2024年、記録的な暑さが続いた夏もようやく終わり、秋の気配を感じる季節となりました。
そのような時、どこか観光にでかけようか迷っているかたへオススメしたいのが、2024年10月2日(水)〜12月22日(日)に開催する「巡・金田一耕助 謎解きラリー」です。
今でも根強いファンが多い横溝正史(よこみぞ せいし)原作の推理小説、金田一耕助(きんだいち こうすけ)シリーズ。岡山県が舞台・ロケ地になっている作品が多いことが特徴です。
謎を解きながらゆかりの地を巡るイベントの魅力をお伝えします。
記載されている内容は、2024年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
「巡・金田一耕助の小径 謎解きラリー」の概要
横溝正史は1945年(昭和20年)4月より3年間、現在の倉敷市真備町岡田に疎開(そかい)していました。この体験の影響か、作品は岡山県が舞台であったり、映画やドラマのロケ地であったりと作品には欠かせない要素となっています。
「巡・金田一耕助の小径 謎解きラリー」は作者 横溝正史、もしくは作品の舞台、ロケ地などから厳選された12か所を巡るスタンプラリーです。それぞれの場所にある謎を解き、オリジナルシールをもらうというもので、スマートフォンとリーフレットが併用されています。
リーフレットは各開催場所や観光案内所などに設置しているほか、以下からもダウンロードできます。
なお、景品については、以下のとおりです。
- スマートフォンで各スポットのスタンプをすべて(12か所)集めると各市町村の特産品が当たる抽選に応募できます。
- A〜Dにグループ分けされたスポットが記載されたリーフレットに、各スポット1か所以上(合計4か所以上)の謎を答え、A、B各チェックポイントの印を1か所以上集めるとオリジナルシールがもらえます。(先着500名)
- 12か所すべての謎を解き、チェックポイント6か所の印を集めると秘密の景品がもらえます。(先着100名)
※秘密の景品の引き換えは、リーフレット1枚にすべての謎の回答とチェックポイントの印があるものに限ります。
オリジナルシール、秘密の景品の引き換えは★印のスポットと笠岡市観光協会で可能です
秘密の景品の引き換えは終了しました。
訪れるゆかりの地は新見市、高梁市、総社市、倉敷市、矢掛町、井原市、笠岡市の6市1町12か所です。スポットはさらに以下の4つのグループに分けられています。
- Aグループ
★満奇洞(まきどう)(新見市)
★広兼邸(ひろかねてい)(高梁市)
★中世夢が原(井原市) - Bグループ
★真備ふるさと歴史館(倉敷市)
★横溝正史疎開宅(倉敷市)
★総社市まちかど郷土館(総社市) - Cグループ
★旧矢掛本陣石井家住宅(矢掛町)
清音駅(総社市)
旧柚木家住宅(西爽亭)(倉敷市) - Dグループ
★井上家住宅(倉敷市)
★旧野﨑家住宅(倉敷市)
住吉港(みなと・こばなし)(笠岡市)
オリジナルシールには数に限りがあります。入手する際はあらかじめ各施設などで確認してください。
※真備ふるさと歴史館での引き換えは終了しました。(2024年10月28日時点)
謎解きラリー参加方法
参加はリーフレットとスマートフォンが必要となります。
- スマートフォンでリーフレットにある二次元コードにアクセスし、ユーザー登録。12か所のスポットはどこから巡ってもOKです。
- 各スポットにある「謎」が書かれたポスターの左下にある二次元コードを、スマートフォンで読み取ると、そのスポットのスタンプが押されます。
スタンプには謎のヒントが書かれています。 - リーフレットの「答え」欄に謎の答えを記入。チェックポイントのあるスポットでは窓口でスタンプをもらうのを忘れないように。
実際にCグループ「謎7」の旧矢掛本陣石井家住宅へ行ってきましたので、参考に紹介します。
「謎」の展示は各施設の入り口付近にあります。わからない場合は受付、施設関係者に確認してください。
「謎」は金田一耕助や横溝正史の作品とは関係ないので、作品を知らなくても楽しめます。
「謎」が書かれてあるポスターの左下にある二次元コードを読み取ると画像のようにヒントが書かれたスタンプがもらえます。(ヒント確認はご自身で)
次に、謎の答えをリーフレットに書きましょう。(答えはご自身で)
チェックポイントのある施設ではスタンプをもらい忘れないように、気をつけてください。
謎解きラリーの魅力やイベントへの取り組み
「金田一耕助の小径」、参加者の反響や景品の詳細など「巡・金田一耕助の小径 謎解きスタンプラリー」について、倉敷市観光課 安原訓子(やすはら のりこ)さんと三宅敬弘(みやけ たかひろ)さんにお話を聞きました。
画像の机にある「謎」は、2023年の出題例です
「金田一耕助の小径」という名前はいつ頃から使われ始めたのでしょうか。
安原(敬称略)
平成21年(2009年)に倉敷市の事業として始めた時からです。当初は真備中心の企画でしたが、少しずつバスツアーなどで拡大していき、平成27年(2015年)からは高梁川流域事業としておこなっています。
現在は新見市や笠岡市など6市1町にまたがる企画となり、広い範囲で横溝正史作品ゆかりの地や金田一耕助にまつわる場所を巡っていただけるようになりました。
今回の謎解きラリーについて詳しく教えてください。
三宅(敬称略)
選定された12か所のスポットがA〜Dの4つのグループに分けられていて、各グループ3か所のスポットのうち最低一つ謎を解いてもらいます。さらにA、Bのグループはそれぞれ最低1か所、チェックポイント印欄にスタンプを押してもらうとオリジナルシールがもらえます。
景品は数に限りがあるので、ホームページやリーフレットに記載されている景品受け取りのスポットなどで確認してください。
オリジナルシールとはどういったものでしょう。
安原
金田一耕助シリーズに登場する有名キャラクターで、今年(2024年)のオリジナルシールは犬神家の一族に登場する「犬神佐清(いぬがみ すけきよ)」です。
三宅
オリジナルシールは2022年の謎解きラリーから始まり、今回で3回目になりますが、第1回は「金田一耕助」で、2回目は八つ墓村に登場の「多治見要蔵(たじみ ようぞう)」でした。
いずれも人気のあるキャラクターで参加者に好評です。
A〜Dのグループわけはどのように決められているのですか。
安原
より多くのスポットを楽しんでいただきたいので、場所が偏らないようにしています。AとBのグループではチェックポイントのスタンプをもらう必要があり、窓口などで観光地の情報を聞くこともできます。
三宅
ロケ地や舞台、作者ゆかりの地は歴史的な建築物や駅、港などさまざまなスポットがあり、近辺の観光地やグルメスポットなどもあわせて訪れていただくと、より楽しめるのではないでしょうか。
「謎解き」以外での楽しみかたはありますか。
三宅
「謎解きラリー」はリーフレットに謎の答えを記入したり、チェックポイントでスタンプをもらいながら、同時にスマートフォン片手にスタンプラリーも楽しんでもらえます。
スタンプラリーはJAFドライブスタンプラリーを利用して、12か所すべてのスタンプを集めると各市町の特産品の詰め合わせが当たる抽選に応募できます。
安原
他にも一般公募で横溝正史作品のファンが描いた「推しキャライラスト」も展示していて、今年は「本陣殺人事件」「犬神家の一族」「八つ墓村」の3つの作品のなかから描いてもらいました。
推しキャライラストは「清音駅」と「旧柚木家住宅」以外のスポットに展示されていますので、ぜひご覧になってください。また、どのようなキャラクターなのかを知りたいかたはぜひ作品を読んでください。
映画やドラマを観ていただくとより楽しめると思います。
謎解きラリー以外にもコスプレイベント「1000人の金田一耕助」などの企画もありますので、詳しくはホームページを確認してください。
おわりに
横溝正史は昭和を代表する推理作家ですが、現在の倉敷市真備町岡田に疎開していたことが作品に大きく影響していて、地名や登場人物、事件の舞台、ロケ地など、「岡山」の観光を一層楽しませてくれます。
筆者も数か所巡ってみたのですが、謎を解きながら次の観光地を目指すことが楽しくなり、つい夢中になってしまいました。
まだ作品を観ていない(読んでいない)かたは、この機会にぜひ作品を観て(読んで)ください。「金田一耕助の小径」を巡ることで、今まで知らなかった新しい「岡山」を発見できるかもしれませんよ。
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巡・金田一耕助の小径謎解きラリーのデータ
名前 | 巡・金田一耕助の小径謎解きラリー |
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期日 | 2024年10月2日(水)〜12月22日(日) |
場所 | 倉敷市、高梁市、井原市、笠岡市、新見市、総社市、矢掛町 |
参加費用(税込) | 施設により異なります。事前にご確認ください。 |
ホームページ | 倉敷市観光WEB「巡・金田一耕助の小径」 |
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