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マングローブ植林プロジェクト Vol.6(2025年5月30日放送)~ 多くの島民の健康を守る、島で唯一のクリニックへ

マングローブ植林プロジェクト Vol.6(2025年5月30日放送)~ 多くの島民の健康を守る、島で唯一のクリニックへ

伝えとこ / 2025.06.19

毎週金曜日午後3時から午後7時に放送中の「週刊くらしきハッピーレディオ」。

マングローブ植林プロジェクト」というコーナーでは、番組MCのチャーリー大谷が実際にフィリピンに出向き、現地のマングローブのようすや植林について伝えています。

カネパッケージ株式会社様の協力。そして、フィリピン環境省の指導のもと、FMくらしきはマングローブを植林する活動をスタート!

2025年5月30日に放送された、第6回マングローブ植林プロジェクトを紹介します。

テッセイさんとチャーリー大谷
テッセイさんとチャーリー大谷

この記事は株式会社エフエムくらしきによる寄稿記事です。一般社団法人はれとこ編集部が再編集し、公開しています。

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記載されている内容は、2025年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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マングローブ植林プロジェクト

FMくらしきが取り組むマングローブ植林プロジェクト

海岸線の保護や生態系の維持に重要な役割を果たす「マングローブ」の減少を防ぐために、カネパッケージ株式会社(以下、「カネパッケージ」と記載)と連携しながら活動しています。

フィリピンのオランゴ島には、約1,500万本のマングローブが植林されています(2025年時点)。

これほどまでに多くのマングローブを植えるには、現地住民の協力が必要不可欠です。

かつてのオランゴ島には医療施設が無く、近くの島の病院に移動して診療してもらう手段しかありませんでした。しかし、現在は島内にクリニックが設立され、子どもたちを中心に多くの島民の命と健康を守っています。植林プロジェクトを通じて生まれたその病院と、保育施設に足を運びました。

クリニックの前

命を救うクリニックの寄付

私たちが訪れたのは、サンビセント地区にあるSAN VICENTE HEALTH CENTER(サンビエントヘルスセンター)。

マングローブ植林をおこなっているカネパッケージ株式会社が寄付した、オランゴ島唯一の医療施設です。このクリニックが誕生した経緯について、テッセイさんが話してくれました。

SAN VICENTE HEALTH CENTER(サンビエントヘルスセンター)の看板
SAN VICENTE HEALTH CENTER(サンビエントヘルスセンター)の看板

テッセイ

地域医療の話が挙がったのは、コロナ禍の時でした。コロナ禍ではオランゴ島の人々も仕事がなくなってしまい、「オランゴ島の自然素材を使ったオーガニック石鹸を作ろう」というプロジェクトが立ち上がったんです。作った石鹸は、セブのリゾートホテルなどで使っていただき、皆さんが生計を立てられるように私たちも支援していました。

このオーガニック石鹸プロジェクトを進めるなかで、地域の皆さんから「島内に病院が無いから、具合が悪くなったら他の島の病院に行かなきゃいけない」「病院に行くお金がない」といった地域医療の悩みが出てきたんです。そのような話を受けて、石鹸作りの拠点の隣にあった、古い建物を改修して新しく建て直し、そこにクリニックを寄付させていただくことになりました。

サンビエントヘルスセンターには、週に何度かお医者さんが来てくれます。血液検査・尿検査など、基本的な診察ができる環境が整っているので、初期診察で大きな病気も防げるようになりました。

クリニックの説明をするテッセイさん
クリニックの説明をするテッセイさん

サンビエントヘルスセンターの設立によって救われた事例も多々あります。ひどい白内障だった10歳の男の子や、膝に大きな腫瘍を抱えた1歳の男の子も、島の診察が適切におこなわれて手術を受けられました。お金が無くて手術が受けられない場合でも、国の補助で無料で手術を受けられる病院につないでいるそうです。

プロジェクトを通じて誕生したオランゴ島唯一のクリニック。島の人々の生活に寄り添う地域医療を、これからも応援していきたいです。

クリニック内部
クリニック内部
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未来を育む保育園の設立

続いて向かったのは、サンビエント地区初の保育園です。保育園に着くと、子どもたちが温かく私たちを出迎えてくれました。

保育園で子どもたちがお出迎え
保育園で子どもたちがお出迎え

これまでのサンビエント地区には保育園が無く、「子どもたちの面倒を見なきゃいけないから、なかなか働きに出られない」という人も多かったそうです。

そこで、場所を提供してくれる人と連携し、カネパッケージが新たに保育施設を建設しました。

テッセイ

最初は子どもも十数人くらいしかいなかったんですけど、「預かってもらえるところができた!」と、島の皆さんがよろこんで子どもたちをどんどん連れてきてくれたんです。おかげさまで、今では70人以上もの子どもたちが来てくれています。

保育園では、子どもたちが遊んだり勉強したりしていて、みんなの笑顔を見ると、作って良かったなと思いますね

僕らもよく「大きくなったらうちの会社(カネパッケージ)に来てね」なんて挨拶しに行っていますよ。

大勢の子どもたちの笑顔
大勢の子どもたちの笑顔

取材時にいた子どもたちは、なんと私たちがやって来るのを帰らないで待っていてくれたそうです。

明るい子どもたちの笑顔に囲まれながら、保育園を後にしました。

地域医療と子育て支援は、生活において欠かせない存在だと実感します。自然を末永く守るためには、地域住民の安全な生活も守り続けていく必要があるのですね

ごはんを食べる子どもたち
ごはんを食べる子どもたち

おわりに

FMくらしきでは、国際連合が掲げる方針「SDGメディア・コンパクト」に参画しており、放送している番組とSDGsで掲げられている17の目標の関連を明確にして、持続可能な開発目標の推進に力を入れています。

マングローブ植林プロジェクトは、SDGメディア・コンパクトに基づく番組でもあり、現在も進行中です。

「週刊くらしきハッピーレディオ」のゲストさんで、車で来られたかたがいらっしゃれば、1台につき1本の植樹。

そして、1個500円の缶バッジをご購入いただいた場合、1個につき1本の植樹をおこなっています。缶バッジは2025年2月の時点で、80個ご購入いただきました!

今後も地域の皆さまに役立つ情報をお届けしてまいります。

ラジオの視聴方法

「マングローブ植林プロジェクト」は、Spotifyからもご視聴いただけます。

エフエムくらしき★週刊くらしき ハッピーレディオ | Podcast on Spotify

番組の詳細をチェック

エフエムくらしき「マングローブ植林プロジェクト」のデータ

クリニックの前
名前エフエムくらしき「マングローブ植林プロジェクト」
住所岡山県倉敷市白楽町520-28
電話番号086-430-0828
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