もしも我が子が「学校に行きたくない」と言ったら、親・保護者はどうすればいいでしょうか。
体調が悪くないのであれば、学校に行くよう促すかもしれません。
行きたくない理由を尋ねたり、ひとまずは欠席してようすを見たりするかもしれません。
それでも「学校に行きたくない」状況が続いたとしたら、多くの親・保護者は戸惑いを感じるのではないでしょうか。
仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」代表・北村康代(きたむら やすよ)さんは、当時小学2年生のお子さんが「学校に行きたくない」と言いはじめたときには、たとえ数日休んだとしても、すぐに学校に行けるのではないかと考えていたそうです。
というのも、北村さんのお子さんは、夏休みには友達に会えないことをさみしがり、学校に行くことを楽しみにしていたからです。
職場の理解はありましたが、北村さんは子どもとの時間を充実させることを選択し、いろいろな相談支援を受けます。
そんななか、とある経験をきっかけに、孤立しがちな不登校の親のために、仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」を立ち上げました。
会の活動内容とともに、立ち上げの経緯や活動への思い、今後の展望などについて紹介します。
記載されている内容は、2023年3月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」のデータ
団体名 | 仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」 |
---|---|
業種 | |
代表者名 | 北村康代 |
設立年 | 2019年 |
住所 | 倉敷市笹沖180 |
電話番号 | |
営業時間 | 毎月数回開催(令和5年度より) 午前10時から午後2時まで 参加費:100円(運営費) ※くらしき健康福祉プラザでの座談会以外に、出張座談会があります。 ※開催の詳細については、ホームページで確認してください。 |
休業日 | |
ホームページ | 仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」 |
仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」とは
仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」(以下、ふわさぽ倉敷)とは、不登校や登校渋りの子どもの親があつまって、おしゃべりをする場所です。
具体的な活動内容は、大きく分けて3つあります。
- 座談会
- 情報共有・情報提供活動
- イベント企画
活動内容1:座談会
おもな活動のひとつが、月に2度の座談会。くらしき健康福祉プラザで開催されています。
誰も参加者を否定しない、ありのままの自分でいられる居場所づくりが、ふわさぽ倉敷が目指す場所。
学校に行けないことで、つらい思いをしているのは子どもですが、親・保護者も不安や心配を感じています。
倉敷市内に限らず、ひとりでも多く必要なかたに来てもらえるよう、ときには場所や時間帯を変えた出張座談会をおこなうなどの工夫がされています。
▼2022(令和4)年度 出張座談会
日付 | 場所 |
---|---|
4月8日 | キャンドルフェアリー / キャンドルフェアリーによる「お月様カフェ」 |
5月8日 | 早島町 いかしの舎 |
6月28日 | 住吉町の家 分福 |
7月8日 | キャンドルフェアリー / 夜の座談会 |
11月15日 | 玉島市民交流センター |
活動内容2:情報共有・情報提供活動
座談会では話をするだけでなく、さまざまな情報が提供されています。
これまでにも、専門家が参加して子どもへの対応を共有したり、高校教諭や民間の支援者が具体的な支援情報を提供したりしました。
他の支援団体のパンフレットや冊子がいつでも手に取れるよう用意されているほか、ふわさぽBOOKSと称して、書籍の貸し出しもおこなわれています。
活動内容3:イベント企画
ときには、座談会から飛び出して、親子で楽しめるイベントが企画されることもあります。
▼2022(令和4)年度 イベント活動記録
日付 | イベント内容 |
---|---|
6月24日 | 「大原美術館に行こう!」 |
9月30日 | 「大原美術館に行こう!」 |
12月20日 | クリスマスキャンドルのワークショップ / 場所:キャンドルフェアリー |
ふわさぽ倉敷としての活動以外にも、他の支援団体と積極的につながり、活動の輪を広げています。
日付 | イベント参加・活動紹介 |
---|---|
10月18日 | いっぽのマルシェ / 主催 岡山西部総合公園(仮称)活用準備会、岡山市、子どもと親の寺子屋こもれびスイッチ岡山、仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」 |
11月18日 | ケアマルレディバグ / 主催 コミュニティサポートリジョイス |
2023年 2月13日 | 産前産後ケアマルシェ / 主催 おやカンパニー |
増え続ける不登校といわれる子どもたちの数
2012(平成24)年から9年間で、不登校児童・生徒数は増加しています。
不登校とは
年度内に30日以上欠席しているもののうち、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあるもの(ただし、「病気」や「経済的理由」、「新型コロナウイルス感染回避」によるものを除く)
「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より
2022(令和4)年10月に文部科学省から「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」が発表されました。
調査結果によると、全国の国公私立小・中学校の不登校児童・生徒数は244,940人。
令和2年度同調査結果の196,127人から48,813人増え、2020(令和2)年度から2021(令和3)年度への増加人数14,855人を遥かに上回りました。
令和3年度調査結果から、倉敷市教育委員会が倉敷市議会で報告した倉敷市立小・中学校の不登校児童数は700人。
令和2年度調査結果の同数は581人で、全国と同様に増えています。
不登校に関する支援団体
倉敷市では、支援団体を紹介するための冊子、メンタルほっとラインを作成しています。
表紙は支援団体の一覧表になっており、「親の会」や「子どもの居場所・通う場所」など各団体の支援内容が一目でわかるよう工夫されています。
不登校に関する支援団体のひとつ、仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」を立ち上げた、北村康代(きたむら やすよ)さんにお話を聞きました。
仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」のデータ
団体名 | 仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」 |
---|---|
業種 | |
代表者名 | 北村康代 |
設立年 | 2019年 |
住所 | 倉敷市笹沖180 |
電話番号 | |
営業時間 | 毎月数回開催(令和5年度より) 午前10時から午後2時まで 参加費:100円(運営費) ※くらしき健康福祉プラザでの座談会以外に、出張座談会があります。 ※開催の詳細については、ホームページで確認してください。 |
休業日 | |
ホームページ | 仲間のいる不登校の親の会「ふわさぽ倉敷」 |