ブルーシートをはじめ、土木や農業など幅広い分野を支える資材を製造する萩原工業株式会社(以下、「萩原工業」と記載)。花ござ問屋の「萩原商店」からスタートし、現在は水島に本社を置く唯一の上場企業としてグローバルな活躍を続けています。
「切る・伸ばす・巻く・織る」といった、独自の技術を武器に生み出される製品は、耐久性に優れ、非常に高品質です。その技術は国内のみならず、海外でも高い評価を受けています。
国内外で挑戦を続ける萩原工業では、一体どのような想いを持った社員が働いているのでしょうか。
萩原工業株式会社で働く若手社員、八田健志(はった けんじ)さんを取材しました。
記載されている内容は、2026年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
萩原工業株式会社について

萩原工業株式会社は、合成樹脂繊維「フラットヤーン」を用いた製品と、そのフラットヤーンの技術を生かした産業機械の製造・販売をおこなっている会社です。1962年に倉敷市水島で設立されました。
フラットヤーンとは、ポリエチレン・ポリプロピレンのフィルムを短冊状にスリットし、延伸することで強度を持たせた、テープ状の繊維です。萩原工業では、フラットヤーンを使ってさまざまな製品を製造・販売する合成樹脂事業を展開しています。

フラットヤーン自体はあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、ブルーシートや人工芝、さらにはカーペットや青果の包装など、私たちの暮らしの身近なところで、フラットヤーンの製品は活躍しています。
萩原工業の代表製品であるブルーシートは、耐久性が高く、繰り返し長く使えるのが特徴です。お花見やレジャーだけでなく、災害時などでも利用されます。

また、フラットヤーンの製造に欠かせない「切る、伸ばす、巻く、織る」の技術力を応用して、機械事業も展開し、産業機械の製造・販売にも力を入れています。

倉敷とことこには会社紹介の記事もあるので、ぜひそちらも読んでみてください。
なお、会社の設立記念日である11月29日は、「いい肉の日」にちなんで食堂でステーキが提供されるそうです。

萩原工業で働く八田健志さん

今回取材に応じてくれたのは、産業資材営業部 HC(ホームセンター)通販課のHC通販チームに所属している八田健志(はった けんじ)さんです。1996年生まれ、鳥取県出身です。
鳥取大学の大学院で研究に励んでいた八田さん。就職のタイミングで倉敷へ引っ越し、2021年に新入社員として入社しました。
入社後、まずは製造の現場を経験し、そこから現在の営業の部署へと配属されました。現場を知ったうえでの営業は、製品への理解も深まって魅力を伝えやすく、お客さんからリクエストがあった場合にも、製造現場と相談がしやすいと話します。
八田さんの仕事内容について
八田さんの仕事は大きく二つあります。

一つ目は、ホームセンターに向けて商材の提案をおこなう営業です。八田さんは西日本エリアのホームセンターを担当しています。
ホームセンターのバイヤーとの商談を中心に、製品の受注対応や問い合わせの対応、提案資料の作成、時には代理店との打ち合わせなど、顧客のニーズに合わせた提案をおこなうのがおもな仕事です。新商材を提案する際、八田さんは「高品質な製品がお客様にとってどのようにメリットがあるのか」を誠実に伝えることを意識していると話します。

オンラインでのコミュニケーションが増えた現在、必ずしも対面で会う必要はないかもしれません。しかし八田さんは、「直接熱意を伝えたい」という上司の姿に影響を受け、積極的にお客さんのもとへ足を運ぶようにしているそうです。
直接顔を合わせるからこそ、事務的な用件だけで終わらず、自然に雑談も生まれていきます。この雑談のなかからアイデアをもらって、新たな提案やプロジェクトへとつながることも多いと言います。
商品がリピートされるのも、このような信頼関係の積み重ねがあるからこそだと強く感じました。

二つ目は、新規顧客への営業活動です。
2023年からスタートした、特大サイズ(幅5m×長さ30m)までの対応が可能な印刷シートの営業も担当しています。闇雲な飛び込みではなく、既存のつながりのなかから、ニーズがありそうな先を見極めてアプローチしているそうです。
社内の製造チームと納期やデザインについて綿密に打ち合わせることも、大切な仕事の一つです。従来取り扱っているブルーシートとは違い、印刷物は梱包にも細心の注意を払わなければなりません。製造から納品まで、これまでの商材とは違った視点とスキルが求められていると語ってくれました。
小売店などでは、印刷シートが看板に使われるなど、少しずつ成功事例を増やしている最中です。「それぞれのお客さんに合わせた提案には難しさもありますが、同時に大きなやりがいにもつながっている」と話します。
萩原工業との出会い

鳥取大学の大学院に進学し、研究に熱を注いでいた八田さん。大学院生時代は、学会や論文発表などで各地の大学へ訪問したため、県外に行く機会は多かったと振り返ります。
就職活動では、研究職を中心に企業を選び、鳥取から近い兵庫や岡山、広島なども候補に入れて探しました。そして、最終的に萩原工業を含めた5社に絞ります。岡山の企業は萩原工業のみで、ネットで見つけた当初はその名前をまだ知らなかったそうです。

就職活動を進めるなかで、八田さんが衝撃を受けたのは、社長の熱量でした。会社説明会で現地を訪れた際、就活生に対し社長自ら工場を案内する姿を見て、その熱量に触れます。
八田さんは、「萩原工業ほどの規模がありながら、社長が『やるぞ!』と泥臭い努力をいとわないところに惹かれました。率直に『この人についていきたい』と思ったんです」と語ります。他社の説明会にも参加したそうですが、萩原工業ほどの熱意を感じる企業とは出会えず、社長の熱量が入社の決め手となりました。
また、当時の八田さんは、学業である研究にも本腰を入れたい時期でした。コロナ禍においても選考が非常にスピーディーで、最初に内定が決まったことも、縁を感じられる要素だったかもしれません。
八田さんから見た、「職場」としての萩原工業の魅力とは?

八田さんが考える萩原工業の魅力は、主体性を持つ社員の多さと裁量がある環境でした。
萩原工業には「おもしれぇ 直ぐやってみゅう」というスローガンにもあるように、面白いと思うことをみんなでやろうという文化が根付いています。若手が「新製品を作りたい」と提案すれば、その挑戦を後押ししてもらえる風通しの良さがあるそうです。
若手から管理職まで、全員が仕事に真摯に向き合っており、上の世代が下の世代の取り組みをきちんと見守って評価していることも、モチベーションにつながると話します。
また、若手が上の世代へ、自分の意見を伝える機会が数多くあります。若手がチームリーダーを任されたり、営業の指示出しをおこなったりと、年齢の垣根を超えたコミュニケーションが多いのも萩原工業の特徴です。社員一人ひとりの主体性は、このような経験を積むことで育まれていくのかもしれません。
萩原工業に入社し、2026年で入社6年目を迎える八田さん。現在の仕事のやりがいと、今後の目標について話を聞きました。
萩原工業株式会社のデータ

| 団体名 | 萩原工業株式会社 |
|---|---|
| 業種 | ポリエチレン・ポリプロピレンを主原料とした合成樹脂繊維「フラットヤーン」を用いた関連製品、 およびフラットヤーン技術を応用したスリッター等、産業機械の製造・販売。 |
| 代表者名 | 浅野和志 |
| 設立年 | 1962年 |
| 住所 | 岡山県倉敷市水島中通1丁目4番地 |
| 電話番号 | 086-440-0860 |
| ホームページ | 萩原工業株式会社 ホームページ |











































