観光や出張で遠くに行ったら、その地域に根付いた食材や料理を食べてみたいですよね。
土地が異なれば、食材も食文化も違います。
それは地域の個性ともいえるのではないでしょうか。
そして、地域特有の食をじっくりと楽しみたくはありませんか?
倉敷美観地区で、倉敷の味を楽しみたいときにピッタリな店があります。
それが「冨來屋本舗 (とらいや ほんぽ)」。
倉敷ならではの、あるいは岡山県ならではの食材を使った料理にこだわった店です。
なかでも名物「きびそば」は、冨來屋本舗完全オリジナルの麺。
岡山県内産のタカキビという穀物でつくられた麺で、冨來屋本舗でしか味わえない、独特の食感や味わいが魅力です。
「郷土の味」にとことんこだわる店、冨來屋本舗を紹介します。
記載されている内容は、2020年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
冨來屋本舗 (とらいや ほんぽ)のデータ
名前 | 冨來屋本舗 (とらいや ほんぽ) |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市本町6-21 |
電話番号 | 086-427-0122 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時〜午後8時 (午後7時 オーダーストップ) |
定休日 | 月 祝日の場合は営業し、翌日に休業 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 |
座席 | 全45席 ・1階 4人がけテーブル席:5卓 ・2階 5人がけテーブル席:5卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーでの入店可能 子供用食器あり |
バリアフリー | 車椅子での入店可能(1階) |
ホームページ | 冨來屋本舗(とらいやほんぽ) ~倉敷美観地区~ |
冨來屋本舗は「記念日通り」沿いにあります。
倉敷川畔の一本東側の通りです。
冨來屋本舗は、道の東側に面しています。
倉敷川畔からの行き方
倉敷川畔から行くのは、「黒田蒲鉾店」があるところを東へ曲がるのがわかりやすいです。
そのまま「ヤマウ」や「倉敷名産館」の前を通り過ぎていくと、記念日通りの倉敷アイビースクエア西門前に出ます。
記念通りに出たら、右折して南に進みましょう。
約40メートルで、冨來屋本舗に着きます。
本町通りからの行き方
鶴形山南部を東西に通る「本町通り」からは、土産物店「本町倉敷屋」「ぎゃるぎゃる」「鳥焼酒房鷭屋 BANYA」がある三叉路から南に曲がりましょう。
曲がった道が記念日通りです。
▼途中、倉敷アイビースクエアの西門が見えたら、もうすぐ。
本町通りから記念日通りに入って約150メートル進むと、冨來屋本舗に着きます。
白壁通りからの行き方
「白壁通り」から行くには、倉敷川畔南側の信号のある交差点のひとつ東側の交差点から北に入りましょう。
「酒房 八重」や「豆腐料理 鎌田屋」などがある交差点です。
北に曲がったら、その道が記念日通りです。
約70メートル直進すると、冨來屋本舗に着きます。
冨來屋本舗は地元・倉敷周辺の食材を使った地元ならではの料理が楽しめる店
冨來屋本舗は、倉敷美観地区にある和食店です。
倉敷川畔の東側を南北に走る「記念日通り」沿いにあります。
倉敷アイビースクエア西門が面する道です。
冨來屋本舗は、「きびそば」という冨來屋本舗オリジナルの麺をメインに、地元の郷土料理や地酒にこだわった店です。
冨來屋という店名は、株式会社 TRY(トライ)が運営しているので、トライに縁起のいい字を当てたもの。
なお、冨來屋本舗の「來」の字は「来」の旧字体です。
「來」の字の中央部分は、「人」が2つ。
ですが、冨來屋本舗の看板などでは、ロゴの來の字をあえて「人」「入(はいる)」にしています。
より多くの人に倉敷へ来てほしいという願いを込めているのです。
倉敷らしい歴史を感じさせる町家風の外観が印象的な冨來屋本舗。
店内はテーブル席があり、ゆとりのあるくつろげる空間です。
2階席もあり、大人数でも利用できます。
奥のスペースにあるのは、同じく株式会社 TRYが運営している「いぐさ屋 花筵」です。
また、冨來屋本舗の近くには株式会社TRYの運営する「冨來屋本舗 別館」や「地酒屋」もあります。
名物「きびそば」はタカキビを使った新感覚のオリジナル麺
「きびそば」は、冨來屋本舗の看板メニューで名物料理です。
岡山県内で栽培されたタカキビ(高黍)を使っていて、なんと冨來屋本舗の完全オリジナル麺!
もともと「たかきびめん」という名前でしたが、「そば」と呼ぶお客さんが多いので、わかりやすく「きびそば」に改称したそうです。
しかし「そば」と名前が入っていても、そば粉はまったく使っていません。
なお、タカキビは聞き慣れない食材かもしれません。
古くから日本で栽培されている穀物で、別名「モロコシ」とも呼ばれます。
▼タカキビ
なお、黄色っぽい色のキビ(黍)はモチキビ(餅黍)というもので、別のものです。
▼タカキビは、栄養価が非常に高いのが特色。
きびそばが食べられる「きびそばセット」は、きびそばと「三種の薬味」とがセットになったメニュー(消費税別 1,000円)。
きびそばには「冷」と「温」があります。
私は、「冷」のきびそばを食べてみました。
▼きびそばは、ざるそばやざるうどんのように、ザルに盛られています。
付属のツユにきびそばをつけて食べるのです。
また、以下の薬味・副菜も付いてきました。
- 刻みネギ
- ワサビ
- 「三種の薬味」(トロロ、刻み海苔、油揚げ)
▼きびそばの細さは、そばに似ています。
でも、色が全然そばと異なっていて、きびそがは濃い紅色です。
よく見ると、全粒粉麺のように麺に斑点(ハンテン)がありました。
これがタカキビの実です。
また、冨來屋本舗ではツユにもこだわりがあります。
▼冨來屋本舗の前身はうどん屋ですが、そのときから継ぎ足して使っている秘伝のツユがベースです。
きびそばをすすってみました。
とても弾力があります。
プニップニッとした、歯を少し押し戻すような独特の食感です。
そばとも違う、うどんとも違う、新たな食感。
冷や麦やそうめん、中華麺ともまったく異なります。
かなりクセになる味わいです。
またタカキビという雑穀を使っているので、「雑穀っぽさがもっとあるのかな」と思っていましたが、まったく雑穀っぽさがなく、とても食べやすいと思いました。
さらに、いっしょに出てくるトロロとの相性も抜群。
トロロはきびそばにかけてツユに漬けてもいいですが、冨來屋本舗のおすすめは、トロロをツユに入れて、そこへきびそばを浸ける食べかた。
トロロのとろみと風味でツユの味がまろやかになり、違った味わいになりました。
ちなみに、いっしょに出される油揚げは、倉敷市内の茶屋町地区にある山崎豆腐店のもの。
厚みがあって食べごたえがあります。
なお、きびそばの「温」は、ツユを小鍋に入れて固形燃料で温めます。
そこへきびそばを浸けて食べるものです。
きびそばと郷土料理がセットで楽しめる「きび膳」もおすすめ
きびそばとともにおすすめなのが、「きび膳」です(消費税別 1,600円)。
きび膳はきびそばをメインに、地元の郷土料理3品のなかから好きなものを選んでセットにできるお得なメニュー。
選ぶ料理は基本1品ですが、追加料金(消費税別 600円)を支払うことで2品以上も食べられます。
選べる郷土料理は、以下のとおり。
- ままかり寿司3貫
- 下津井たこめし
- 千屋牛ミニ丼
どれもおいしそうで、迷ってしまいます。
▼ままかり寿司
「ままかり」は、岡山県でよく食べられている魚です。
酢で締めたままかりの握り寿司が3貫セットになっています。
▼下津井たこめし
倉敷市南東部の港町・下津井(しもつい)は、たこ(蛸)がよく獲れるので、たこが名産となっています。
そのため、たこめしは下津井の郷土料理です。
▼千屋牛ミニ丼
倉敷市内を流れる高梁川(たかはしがわ)の最上流・新見(にいみ)市千屋(ちや)地区では「千屋牛(ちやぎゅう)」というブランド和牛が生産されています。
和牛のルーツともいわれるほど歴史が古く、生産頭数が少ない高級和牛です。
その千屋牛を焼いてごはんの上に載せ、特製のたれをかけています。
▼下津井たこの天ぷら
下津井の名産のたこを天ぷらにしています。
▼タカキビ・玄米入り雑穀米
きびそばにも使っているタカキビを、玄米とともに炊いた雑穀米です。
オリジナルの土産商品も販売
冨來屋本舗では、店内での飲食メニューのほかにも、店内で持ち帰り用・土産物用の商品も販売しています。
飲食をせず、持ち帰り用・土産用商品の購入だけでもOKです。
▼きびそば乾麺
「きびそば乾麺」は、「自宅でもきびそばを楽しみたい」というお客さんの声から生まれました。
▼たかきび餅
「たかきび餅」は、その名のとおりタカキビを使った餅です。
表面の餅の生地にタカキビを練り込んでいて、黒っぽい色をしています。
餅はモッチリとよく粘り、中にはこし餡がタップリ。
滑らかな舌触りの上品な甘さで、とても食べやすかったです。
▼甘酒ジャム
「甘酒ジャム」は、高梁市の酒蔵・白菊酒造(大店白菊)とのコラボ商品です。
酒粕と岡山県産のショウガ、きび糖を合わせてつくられています。
パンに塗ったり、牛乳と混ぜて甘酒ラテにして楽しんだり、いろいろな味わいかたがあるのです。
岡山県内産タカキビを使ったオリジナルのきびそばや、郷土料理など、倉敷市あるいは岡山県ならではの食にこだわる冨來屋本舗。
そんな冨來屋本舗を運営する株式会社 TRYの代表取締役・楠戸 登美夫(くすど とみお)さんにインタビューをしました。
冨來屋本舗 (とらいや ほんぽ)のデータ
名前 | 冨來屋本舗 (とらいや ほんぽ) |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市本町6-21 |
電話番号 | 086-427-0122 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時〜午後8時 (午後7時 オーダーストップ) |
定休日 | 月 祝日の場合は営業し、翌日に休業 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 |
座席 | 全45席 ・1階 4人がけテーブル席:5卓 ・2階 5人がけテーブル席:5卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーでの入店可能 子供用食器あり |
バリアフリー | 車椅子での入店可能(1階) |
ホームページ | 冨來屋本舗(とらいやほんぽ) ~倉敷美観地区~ |