋を始めるまでに、たくさんのからあげ屋へ食べに行き、味付けを考えました。
今でも味付けについて考えることを続けています。
からあげのキッチンカーほねぬきのおすすめ
ほねぬきのおすすめは何ですか?
福田
ほねぬきのおすすめは、中原くんの接客力。
からあげを購入したお客さんが、再び中原くんに会いに来てくれるんです。
からあげを買うときに、お客さんは「美味しかった。また会いにくるね」とか、「君の接客がいい」と声をかけてくれます。
1人や2人じゃないんです。
お客さんから「良かったらどうぞ」と差し入れもいただきます。
お子さんが差し入れを届けてくださるときもあるんです。
僕たちはうれしい気持ちになるので、お客さんへ直接ありがとうを伝えたり、SNSで伝えたりしています。
ひとと人とのつながりが、「お客さんのために美味しいからあげを届けよう」という気持ちにしてくれるんです。
お客さんと関わるなかで大切にしていることはありますか?
中原
お話しするときには、どんな表情をしているのかを感じとること、目線を合わせることを大切にしていました。
ほねぬきでは商品を渡すときに、キッチンカーから降りて商品を渡しています。
待ち時間が長くなってしまうときは、車で待っていてくださいとお伝えしていますし、待ち時間を減らすために電話予約も始めました。
からあげを買いにくるお客さんが、幸せな気持ちになることを心がけています。
接客は、福祉施設で働いていたときに出会った利用者のみなさんが教えてくださったんです。
福祉施設のなかでいろいろな人と出会い、交流することが接客に活かされています。
どうしてキッチンカーから降りて商品を渡すのですか?
中原
キッチンカーは窓が上の位置にあるので、どうしてもお客さんの上から商品を渡すことになってしまいます。
お客さんと同じ目線で商品を届けたいんです。
なので、キッチンカーから降りて商品を渡しています。
ほねぬきを選んで来てくださったお客さんに、でき立てのからあげを美味しく食べてもらいたいんです。
買うと会うを届けるからあげのキッチンカーのこれから
これからの目標はありますか?
福田
2022年11月13日に、玉野市で唐揚げ店がオープンしました。
からあげを通して、障害のある人でも自分のペースで仕事ができるようにしたいです。
どの工程が仕事になるかを模索しています。
からあげの種類も途中段階なので、これからたくさん増えていきます。
種類を考えるときには、障害のある人の働き方を見ながら挑戦したいです。
障害のある人と一緒にからあげ作りをやってみて、することのできる仕事を本気で考えていく場所を作っていこうと思っています。
岡山県内外で生活している障害のある人にも届けていきたい。
世の中が人手不足とすごくいわれて、人が減ってくるといっていますが、障害のある人の人数は増えています。
障害のある人たちが働き、労働の担い手にすれば人手不足も解消できるのではないかと思っています。
5年後の未来を考えながら、障害のある人の仕事を作りたい。
お客さんに買ったり会ったりして笑顔にする美味しいからあげを届けたいです。
からあげのキッチンカーほねぬきのからあげを食べてみて
ボリューミーなからあげのおいしさを楽しめる、ほねぬき。
今日も倉敷のどこかでからあげを届けているのでしょう。
からあげを通して、すべての人を笑顔にしてしまうほねぬき。
ほねぬきは、いろいろな場所で出店しています。
SNSで確認して、ぜひからあげを味わってみてくださいね。
からあげのキッチンカー ほねぬきのデータ
名前 | からあげのキッチンカー ほねぬき |
---|---|
住所 | 倉敷市林307-1 |
電話番号 | 080-4559-3036 |
駐車場 | あり ※出店場所によって駐車情報の有無や駐車台数に変動あり |
営業時間 | 午前11時〜午後8時 ※販売場所によって営業時間の変更あり |
定休日 | 月 ※定休日が変動する場合があり。詳細は公式SNS参照 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 電話予約を受付中 |
座席 | なし |
タバコ | |
トイレ | トイレなし |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | ほねぬき公式Instagram |