令和元年6月30日に倉敷市立薗(その)小学校で開催されたイベント「まびフェス」。
イベントを企画した、神奈川出身の男性ボーカルユニットimim(イムイム)のkoheiさんにインタビューを行いました。
開催するまでに苦労したこと、嬉しかったことなど、イベントを終えて「今」の思いをお聞きしたので、紹介します。
令和元年6月30日開催「まびフェス」~応援してくれた真備町のかたに恩返しがしたい。ボーカルユニット・imim(イムイム)が企画した思い繋がるイベント
記載されている内容は、2019年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
imim(イムイム)のkoheiさんにインタビュー
イベントを企画し、開催するまでに苦労したこと
kohei 最初は、自分たち個人でイベントを開催しようと思っていました。
ですが、どうしてもイベントを開催するには個人では限界があるので、真備のひとに協力してもらい、いい意味で巻き込んでいくのが大変でした。
また、苦労したのはイベントの告知ですね。みなし仮設に住まれているかたは高齢のかたも多く情報が届きにくい。また家が被災していないひとはどうしても行きづらい。
ゴミステーションにイベントのチラシを貼らせてもらったり、メディアに協力してもらったりなどの工夫をして告知しました。
kohei 薗小学校の体育館に入れなかったひともいるので、おそらく約600人ほど集まったようです。大変ありがたかったですね。
「まびフェス」を終えた「今」思うこと
kohei 約1年間、ボランティアから始まり、ライブで歌の支援を続けてきました。自分たちの音楽活動もあるので「まびフェス」を終えて、活動圏の東京へ戻ります。
「楽しかった、また来年もやってほしい」の言葉が一番嬉しかったです。
「まびフェス」が、真備にまた帰れるきっかけになったことがとても嬉しいですね。
イベントを作っていくにあたって、真備の保育園で装飾や看板を作って、真備町のひとを巻き込んで準備を進めました。
真備町の地区ごとではなく、町全体で協力してイベントを作れたことが大きかったです。
平成30年7月豪雨から1年経った「今」思うこと
kohei 平成30年7月豪雨で、初めて被災地へのボランティア活動に参加しました。参加して思ったことが、実際に現場に行って自分の目で見てみないとわからないということです。
また、人によってそれぞれで「復興」の捉え方が違います。
浸水被害にあったお家が直れば「復興」と思う人もいれば、学校が直って通うことができれば「復興」と思う人もいる。
「復興」は1年ではまだ実現するには程遠くて、時間がかかるものだと思いました。
今、真備町を離れて僕たちが真備のかたたちへ思うのは、これからも頑張ってほしい、応援したいという気持ちですね。
自分たちの話題がきっかけで、友だちが増えたという話も聞きました。真備のかたたちから、音楽はその場の娯楽ではなくて、人と人とをつなぐことができることを学べたことが大きかったです。
kohei 真備町のかたには、自分たちの活動がテレビやメディアを通してみることができたら、元気になれるという言葉をいただきました。
なので、これから東京で活動していって、真備のかたたちに自分たちの活動や元気な姿が届くように頑張りたいと思います。
おわりに
令和元年6月30日に開催された「まびフェス」を取材し、真備のかたたちのたくさんの笑顔に、筆者自身も元気をもらえたイベントでした。
平成30年7月豪雨後から1年経った今も、学校も自宅も被災したためみなし仮設から仮設の学校へ行きかうバスも見かけます。
koheiさんのお話があったように、それぞれで「復興」に対する捉え方が違います。ただ、まだまだ復興は途中だと筆者は感じました。
平成30年7月豪雨で被災し、真備へ帰りたくても帰ってくることもできない人もいて、色が少なくなった町を元気づけた「音楽」。
まさにイベントの副題のように、「真備に音と色と笑顔」を与えてくれたと思いました。
真備に笑顔と元気を与えてくれたimimのお二人に、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。