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第15回くらしき未来K塾/第2回高梁川流域未来キャリア教育セミナー ~ キーワードから読み解くSDGs

第15回くらしき未来K塾/第2回高梁川流域未来キャリア教育セミナー ~ キーワードから読み解くSDGs

知っとこ / 2020.08.11

倉敷美観地区にある国指定重要文化財の「語らい座 大原本邸」。

観光施設としての役割だけでなく、新たな交流・ビジネスのきっかけとなる「触媒」として、教育プログラムにも力を入れています

くらしき未来K塾」はそのひとつ。
2020年度は倉敷市委託の「高梁川流域未来キャリア教育セミナー」としても開催されています。

そして、第15回のテーマは「キーワードから読み解くSDGs」。

倉敷市が、令和2年度「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選定された直後の開催となりました。

2020年7月25日(土)に開催された、「第15回くらしき未来K塾 ~キーワードから読み解くSDGs~」のようすをレポートします。

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記載されている内容は、2020年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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「高梁川流域未来キャリア教育セミナー」とは

高梁川流域未来キャリア教育セミナー

2020年度の「くらしき未来K塾」は、「高梁川流域未来キャリア教育セミナー」としても開催されています。

「高梁川流域未来キャリア教育セミナー」とは、倉敷市の事業と連携し、教師・企業・地域のつながり作りを応援する月1回のセミナーです。

全5回のセミナーで、今回は2回目の開催。

第1回のレポートは、以下の記事を見てください。

第15回くらしき未来K塾 ~キーワードから読み解くSDGs~の概要

キーワードから読み解くSDGs

今回のテーマは「キーワードから読み解くSDGs」です。

セミナーの流れは以下のとおりでした。

形式内容登壇者
講演キーワードから読み解くSDGs吉川幸氏
シェアタイム皆さんの「!」や「?」をシェア 
分科会セッション学びを変革するために「わたし」にできること 
発表参加者による発表と講師の総評 

この回まで、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、基本的にはオンラインセミナーの形式で参加者を募集。

会場での参加は10名程度で、現地参加のかたも自身のパソコン・スマホからアクセスし、セミナーを聞いたり、交流を行なったりしていました

セミナー冒頭にアンケートが行われ、リアルタイムで関心のある内容を共有します。

チャット機能を使って、参加者同士が交流しているのはオンラインセミナーならではかもしれません。

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吉川幸(よしかわ みゆき)さんによる講演

講師の吉川幸さん
講師の吉川幸さん

吉川幸(よしかわ みゆき)さんの講演では、「SDGs」に関して、歴史や考え方を説明してくれました。

タイトルにもある「キーワード」は、以下の4つです。

SDGsのキーワード
  • No One is Left Behind(誰も取り残されない)
  • 見える化
  • 連鎖
  • バックキャスティング(目標から逆算して考える)

SDGsとは

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2030年を年限とする17の国際目標です

SDGsの前には、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)がありましたが、どちらかといえば「開発途上国の課題解決」を目的としていたため、先進国には焦点をあてていませんでした。

MDGsの成果と課題

特に発展の代償として増えた「気候変動と環境悪化」を改善するには、先進国の積極的な姿勢が不可欠です。SDGsではこれらも対象に含めています。

「17の目標」とは、以下のとおりです。

SDGs 17の目標

ひとつひとつの目標は、なんとなく理解できると思います。では、日本の現状はどうなのでしょう。

2019年の達成状況は、以下のとおり。

2020年の日本における達成状況
引用元:Sustainable Development Report 2020
  • 4、9、16が達成
  • 5、13、14、15、17が未達成

という傾向が読みとれ、「誰の目にも分かりやすく」することで、やるべきことは見えてきます。

では、目標を「ひとつひとつ」達成していけばよいのでしょうか?

SDGsは「すべて達成できるか、すべて達成できないかのいずれか」

SDGsは全部できるか、全部できないか

吉川幸さんは、SDGsは「すべて達成できるか、すべて達成できないかのいずれか」と話しました

その理由として、分かりやすかった事例を紹介します。

「6:安全な水とトイレを世界中に」はなぜ必要なのか?

水不足を起因に、さまざまな問題が発生します。

  1. 気温上昇により、砂漠化が進み、農業が衰退する
  2. 農業では収入が得にくくなり、農村から都市部へ人が流出する
  3. 都市は人口の急増により、住居が不足してスラムが生じ、衛生環境が悪化する
  4. 仕事に就けない若者を勧誘する、過激派組織が増加する

1つの問題が解決できなかったことで、他の問題にも「連鎖」していく

この視点が重要です。

バックキャスティングが重要

このため、SDGsは現状から何をするか(フォアキャスティング)ではなく、到達点から逆算して何をするか(バックキャスティング)で考える必要がある、と吉川さんは話していました。

分科会セッション

分科会セッション

ここまでの説明をもとにSDGsに関しての質疑応答があり、休憩を挟んで分科会セッションが行われました。

くらしき未来K塾は、「セミナー」として話を聞くだけでなく、参加者同士が交流する時間を重視しています

分科会セッションのテーマは、学びを変革するために「わたし」にできること

会場に参加しているかたもオンライン参加のかたも、全員がオンライン上で議論をします。

会場参加もオンラインで分科会に参加

会場にいながら、それぞれ別の場所でスマホ片手に話しているのは、「コロナ禍」らしいシーンですね。

約40分ほどそれぞれのグループで話し合ったあと、どんな意見が出たかを、グループごとに発表しました。

「SDGs」という大きなテーマですが、「自分ごと」として話していたのが印象的です

吉川幸さんが、発表ごとにコメントをし総括をしましたが、まだまだ話し足りないという雰囲気のなか、終了となりました。

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おわりに

くらしきみらいK塾

くらしき未来K塾は、「教育」をテーマにしたセミナーです。

今回のテーマは「SDGs」でしたが、どちらかといえば壮大なテーマが多くなりがち。

ですが、大学生くらいの若者から、学校の先生・会社経営者などさまざまな属性のかたが参加し、活発に議論をしています

特に「オンラインは若者の参加が多い」というのが特徴でしょう。

終了後、「近所に住んでるんで、そっち行っていいですか?」といい、会場で話の続きをしていた大学生は印象的でした。

くらしき未来K塾は「第4土曜日」に開催されています。

最新情報は、「高梁川流域未来教育セミナー」のWebサイトを確認してみてください。

第15回くらしき未来K塾/第2回高梁川流域未来キャリア教育セミナーのデータ

語らい座大原本邸
名前第15回くらしき未来K塾/第2回高梁川流域未来キャリア教育セミナー
期日2020年7月25日(土) 午後1時~3時
場所岡山県倉敷市中央1丁目2-1
参加費用(税込)無料
ホームページ高梁川流域未来キャリア教育セミナー
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戸井健吾

戸井健吾

1979年生まれ、倉敷市在住
2児の父親

システムエンジニアの仕事に携わりながら、ブログ・イベント運営など様々な仕事を行っています。

現在は当メディアを運営する一般社団法人はれとこの代表理事を務めつつ、フリーランスとしても活動中。

自分自身が美観地区を楽しみながら、「行ってみたい」と思える情報を発信することをモットーにしています。

信頼できるWEBメディアになれるように、メンバーが一丸となって運営しています。

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