「古い建物だなぁ~」と、前を通るたびに見上げていた鶴形ビル。
その鶴形ビル1階にある、昔懐かしい雰囲気の喫茶店が「喫茶つるがた」です。
「ゆったりとくつろげる…そんな優しい空間を作りたい」というマスターの思いから、令和元年5月にオープンしました。
壁一面のレコードにブリキのおもちゃ、昭和の家電など、いつまで眺めても飽きません。
選べる器でいただく紅茶に、レトロなクリームソーダがおすすめです。
心和む優しい昭和時間を過ごせる、令和元年創業の「喫茶つるがた」を紹介します。
記載されている内容は、2019年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
喫茶つるがたのデータ
名前 | 喫茶つるがた |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市鶴形1-2-15 鶴形ビル1階 |
電話番号 | 086-427-6506 |
駐車場 | なし 周辺にコインパーキング多数。1,000円以上の飲食で補助あり。 |
営業時間 | 午前9時30分~ラストオーダー午後5時 |
定休日 | 月 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 |
座席 | 16席 カウンター数:6 テーブル数:4 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 公衆トイレ |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 喫茶つるがた |
喫茶つるがたまでの行き方
喫茶つるがたは、鶴形ビルの1階にある喫茶店です。
▼まずは倉敷駅前から、アーケードのある倉敷商店街を目指します。
▼倉敷商店街のアーケードを抜けると鶴形商店街に出るので、ここをまっすぐ進みます。
▼すぐに9階建ての「鶴形ビル」が見えてきます。
▼鶴形ビルには「喫茶つるがた」の看板も出ていますよ。
倉敷に残る昭和の風景。鶴形ビル1階にある「喫茶つるがた」
喫茶つるがたは、「鶴形ビル」の1階にある喫茶店です。
地上9階、1、2階は洋品店などのテナントが入る築約50年の大きなビルは、昭和の面影を感じさせる貴重な建物です。
喫茶つるがたの看板もありますよ。
ビルの入り口にも大きな案内が。
喫茶つるがたは、鶴形ビル唯一の飲食店です。
鶴形ビルの案内図。
昔は2階がすべて飲食店だったそうですよ。
「昭和レトロ&クリームソーダ」の文字とともに、喫茶つるがたの入り口が現れました。
来てからのお楽しみ?レトロなお店のアイテムを少しだけ紹介!
「お店に来たときの驚きや喜びを大切にしてほしい」
とのマスターの願いから、お店の全体や外観は撮影していません。
どんなお店なのか、行ってみてからのお楽しみにしてくださいね。
マスターのコレクションである、ブリキのおもちゃや昭和の家電が並びます。
もともとブティックだった店内は、すべてマスターが改装したそうですよ。
原寸大のビクターの犬。
実際に見ると想像以上の大きさに驚きます。
マスターのコレクション&お母様から受継いだレコードの数々。
リクエストもできますよ。
以前、「ベイシティローラーズをかけてほしい」と、80歳女性からのリクエストもあったとか。
「ちいさなねこ」や「はじめてのおつかい」など、懐かしい絵本もたくさん。
年齢層はやや高めだそうですが、小さなお子さんにも喜ばれそうですね。
カウンターには、マスターこだわりの紅茶が並びます。
選べるカップもいろいろ。
華奢なティーカップからぼってりとしたマグカップまで、飲み物や気分で選べます。
備前焼、ガラス作品、アクセサリーの展示販売
お店の一角には、備前焼作家「谷吉孝之(たによし たかゆき)」さんの作品が展示販売されています。
2019年10月には、喫茶つるがたで谷吉孝之さんの作陶展が開かれました。
シンプルで使い勝手が良く、そして美しい備前焼。
作陶展は大盛況だったようで、何度も足を運ぶお客さんもいらしたそうですよ。
なかには「子供が(自分の家に)持って帰っちゃったから…」と、ふたたび同じ物を買い求める人もいたのだとか。
お店の選べるカップにも谷吉さんの作品がありますよ。
気軽に楽しめるのでおすすめです。
カウンターには、岡山出身のガラス作家「谷口絢香(たにぐち あやか)」さんの作品が並びます。
谷口さんは、岡山県鏡野町(かがみのちょう)にある「妖精の森ガラス美術館」に勤務しながら、精力的に作家活動を行なっています。
繊細で光のうつろいが美しい、素敵な作品ですね。
もちろんこのガラス作品も販売しています。
こちらは花びらをレジンで加工したネックレス。
お客さんの手作りだそうですよ。
楽しいしかけがいっぱい!喫茶つるがたのメニュー
見て楽しい、開いて嬉しい喫茶つるがたのメニュー。
おすすめは「紅茶」だそうです。
アップルにダージリン、アッサムに高梁(たかはし)紅茶、そして気になる「日替わりミステリー紅茶」ってなんだ?!
カフェインレスの紅茶にロイヤルミルクティ、珍しいロシアンティーまで揃っています。
サンドイッチにホットサンド、ライスなしの日替わりランチはなんとドリンク付きで770円(税込)!
めくると楽しい気持ちになれる喫茶つるがたのメニュー表。
その真相は、ぜひお店で確かめてください。
何が出るか分からない?ミステリー紅茶とクラブハウスサンド
まずはサンドイッチでおすすめの「クラブハウスサンド」をいただきます。
パンがしっかりとトーストされ、カリカリ食感が香ばしい一品。
タマゴにピザソース、ハムチーズとボリュームもたっぷりで、どこか懐かしい味わいです。
クラブハウスサンドに合わせるのは、マスターが丁寧に淹れてくれる自慢の紅茶「ミステリー紅茶」。
少し甘酸っぱいような香り…。
「りんご?桃?」と、しばらくマスターとの答え合わせが続きます。
正解は「アプリコット(あんず)」の紅茶でした。
フルーティで飲みやすく、爽やかな香りはまさにアプリコット!
どんなフレーバーか分からないところが「ミステリー」の由来。
日替わりなので、毎日楽しめますね。
ところでテーブルの上にある赤いニット帽、なぜここにあるのか分かりますか?
ティーコゼー(またはティーポットカバー)代わりとして、あるんですよ。
ティーコゼーとは、ポットのお茶を冷まさないように作られたカバーのことです。
小さなお店に合うように探した結果、子供用の帽子にいきついたそうですが、紅茶を保温してくれるナイスアイディアですね。
手作りケーキセットにかわいいレトロなクリームソーダ
今度はケーキセット(ドリンクに+250円)を、コーヒーとともに。
帽子のティーコゼーが大活躍です。
備前焼にいれたブレンドコーヒーに、マスター手作りのチーズケーキが並びます。
しっとり、ふんわりとした優しい甘さのチーズケーキ。
コーヒーとの相性もバッチリです。
ケーキは2種、3種セットまであり、ガトーショコラやパウンドケーキなどが用意されています。
素朴な中に幸せを感じるケーキは、すべてマスターの手作りですよ。
備前焼の素晴らしいところは、なんといっても保温性に優れているところ。
撮影に時間がかかっても、ずっと熱々をキープしていたのには驚きました。
そしてお店の看板メニュー「クリームソーダ」。
昭和歌謡が流れる店内でいただくクリームソーダは、まるでタイムスリップしたような懐かしい気持ちになりました。
この街の人と共に歩む、心がホッとなごむ場所「喫茶つるがた」
マスターが子供の頃、鶴形ビルの2階でクリームソーダを食べたことがあったそうです。
その当時は鶴形ビルが時代の最先端、家族で出かける定番スポットだったとか。
思い出の味のクリームソーダが、時代を超えて復活を果たしたのですね。
懐かしのメロディとともに、ゆったりと紅茶を味わう至福の時間が流れる「喫茶つるがた」。
生まれも育ちも倉敷のマスターに、倉敷のおすすめを聞きに行くのも楽しいですよ。