児島雛めぐりは観光施設や公共施設、店舗など児島各地で展示されているお雛さまをめぐるイベントです。
筆者は、雛めぐりに参加するのは初めてでした。
児島の雛めぐりといえば、百畳敷の大広間に飾られるお雛様が有名です。
一度は行ってみたいと以前から思っていたので、今回は児島駅周辺を散策することにしました。
ぽかぽかと良い天気でしたので電車で出発です。
![雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/f0b9fce1a326a4a7651793651d5d5de3.jpg)
記載されている内容は、2023年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
児島雛めぐりとは
児島雛めぐりは2月25日(土)~3月12日(日)の期間に児島の各地でおこなわれました。
A~Eの5つの主要エリアに分かれて地域の特色を生かした雛人形が各地で展示されたイベントです。
- A:味の商店街「児島ジーンズストリート」児島駅前エリア
- B:ジーンズミュージアムエリア
- C:下津井・鷲羽山エリア
- D:唐琴・畳縁エリア
- E:帆布エリア
展示のほかにもイベントやワークショップもおこなわれていました。
![ワークショップで作られたリース](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/26dfe7c155a7e4b51979cf18d2e1d5e7.jpg)
ワークショップは例年おこなわれているようです。
せっかく行くのならイベントにも参加してみたいですよね。
筆者も来年はリース作りや雛細工の制作をしてみたいと思っています。
JR児島駅
とても楽しみにしていた雛めぐり。
素敵なお雛様との出会いに胸を躍らせていると、あっという間に児島駅に到着しました。
![石段雛飾り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/1c318d1109cd1a7ffe74ac323e6350ba.jpg)
電車から降りてホーム階段を下りていくと、さっそくかわいいお雛様とご対面です。
![石段雛飾り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/c55b6e73a9c7082a4e6eb58ee1c5e0d3.jpg)
「階段雛飾り」でした。
改札内のホーム上がり階段を雛壇に見立て、雛人形が並んでいます。
思ってもいなかったかわいいお出迎えに、表情が自然とゆるみます。
![石段雛飾り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/a00660b8223f565328b4a215402677e4.jpg)
よく見てみると、なんと石で作られています。
河原の石を収集して作られたそう。
きれいに色付けされた、かわいらしいお顔の雛人形にほっこりしました。
![改札口近くに飾られた雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/c007eae5316fecc6b8bada952b9e8167.jpg)
これからどんな雛人形との出会いがあるのだろうと胸が高まります。
ワクワクしながら改札をあとにしました。
児島市民交流センター
まず向かったのは児島市民交流センターです。
児島市民交流センターには交流棟と図書館・ホール棟があります。
雛人形が展示されているのは交流棟。
![児島市民交流センター](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01115.jpg)
交流棟は屋上がドーム型になった独特の建築物です。
太鼓橋を模して建築され、日本でもなかなか珍しいそう。
![産業お雛さま展](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/caf025496d838fdbd026bb327f4503d2.jpg)
交流棟に入るとたくさんの雛人形が展示されていました。
地元企業24社と学校5校がそれぞれの特色を生かして雛人形を制作。
慣れ親しんだ伝統的な雛人形から、初めて見る現代的な雛人形までまさに多種多様です。
![帆布雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/60d88ffb0bd2e16941e55b666d8a0951.jpg)
帆布で作った衣装。
![ジーンズを着た雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/57ef8a27bce52e5186b7912bcf887cad-533x800.jpg)
デニム生地で作った衣装。
![学生服を着た雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/195e71d56182063d8c00b74c87d8dab4.jpg)
学生服を着た雛人形。
![Betty Smith(ベティスミス)のベティちゃんの雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/5a896cd1e42373d44e45d0a27770ce23.jpg)
Betty Smit(ベティスミス)のベティちゃんも雛人形に。
その他にも畳縁(たたみべり)、真田紐といった児島の代表的産業の繊維を衣装の素材に使った人形が並びます。
「繊維の街」児島ならではと感じる作品があちこちに。
ここでしか見られない雛人形がたくさんあり、ずっと見ていても飽きません。
![お雛様の顔出しパネル](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/5fe8eaa2b46d69650e367b263bf30fbe.jpg)
そのほかに顔出しパネルのお雛様もありました。
子どもたちが喜びそうです。
ちょうど地元の園児たちが訪れていて、パネルからにっこりと顔を出していました。
パネル横には「まだかな~」と園児の行列が。
大人も子どもも楽しい時間が過ごせそうですね。
児島っこようちえん作品展
2階では、児島地区4つの公立幼稚園の園児による作品が展示されていると聞いたので行ってみました。
![児島っこようちえん作品展](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01109-1.jpg)
ギャラリーに入るとサツマイモ堀、節分や雛人形などの季節を感じる絵や工作がたくさん並べられていました。
![園児の作品](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/975c9db2cef6601012c42715074945d9.jpg)
一つ一つの作品をじっくりと見てみると、子どもたちの小さな手で一生懸命作られたのを感じます。
のびのびと自由に作られた作品やかわいらしい作品にほっこり。
国指定重要文化財 旧野﨑家住宅と別邸 迨暇堂(たいかどう)
次に向かったのは旧野﨑家住宅です。
距離が少しありましたが天気が良かったので歩いて行きました。
小田川沿いを歩くとキラキラと輝く水面が見えます。
商店街や道には雛めぐりののぼりが置かれていて街が華やいでいました。
![旧野﨑家住宅](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01116.jpg)
旧野﨑家住宅は江戸時代後期に大規模な塩田を開き、「塩田王国」を築いて財を成した野﨑武左衛門の屋敷です。
![旧野﨑家住宅の母屋と土蔵](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01118.jpg)
敷地面積は約3,000坪。
主屋の他に土蔵が6棟あります。
蔵は「商人のお城」といわれているそうで、その数から当時の勢いが感じられますね。
長屋門をくぐり玄関を抜けると母屋が見えてきます。
![雛飾り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/f5a83bc90e38476955cb5857d2acfbca.jpg)
中座敷から向座敷まで42mもあり、9つの座敷が連続しています。
今まで見たことのない空間使い。その美しさにハッと思わず息を飲んでしまいます。
土蔵群の2つが展示館として公開。
![展示館内の雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/131468c89a57c712965bdd20cf9e8304.jpg)
江戸時代からの貴重な調度品や生活用具、さまざまな雛人形が展示されていました。
![京保雛](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/cfc87c3e47cef3bf7eea5ce876827df3.jpg)
岡山藩主から拝領した「享保雛」は高さ80cmもあり日本最大の雛人形。
雛人形を下から見上げると微笑んで見えるそうです。
気になるかたは次回開催時に、ぜひ行って見上げてみて下さいね。
![雛人形と雛道具](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/d63c48a8b66ae4384eae83b34a4959d7.jpg)
その他にも「京都の名工」大木平蔵が手掛けた雛人形や明治天皇雛、雛道具など200点余りが展示されています。
どれも貴重なものばかり。
代々大切に受け継がれてきた由緒ある雛人形に圧倒されます。
![旧野﨑家別邸の迨暇堂(たいかどう)](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01146.jpg)
旧野﨑家からすぐのところに別邸の迨暇堂(たいかどう)があります。
迎賓館として建てられたもので、普段は一般公開されていません。
ところが雛めぐり期間中は「おひな同窓会」を開催しており、なんと特別公開されています。
![別邸迨暇堂(たいかどう)の庭](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01147-1.jpg)
通常は足を踏み入れられない邸宅を訪れられるとても貴重な機会です。
筆者もぜひ行ってみたい!と、はやる気持ちを抑えながら迨暇堂へ向かいました。
入場券は旧野﨑家住宅と共通です。
きれいに手入れされた庭を進むと、華やかなつるし雛が見えてきました。
![おひな同窓会](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC01177.jpg)
つるし飾りは子どもたちの健やかな成長を願い飾られます。
たくさん飾られた色とりどりのつるし飾りに思わず目を奪われます。
![つるし飾り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/49072c5d2e2c1aa08905fb025666c9fd.jpg)
つるし飾りをよく見てみると、一つ一つていねいに縫われているのがわかります。
どれだけの時間と手間が費やされたのだろうと思うと、かわいらしいつるし飾りがより一層愛おしく見えました。
迨暇堂に入ると、百畳敷の大広間にぐるりと囲むように大小さまざまなお雛様が飾られています。
![おひな同窓会の雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/53f9ebc321f81604edcdd9e480bc9552.jpg)
まさに「おひな同窓会」が開催。
次々と来場者が写真に収めていました。
![雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/ee4ab004fe8fbf2801ddf51c85f25d07.jpg)
タイミングを見計らって筆者もパチリ。
おわりに
![雛人形](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/01136fd71591057b67ac9e2797842e53.jpg)
雛祭りは子どもの健やかな成長と幸せを願って飾られる年に一度の特別なものです。
雛めぐりではたくさんの雛人形に出会いました。
よく見てみると表情も衣装もそれぞれ違い、同じものはありません。
その一つひとつは親がわが子にと選んだものなのですよね。
なんだか急にじーんとします。
筆者の親も大切に育ててくれたのだと思うと改めて感謝の気持ちを伝えたくなりました。
雛人形の裏には親子のストーリーがあります。
ぜひ雛めぐりで時代を超えた親子の物語を感じてみてくださいね。
筆者も来年は子どもたちと訪れたいです。
第24回児島雛めぐりのデータ
![](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2023/03/975ccdb1895a7dca56bd1d023175bc0b-1-pdf.jpg)
名前 | 第24回児島雛めぐり |
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期日 | 2月25日~3月12日 ・児島市民交流センター:午前9時~午後10時 ・旧野﨑家住宅:午前9時~午後4時30分(閉門 午後5時) |
場所 | 味野商店街「児島ジーンズストリート」児島駅前エリア、ジーンズミュージアムエリア、下津井・鷲羽山エリア、唐琴・畳縁エリア、帆布エリア(倉敷市曽原) |
参加費用(税込) | 旧野﨑家住宅 大人500円、小中学生300円、団体割引30名以上は2割引 ※土・日曜日・祝日は高校生までは無料 ※障害者手帳を持参の方は、入館料が2割引(本人と付添者1名) |
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