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そうじゃ食堂 くうねるあそぶ ~ 子どもも大人も集う、遊んで学べるこども食堂

そうじゃ食堂 くうねるあそぶ ~ 子どもも大人も集う、遊んで学べるこども食堂

知っとこ / 2023.06.26

日本で生活している18歳未満の子どものうち、およそ7人に1人が十分にご飯を食べられない状態にあるといわれています。

世界のなかでも日本は先進国とされていますが、実は見えにくい貧困が広がっているのです。

こども食堂は、貧困状態にある子どもたちに向けて、栄養のある食事を支援する取り組み。

昨今の日本でもこども食堂の取り組みが広がりつつありますが、まだ認知度が高いとはいえません。

実は、岡山県総社市で地域の子どもたちのために、本業とは別にこども食堂を立ち上げた会社員がいます。

総社市出身の森川哲也もりかわ てつや)さんは、地域の子どもたちのために、こども食堂「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」を設立。

お腹を満たすだけでなく心も満足させるためのイベントを、こども食堂を通じて企画してきました。

森川さんは「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」を通じて、どのように子どもとかかわっているのか、そしてどうしてこども食堂を立ち上げたのかを紹介します。

記載されている内容は、2023年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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そうじゃ食堂 くうねるあそぶとは?

2017年11月に総社市内にこども食堂「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」が設立されました。

「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」はどのような経緯で、どのような催し事をしているのかを紹介していきます。

そうじゃ食堂 くうねるあそぶの概要

くうねるあそぶとは

「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」は、コープ総社東で開催されているこども食堂です。

毎月、第3日曜日か第4日曜日の午前中におこなわれています。

子どもの育ちを支援する重要な役割を果たしている子ども食堂は、子どもの貧困対策や地域交流の拠点として重要な役割を果たしています。

厚生労働省│子ども食堂応援企画

2023年5月のおもな活動は、お弁当の配布や日用品食料品の無料配布

そして、「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」ならではの取り組みとして、子どもたちの遊び場も提供しています。

新型コロナウイルス感染症が拡大する以前は、支援してもらった食材を使った料理を参加者と一緒に楽しむ食事会を開催していました。

また、総社市内で活躍するマジシャンによるマジックショーを楽しんだり、国際協力NGOを招いてダンボールベッドを組み立て、災害時の避難所生活を体験したり、子どもたちが楽しみながら学べるイベントも企画してきました。

運営メンバーは、代表 森川哲也さんの想いに賛同して集まった地域の大人たち。

そして、総社市内の高校生たちもボランティアとして活動を手伝っています。

代表 森川哲也さんの経歴

そうじゃ食堂 くうねるあそぶの代表 森川哲也さん
そうじゃ食堂 くうねるあそぶの代表 森川哲也さん

「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」の代表 森川哲也さんは総社市出身で、現在は岡山市に住んでいます。

本業は、倉敷市内にある衣料品小売の会社で、総務経理にかかわる仕事です。

総社市では地域活動、岡山市では生活、倉敷市では仕事という3つの拠点で活動を続けてきました。

こども食堂の設立を思い立ったのは、森川さんが40歳の誕生日を迎えたとき。

森川さんは子育てをするなかで、経済的な事情で食べものに困っている子どもたちの存在を自分ごととして認識するように変化していったそうです

何か自分にできることはないかと思い立ったのが、こども食堂でした。

その後、総社市社会福祉協議会地域のさまざまな委員の力を借りながら、1年後に「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」を設立。

2017年から毎月かかすことなく、こども食堂を企画してきました

そうじゃ食堂 くうねるあそぶに参加してみた

全国的に拡大しているこども食堂。

そのなかでもコープ総社東の2階で開催している「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」は、どんなこども食堂なのでしょうか。

そうじゃ食堂 くうねるあそぶが始まる前

総社南高等学校の生徒とミーティング
総社南高等学校の生徒とミーティング

筆者は、2023年5月28日(日)に開催されたこども食堂に参加してきました。

その日は、総社南高等学校の生徒たちが9名ボランティアに来ていました。

高校生たちの担当は、会場のレイアウト支援品の仕分け・設置の手伝い係と、調理場での栄養委員さんの補助係の2つです。

筆者は、会場の仕分けグループに加わり、森川さんや高校生たちと一緒に打ち合わせをしました。

筆者たちのグループは開店までの1時間の間に、日用品や食料品を並べたり、30kgの米袋からナイロン袋に小分けしたりと、高校生たちが手際よく準備を進めていました。

となりで同時に作業を進めていた調理の手伝いをおこなうグループでは、地域の栄養委員からの指示を受けながら、こども食堂で提供するお弁当作りの補助をしています。

総社南高等学校生徒 調理補助のようす
総社南高等学校生徒 調理補助のようす

そうじゃ食堂 くうねるあそぶ スタート

受付をする総社南高等学校の生徒
受付をする総社南高等学校の生徒

午前10時を過ぎると参加者がちらほらと集まり始めます。

開始時間の午前10時30分になると、「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」ののれんを出して、受付開始です。

今回の目玉料理は、チキンカツ弁当

80食限定なので整理券を渡します。

大人100円、子ども無料ということもあり、長い行列ができていました。

お弁当が出来上がるのは、午前11時30分なので時間があります。

それまでは塗り絵をしたり、絵をかいたりして、高校生たちが子どもたちと一緒に遊んでいます。

高校生たちとおしゃべりしながら楽しそうに過ごしている子どもが微笑ましく感じました。

高校生と子どもたち

お弁当の配布が始まる前に、1回目の食料品と日用品の無料配布がおこなわれます。

配布品には制限があるので、あっという間になくなっていました。

午前11時30分になり、整理券の番号順にお弁当を手渡していきます。

80食限定のチキンカツ弁当もすぐに完売。

最後に、2回目の食料品と日用品の無料配布がおこなわれ、こども食堂の行事はすべて終了しました。

目玉のチキンカツ弁当
目玉のチキンカツ弁当

参加者のようす

企画の参加者は、合計で123人。

参加者には、10か月の赤ちゃんを抱いているお母さんもいました。

話を聞くと、初めての参加とのこと。

小学校に通う子どもが持ち帰ってきたチラシがきっかけで「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」を知ったそうです。

参加者のようす

「そうじゃ食堂 くうねるあそぶ」の行事が終わったあと、代表の森川哲也さんにこども食堂についてお話しを聞いてきました。

インタビューを読む

そうじゃ食堂 くうねるあそぶのデータ

くうねるふあそふ お絵描き
名前そうじゃ食堂 くうねるあそぶ
期日毎月不定週の日曜日
午前11時30分〜
場所岡山県総社市総社二丁目18-18 総社市中央公民館 総社分館
参加費用(税込)無料
ホームページ森川哲也
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紗矢香

紗矢香

倉敷市在住。子供たちが成人して子育てが落ち着いたので、自分の好きなことややりたかったことに挑戦しています。倉敷で頑張っている人やお店を応援していきたいと思っています。

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