倉敷駅から徒歩で約2分にある天満屋 倉敷店4階で「かわいいイラスト展がやってるよー」という話を小耳にはさみ、さっそく行ってきました。
2022年8月24日から9月13日まで開催されていたフジワカマリ illustration Exhibition(イラストレーション エキシビション)です。
会場に一歩足を踏み入れると、パステルカラーのふんわりとした雰囲気が漂っています。
ワクワクした気持ちで鑑賞してきました。
記載されている内容は、2022年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
作品の紹介
会場のなかで存在感があるもの、とくに印象に残った作品をいくつか紹介します。
「ままかり」「ほしタコ」「瀬戸大橋」
会場の正面に大きく展示されており、またクスッと笑えるようなタコが目を引きます。
岡山の観光のPRのために作ったイラストだそうです。
岡山をあまり知らない人がこの作品を観ると、岡山はどんなイメージになるのでしょうか。
この作品はポストカードにもなっており、山陽自動車道 吉備サービスエリア(上り)などで販売されています。
洗濯物
干してあるものもかわいい!と思わずニコっとしてしまいました。
今の時代(コロナ禍)を思わせるマスクも干してあります。
面倒な家事をこのイラストのイメージでやると楽しくなりそうです。
映画が好き
大好きな映画を鑑賞した後に、映画ワールドを再現した作品と紹介されています。
有名な映画もフジワカさんのテイストになると、とがっていない穏やかな印象です。
イラスト展の作家 フジワカマリさんとは?
フジワカマリさんは岡山市、倉敷市を中心に活動しているイラストレーターです。
フジワカさんは、会場入口で自身のことを次のように紹介しています。
《岡山市でイラストやデザインの活動をしています
20代の時は仕事上ではパソコン着彩のデジタルイラストプライベートの趣味ではキャンバスにアクリルガッシュで着彩するイラストを制作していました
その後2人の子供の育児に専念した期間と親の介護の期間がありましたので30代の主な時間は自分のための制作時間や趣味の時間はほぼありませんでした
「時間がない中でももう一度イラストを描きたいなぁ」と思っていた時我が子がリビングで作った工作のイラスト作品に衝撃をおぼえました
折り紙をチョキチョキ切って、マジックで「点を2つ」ほど描いただけなのに可愛い顔を作っていたのです
たった数分で仕上げた我が子のイラスト作品がとても味があったので「これなら時間のない今の私にできるかも…」と
「紙を切り貼りして仕上げるイラストの世界」を試しながら作っていきました
育児や介護で一生懸命だった30代の時間は終わりましたが切り貼りして作るイラストでの世界観や表現方法はより細かく追求して作り続けています》
素直に表現されたこの文章を読むと、ますますフジワカさんやその世界観に興味が湧いてきました。
フジワカマリさんにインタビュー
やさしい印象のフジワカさん。
フジワカさんの持っている世界観をお話してくれました。
イラストの技法は?
フジワカ(敬称略)
今回のイラスト展はすべてコラージュ風切り張りイラストの作品です。
切った後の紙にアクリルガッシュという絵具で色を塗って、パーツごとに貼っています。
活動していて楽しいこと、うれしいことは?
フジワカ
趣味の絵は自由に描ける楽しさがあります。
依頼があって描くものには、反響があればとか、企業の売り上げにつながればと思いながら描いているので楽しさの種類が違いますね。
プレッシャーもあるけどそれがまた楽しかったりします。
岡山観光の作品はかなり自由に作らせてもらって楽しかったです。
またポストカードにもなっていて。
今どきポストカードとか売れるかなと思っていたけど、再発注もされています。
お土産として選んでもらえるのもうれしいです。
育児や介護が落ち着き、活動を再開してからの気持ちの変化は?
フジワカ
仕事をしたくても出来なかった期間があったから、再び自由な時間が戻って来たときに、友達と遊ぶ時間さえもったいないと思っていた時期がありました。
絵が描きたくて描きたくて、お茶やランチの誘いを断ることもあったんです。
絵を描けなかった反動がすごすぎて、友達と遊ぶ暇を惜しんで描いていた時期もありました。
でも、ふと気づいたんです。
育児で苦しかったときや介護でストレスが溜まっていたときに話を聞いてくれたのは友達だったし、友達と交流がないのは寂しいなと。
人に会って楽しんで、なるべく外に出るようにしていたら、結局作品の世界が広がったり、思わぬ仕事につながったりしました。
人の輪がつながるというのは大きいですね。
これからどんな作品を作っていきたいか?
フジワカ
これからも、絵を観て楽しんでもらえたり、穏やかな気持ちになってもらえる絵を作っていきたいです。
私は観て楽しい気分にならない絵は好きじゃないんです。
たとえば、ムンクの叫びとか(笑)。
得意なイラストで県の観光や地元企業のPRなど、人や町を元気にするお手伝いが出来たらと思います。
また、描いたイラストの一部をポストカードにして販売しているんですが、それは人に送りたいなという気持ちになれる図柄のものを選んでいます。
人にお礼状を出すことが多いので、観てもらってあったかい気持ちになって、それに言葉を添えて気持ちを伝えられるような作品をもっと作っていきたいです。
今はメールやLINEで一瞬で連絡が取れるけれど、あえてハガキで出すとていねいな感じで、それが良いですね。
おわりに
フジワカマリさんの作品展の帰りはなんだか気分が軽くなったように思います。
人との輪を広げながら、自身の作品の世界も広げているフジワカマリさん。
今後の活動が楽しみです。
元気になりたいとき、やさしい気持ちになりたいとき、フジワカマリさんの作品に癒やされてみませんか。
フジワカマリ illustration Exhibitionのデータ
名前 | フジワカマリ illustration Exhibition |
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期日 | 2022年8月24日から9月13日まで |
場所 | 岡山県倉敷市阿知1-7-1 |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | life & illustration | フジワカマリ portfolio & days |