第4回下津井酒場（令和5年6月3日開催）～ 瀬戸大橋のまちで生まれる新たな出会い

瀬戸大橋や鷲羽山、たこなどの豊かな観光資源を持つ漁師町、下津井を訪れたことはありますか？

ワーケーションや移住の地としても注目されてきています。

筆者は鷲羽山や瀬戸大橋の近くには何度も足を運んでいますが、下津井に住んでいる人たちとお話ししたことはほとんどありませんでした。

下津井で生活している人たちと話してみたいという興味と、おいしそうな食べ物に引き寄せられて、下津井酒場に参加してみました。

そんな下津井酒場のようすをレポートします。

4回目となる下津井酒場とは？

下津井酒場は人とのつながりのなかで、地域の伝統や文化を次の世代に「つなぐ」活動をする「つなぐプロジェクト」の音楽部門である「音の和」、倉敷市地域おこし協力隊の中臣さくらさんが主催。

下津井の海の幸を中心とする食べ物を味わいながら、楽器演奏や歌、人との交流を楽しむイベントです。

お酒を通じて下津井に憩いの場と繋がりの場が作りたかった中臣さんと、音楽を楽しみながら笑顔の輪が広がる場を作りたかった「音の和」が出会い、下津井酒場が生まれたとのこと。

2022年11月から始まり、今回で4回目となります。

毎度大好評の「下津井酒場」。

今回はなんと申込締め切り一週間前に定員が埋まってしまうほどの人気ぶりです。

もちろん下津井に住んでいなくても参加大歓迎。

下津井地域以外から多くの参加者が集いました。

食・音楽・会話が重なる新たな交流の場

イベント自体は午後6時開始ですが、入るとすでに会場は盛り上がりを見せていました。

会場に入ったら、まずは飲み物と食べ物をお皿に盛ります。

魚から野菜、肉とどれもおいしそうで、ついついたくさん取りたくなってしまいます。

午後6時、会の開始と倉敷市地域おこし協力隊の中臣さくらさんが挨拶。

続いて会場を盛り上げるのは楽器演奏。

クラシックギター、ハーモニカ、三線の音色が会場の雰囲気をさらに盛り上げます。

会場が盛り上がってきたところで、下津井酒場毎回恒例の飛び入り参加企画！

参加者がピアノに合わせて十八番を披露したり、楽器演奏したりする姿についつい歌いたくなってしまいます。

最後は三線に合わせて会場全員が舞い踊り、会は惜しまれつつも閉会しました。

下津井酒場の楽しみ方

「下津井酒場」がどのような場なのかがわからないと、参加に踏み出しにくいはず。

筆者が参加して実際に体感した「下津井酒場」の楽しみ方を3点にしぼって紹介します。

下津井の海の幸をはじめとする食たち

下津井「酒場」の名のとおり、おいしい食べ物・飲み物は欠かせません。

メニューは以下のとおり。

各回によって料理のラインナップは変わります。

ワタリガニやタコのお刺身などの海産物から、津山市にある山本精肉本店のそずり肉料理まで！

ワタリガニのみ一人一つと制限がありましたが、ほかの食べ物はすべて食べ放題！

満足するまで料理を堪能できます。

どれもおいしいものばかりでしたが、なかでも筆者のお気に入りは干し肉。

噛めば噛むほどうまみが出てくる干し肉は、あっという間に食べ終わってしまいました。

酒場を盛り上げるために欠かせないものといえば音楽！

会の初めに2組の演奏。

まずは熊本県の高校の先輩後輩コンビである「八高s」のお二人。

クロマティックハーモニカとクラシックギターの優しい音色が響きます。

続いてKOTAROさんの三線演奏。

最初は聞き入っていた筆者でしたが、参加者のかたに誘われ気が付くと手を振りながら舞っていました。

演奏が終わると飛び入り参加での演奏タイム。

カナさんのピアノ演奏に合わせて参加者が歌を披露。

筆者も飛び入り参加してきました！

会場は初めましてのかたがほとんどでしたが、演奏をしたことによってより会場の雰囲気に溶け込めました。

初めての参加でも大丈夫

ここまで記事をみて楽しそう！と思っても、やはり初めての場は不安なもの。

しかしご心配なく。下津井酒場では「初めまして」の参加者でも会話の輪に入れるポイントが随所にみられます。

たとえば、飛び込み演奏の合間に初めましてのかたの自己紹介タイム。

筆者も自己紹介をすると、他の参加者がお話してくださいました。

人の前で自己紹介をするのは恥ずかしい…というかたも大丈夫。

会話の輪の中に入る最初の一歩として、テーブルの皆さんに紹介してくれることも。

筆者も最初は輪の中に入れるか心配でしたが、会が終わるころにはすっかり不安な気持ちを忘れていました。

下津井で生まれる新たな出会い

下津井酒場に参加して得られたのは、日頃生活しているなかではなかなか話せないかたがたとの新たな出会い。

最初に会場に足を踏み入れたとき、自分との年代層の違いに「大丈夫かな？」と不安な気持ちでいっぱいでした。

しかし、下津井のかたがたの温かさに触れ、終わるころには次の開催が楽しみに。

下津井にはたくさんの観光スポットがありますが、そこに住んでいる人々も魅力的なのだと知り、さらにこの地域のことを好きになりました。

約2か月後にも第5回下津井酒場の開催が予定されているそう。

今度は真夏にグッと冷たい飲み物と、おいしい食べ物をお供に下津井のかたがたとお話してみませんか？