2021年5月、倉敷市児島地区の海のすぐ近くに、小さな本屋がオープンしました。
名前は、「aru(アル)」。
窓からは瀬戸内海が見え、穏やかな時間が流れています。
読書は、とても魅力的。
知識を広げてくれたり、想像力を培えたり、新しい価値観に出会えたり。
偶然目にした本から、思いがけない発見があるかもしれません。
「本との偶然の出会いって素敵だなあ」と感じられる本屋、aruを紹介します。
記載されている内容は、2021年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
aruのデータ
名前 | aru |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市児島唐琴町1421-18 |
電話番号 | |
駐車場 | あり すぐそばに40台ほど停められる無料市営駐車場あり |
営業時間 | 不定期営業、営業時間不定 ※公式Instagramで要確認 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
ホームページ | 公式Instagram |
aruへは、車かバスで向かいましょう。
車で向かう場合
王子が岳登山口付近を目指してください。
国道430号沿いの山側に、広い駐車場があります。
駐車場から、山に向かって右手の坂を徒歩で登って1分ほどです。
バスで向かう場合
2021年8月現在、バスでのルートは主に2種類あります。
- JR瀬戸大橋線・児島駅より、下電バスの王子が岳線で「王子が岳登山口」まで
- JR宇野みなと線・宇野駅より、両備バスの新道渋川・王子が岳線で「渋川三丁目」または「王子が岳登山口」まで
どちらもバスの乗車時間は20分ほどです。
のりば・時刻表は、公式ページで最新のものを確認してください。
●JR児島駅よりバスで向かう場合
まずは児島駅前バス停「4番のりば」へ向かいましょう。
バスの本数は1日15~16本、終点「王子が岳登山口」バス停から徒歩2分です。
バス停を降りたら、海を左手にして(北西に向かって)歩きます。
右手に市営駐車場が見えたら、駐車場右側の坂をのぼり、aruに向かいましょう。
●JR宇野駅よりバスで向かう場合
まずは宇野駅前バス停「3番のりば」へ向かってください。
終点「王子が岳登山口」から徒歩2分です。
ただし、宇野駅から「王子が岳登山口」まで行くバスは1日5~6本。
もし時間が合わなければ、手前の「渋川三丁目」から歩くこともできます。
宇野駅から「渋川三丁目」へのバスの本数は1日9~14本で、「渋川三丁目」からは徒歩約30分です。
バス停を降りたら、海を左手にして(北西に向かって)歩きます。
右手に市営駐車場が見えたら、駐車場右側の坂をのぼり、aruに向かいましょう。
JR倉敷駅から行くには?
JR倉敷駅から行くには、バスを乗り継ぐ方法と、岡山駅を経由する方法があります。
- JR山陽本線倉敷駅―下電バス天城線→大正橋乗り換え→下電バス王子が岳線「王子が岳登山口」
- JR山陽本線倉敷駅―下電バス塩生線か古城池線→児島市民交流センター前乗り換え→下電バス王子が岳線「王子が岳登山口」
- JR山陽本線倉敷駅―JR山陽本線または伯備線→JR岡山駅―JR瀬戸大橋線→JR児島駅→下電バス王子が岳線「王子が岳登山口」
時間帯によりますが、所要時間は倉敷駅から80~100分です。
aruはどんな本屋?
aruは、エッセイ・小説・詩集・写真集など、店主のあかしゆかさんが「穏やかな場所で読んでほしい」と選んだ古本と新刊を扱う小さな本屋です。
2021年8月の取材時には、古本が6割・新刊が4割ほどでした。
不定期営業で、開店しているのは月に6日ほど。
営業日は公式Instagramで確認してください。
徒歩数分で海に着くほど海に近く、お店の前の景色は最高。
店内の窓からも、瀬戸内海を眺められるんです!
景勝地「王子が岳」のふもとでもあり、山の豊かさも感じられるロケーションに立っています。
窓の外に子ギツネがいたこともあるのだとか。
春には庭に桜が咲きます。
8月の取材日には、野生のキキョウを見つけました。
店内には椅子があり、座ってゆっくり本を読みながら選べます。
靴を脱いで入店するので、床に座っても問題ありません。
海と山を感じる場所で、のどかな時間を過ごせます。
店主のあかしゆかさんは、二拠点生活をおくるライター&編集者
店主のあかしゆかさんは、ライター&編集者です。
京都出身で、大学生のときにアルバイトした本屋との出会いがきっかけで、本を好きになったそう。
就職と同時に東京へ。
5年間、大手IT企業でブランディングにまつわる企画編集を担当しました。
2020年4月に独立し、現在はフリーランスのライター/編集者として文章にかかわる活動をしています。
2020年の夏に、東京と岡山で二拠点生活を開始。
2021年5月に「aru」をオープンし、月に10日間ほどを岡山で暮らしています。
筆者にとっては、あかしさんは数年前から憧れのライターです。
古民家をリノベーションした小さなお店
aruで扱っている本の数は、それほど多くありません。
余白の多い空間で、情報に追われて固くなりがちな頭をほぐしてくれるように感じました。
並んだ本の表紙や背表紙を、全部眺めることもできます。
すると、ふだんは気に留めないような本が目を引くことも。
「本との偶然の出会い」を楽しみやすい本屋なのです。
建物は、古民家をリノベーションしています。
基本的には地元の工務店が工事していますが、床材である木の塗装や、カウンターのモルタル塗りなどは、あかしさんと友人たちが作業したそうです。
中央のテーブルは桜の一枚板。
お店の入口にある桜の木に合わせたそうで、木のぬくもりと力強さを感じました。
さりげないあしらいも素敵で、このユーモラスなお面は元の住民のかたが残していったものなのだとか。
「本当は工事が終われば外そうと思っていたのですが、なんだか親近感が湧いちゃって、今もずっと残しています(笑)」とあかしさん。
どんな本がある?
aruにはどのような本があるのでしょうか。
具体的にいくつか本を紹介しましょう。
『日常』
一般社団法人 日本まちやど協会の発行する年間誌です。
日本のいろいろな町の入口となっている人たちや宿を取材し、地域の日常を再発見するヒントを探ることをコンセプトにしています。
旅好きな人や地方に関心がある人は、この雑誌のコンセプトに惹かれて手に取ることが多いそう。
ひとつひとつ異なるという表紙の装画も素敵です。
『本を贈る』
本は、いろいろな人たちが協力して作られています。
著者・編集・校正・装丁・印刷・製本・営業・取次・書店員・本屋。
『本を贈る』は、書き手から売り手まで、本に携わる10職種の人たちによるエッセイ集です。
布のような手触りで、繊細なイラストと箔押しのタイトルが目を引く表紙。
あかしさんは、次のように紹介してくれました。
「『本を贈る』の表紙は、版ごとに色が違うんです。今お店にあるのは、2版の緑色と3版のオレンジ色の二種類。三輪舎さんの本は、内容も装丁も美しいものが多くて大好きです」
カラーブックスシリーズ
新刊のみを扱う本屋ではなかなか見かけない本にも、出会えます。
保育社のカラーブックスシリーズは、1962年から1999年の間に出版された全909冊の文庫本です。
園芸・ワイン・寺・陶芸などの多様な切り口のガイドブックで、当時は珍しかったカラー写真を多用していました。
「手に取れる小さな百科事典のようで、カラーブックスを見かけると、ついつい買ってしまいます。わたしの家にもたくさんあるんです」
と語るあかしさんは、楽しそう。
そのほか、くすりと笑える写真集や、スヌーピーの本、名作と名高い海外小説など、いろいろな本がありました。
aruはどうやって生まれたのでしょうか。あかしゆかさんに話を聞きました。
aruのデータ
名前 | aru |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市児島唐琴町1421-18 |
電話番号 | |
駐車場 | あり すぐそばに40台ほど停められる無料市営駐車場あり |
営業時間 | 不定期営業、営業時間不定 ※公式Instagramで要確認 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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ホームページ | 公式Instagram |