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中華そば こうた 代表・葛西 功太さんへのインタビュー

毎日でも食べられる味わいで、地元・児島で根強い人気を誇る中華そば こうた。
代表の葛西功太(かさい こうた)さんに話を聞きました。
大衆食堂のように親しまれる店をめざす

開業の経緯を教えてほしい。
葛西(敬称略)
私は、神奈川県横浜市の出身です。
酪農に興味を持ち、北海道の酪農が学べる高校へ進学しました。
酪農を学び、もっとほかのこともやってみたくなり帰郷。全国各地をめぐりながら、おもに飲食店で働きました。
たとえば東京都ではラーメン店、沖縄県では沖縄料理店などです。
各地を転々とするうち、やがて倉敷市児島にやって来ました。
児島に来てからは、妻の母が営業しているおばんざいの店で10年ほど働きました。ここでは、いろいろなことを学びましたね。
働きながら、小さなころに親しんでいた、気軽に食べに来られるような、和気あいあいとした雰囲気の大衆食堂のようなお店をしたいと思い、開店を決めました。
私はラーメンが大好き。ラーメンは多くの人に好まれる料理です。
ちなみに、大衆食堂をする場合もメニューにラーメンは入れようと思っていました。
地元の人の協力を得て店をオープン

ラーメン店にするにあたり、修業はした?
葛西
東京のラーメン店で働いていたとき、深いところまで経験させてもらえました。このときの経験が生きたと思います。
また、飲食店のノウハウは、沖縄の料理店や義母の店での経験から学んだことが大きかったです。
とはいえ、資金調達や物件探し、建築の打合、各種手続きなど分からないこともたくさん。これまで知り合った多くのかたがたのお知恵・お力を借りながら、なんとか開店にこぎつけました。
本当にありがたく、今も感謝の気持ちでいっぱいです。
こうして2016年(平成28年)、現在地に「中華そば こうた」をオープンしました。
2021年(令和3年)に、2号店となる中庄店をオープンしています。

あえて「雑さ」を残すことで親しみやすく、楽しめるものに

店の運営でこだわっている点を知りたい。
葛西
「肩肘張らずに気軽に立ち寄れるお店」をめざしています。
もともと大衆食堂をやりたかったのは、地元の人たちに愛されるような、和気あいあいとした店にしたかったから。
ラーメン店に変わっても、それは同じです。
毎日訪れても飽きない、大衆食堂のように気軽に楽しめる店にしたいという思いで運営しています。
気兼ねなく来られる店が目標ですね。
あえてターゲットは絞っておりません。老若男女、すべての人に楽しんでもらいたいからです。
「今日はどこで食べようかな? 『こうた』でいいか」と思ってもらえるのが目標です。
地域のかた、お客様、さまざまな支えがあってお店が運営できていることに感謝をしています。
今後もその気持ちを忘れず、ラーメンに込めて提供を続けていきたいです。
味や調理に関してのこだわりは?
葛西
運営面だけでなく、料理に関しても「肩肘張らない、気楽に楽しめる」ことがテーマ。
そのために、あえて「雑さ」を残すことにこだわっています。
決して乱雑に作業するということではなく、具材の切り方や盛りつけを、整えすぎないということ。
整いすぎると、気持ちの面で少し気構えてしまうからです。
雑さを見せることで、親しみやすく楽しめるラーメンをめざしています。
おばんざい店での経験を生かしたメニュー

ラーメンのポイントを教えてほしい。
葛西
中華そばのスープは鶏ガラがベースです。
鶏ガラは白濁するまでじっくりと炊いて、鶏のうまみがしっかりと感じられるようにしています。
自家製麺は当店のスープに合うように、細めのストレートにしました。
チャーシューは、具材として入っていてうれしくなるようなもの、食べて満足ができるようなものをめざしました。分厚くて、赤身と脂身のバランスがいいものにし、味付けは、肉の味わいが感じられるように仕上げています。
このチャーシューは自家製で、5時間熟成させてつくっています。
また当店の中華そばのポイントのひとつが、ホウレンソウです。
途中で箸(はし)休めになるような具材がほしいなと考え、当店の中華そばに合うなと思ったのがホウレンソウでした。
これは、おばんざい店での経験から思いつきました。
「季節のそば」は、こうたならではのメニューのように感じる。
葛西
そうですね。「季節のそば」は、当店ならではの中華そばです。
季節のそばのスープや麺は、旬の野菜を鶏ガラスープと玉子でとじたものです。
野菜は、地元周辺のものが中心。
旬のものなので時季によって内容は変わりますし、その日の仕入状況によっても変わってきます。
内容が変わるのは、楽しみですよね。また野菜が多いのも、栄養があってうれしいと思います。
季節のそばは、おばんざいの店でやっていたことを生かしたメニューです。時季ごとの食材で料理をつくっていました。
また仕入状況が日によって異なるため、つくる料理をアレンジしていました。
この臨機応変な料理をラーメン店でも取り入れ、季節のそばが生まれたのです。
一緒に楽しめる人とラーメン店をやっていきたい

今後やってみたいことがあれば教えてほしい。
葛西
多店舗展開をしてみたいですね。
システマティックな運営体制にするのではなく、楽しいことをやりたいから、ラーメン店をやっているので、日々笑顔で仕事をしています。
私たちとともに楽しんでいけるような面白い人と一緒に、ラーメン店をやっていきたいですね。
毎日通いたくなる、気楽にラーメンが楽しめる中華そば こうた

代表・葛西さんの「毎日でも通える店」「気軽に通える店」という思いのとおり、親しみやすい雰囲気の中華そば こうた。
鶏ガラベースのスープは、あっさりしながら味わい深く、どこかクセになる味わい。
具材の自家製肉厚チャーシューもやみつきになるおいしさです。
ぜひ、おいしい中華そばを味わってみてください。
中華そば こうたのデータ

名前 | 中華そば こうた |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市児島味野4047 |
電話番号 | 086-697-6686 |
駐車場 | あり (15台分) |
営業時間 | 午前11時~午後2時 |
定休日 | 月 第3火 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | 全26席(最大時) ・カウンター:最大10脚(状況により変動) ・4人がけテーブル:5卓 ・6人がけテーブル:1卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーの入店可能 幼児用イスあり 幼児用食器あり |
バリアフリー | 店内は車椅子入店可能だが、入口は階段になっているため介助者が必要 トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | 中華そば こうた Instagram |