最近ではマッチングサービス・アプリなど、誰でもスマートフォンから簡単に登録ができ、異性に効率よく出会える場が存在するようです。
一方で真剣に相手を見つけるなら、実際に会って話をしないと相手の人柄はわからないと思っている人もいるかもしれません。
けれども婚活パーティーに参加したいと思っていても、実際に一歩を踏み出すには勇気がいりますよね。
そんな人見知りする人や引っ込み思案な若者に、出会いの場を提供するイベントが水島で毎年開催されています。
水島の地域の人々が、「みずこん実行委員」として参加者の気持ちに寄り添い、サポートし応援してくれるのです。
みずこんpartyはどんなイベントで、普通の婚活イベントとどこが違っているのでしょうか。
みずこんpartyが先日開催されましたので、そのようすを紹介していきます。
記載されている内容は、2023年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
みずこんpartyとは?
みずこんpartyとは倉敷市から婚活推進事業として委託をされ、毎年水島で開催されている婚活パーティーです。
大変歴史が古く、令和5年(2023)年で12回目を迎えました。
カップル成功率は高いときには80%を超え、結婚したカップルも多数います。
みずこん実行委員会について
主催は水島地域を盛り上げようと集まったミズシマ盛り上げ隊のメンバーで、実行委員として運営をしています。
参加者に楽しんでもらうためには、自分たちが全力で楽しむをモットーに事前打ち合わせを綿密にしてきました。
また実行委員会のメンバーには、水島の未来を考える会や水島おかみさん会も協力し、当日のカレー作りのアドバイスや審査員としてサポートをしています。
本イベント前の打ち合わせ「男塾」
このイベントが他の婚活パーティーと違うところは、開催前に男性だけが集まり、当日のプログラムの説明や心得を学ぶ「男塾」が開かれることです。
みずこんpartyが開催されるちょうど1週間前の金曜日の午後7時、水島愛あいサロンにておこなわれました。
男塾といっても堅苦しい話をするわけではありません。
ミズシマ盛り上げ隊隊長の植田充彦(うえだ みつひこ)さんが、自らの経験や社会の情報を収集し作成した資料をもとに、参加者たちとざっくばらんに会話をしています。
筆者も同席しましたが、当たり前のようでなかなかできていない第一印象の表情や普段のしぐさなど、女性目線からもそうそうとうなづけるお話をしていました。
男塾を開く理由について植田さんは、以下のように言っていました。
「男性がお互い顔見知りになっていると、心にも余裕が出てリラックスして女性とも話ができるようになります。
目的はカップルになることですが、このイベントに集まることがすでにご縁なので、みんなでみずこんpartyを楽しみましょう」
最初は緊張して固まっていた参加者たちも、植田さんの親しみやすい話術に、最後は心を開いて笑顔で帰っていきました。
みずこんparty当日
水島愛あいサロンで毎年開催されているみずこんparty。
令和5年(2023)年で第12回を迎えた婚活イベントは、どんな内容で何組のカップルが誕生したのでしょうか。
そのようすを紹介します。
会場の準備
イベント当日午前7時、ミズシマ盛り上げ隊のメンバーは、朝早くからテントの組み立てや食材の調達、会場のセッティングをしています。
令和5年(2023年)第12回のイベントは、水島愛あいサロンの多目的ホールと、芝生広場を使用します。
テントの組み立てが終わったあとは、水島おかみさん会や実行委員のスタッフが食材、調味料、調理器具などカレー作りに必要な用具を並べはじめました。
参加者の受付
みずこんparty参加者の受付は、午前9時からです。
事前にインターネットで予約をした人々が続々と集まってきます。
受付を済ませた参加者は空いている席に座り、コーヒーを飲みながら当日配られた参加者のプロフィールに目を通します。
みずこん実行委員のスタッフが挨拶もかねて、参加者に趣味や好きなもの、休日の過ごしかたなどをプロフィールを見ながら聞き取りをし、交流を深めています。
スタッフとの会話に緊張もほぐれたようすの参加者たち。
パーティーに向けて期待が高まります。
開会式のあと自己紹介へ
参加者も揃い、いよいよみずこんpartyが始まりました。
司会者に名前を呼ばれた人から、となりの会場へ移動します。
参加者は、20代~40代の男性12人、女性11人。
男性と女性に分かれて座り、開会式のあとは自己紹介タイムです。
初対面でいきなりの自己紹介は、緊張するし恥ずかしくうまく話せない人もいるかもしれません。
そこで、ミズシマ盛り上げ隊の司会者がサポートに入ります。
自己紹介タイムの前に聞き取りをした内容を確認しながら、参加者を紹介をしていきます。
- 「○○さんは、阪神ファンだそうです。だれか、野球が好きな人はいますか?」
- 「○○さんは、アウトドアが趣味だそうです。○○さんも同じですね」
司会者がリードすることで、会場の空気が一気に和んでいました。
メインイベント カレー作り
一通り自己紹介が済んだところで、次は会場を野外に移動して、メインイベントのカレー作りが始まります。
グループに分かれてのカレー作り
事前に名札に書かれた番号の椅子に座っていき、テントごと(AからD)に4つのグループができあがりました。
男性と女性がだいたい同じ人数になるように配慮されているようです。
カレー選手権
ただカレーを作るだけではなく、AからDの4つの班で協力して作ったカレーの味比べをし、審査をしてもらいます。
優勝したチームにはプレゼントも用意されています。
審査をするのは、主催のみずこん実行委員会の4人です。
審査基準に従い、得点をつけていきます。
カレーの味だけではなく、チームワークやリーダーの役割分担なども評価の対象になるようです。
まずはグループのなかでリーダーを決め、各班のリーダーが決まったらジャンケンをして、勝ったグループから食材を選べます。
ジャンケンに勝ったリーダーは、メンバーから拍手をもらい、さっそく盛り上がっているグループもいるようです。
食材選び
カレーを作るといっても素材によって味も変わってきます。
グループであれが良い、これがいるなどワイワイ話し合いながら選んでいるようです。
お肉は、牛肉・豚肉・鶏肉と3種類あり、ジャンケンで勝ったグループから獲得できます。
他にも地元企業「河村食品」からの野菜やくだもの、そしてワインなど、普段家では使わないようなさまざまな食材が並んでいるので、参加者たちはとても楽しそうです。
協力してカレー作り
時間も限られているので、すぐに作業に取り掛かります。
野菜を切る人、お肉を炒める人、それぞれのグループで役割をもち、声を掛け合いながら調理が進んでいきます。
りんごの皮むきが上手な男性もいました。
昔、飲食関係のアルバイトをしていたことがあったそうです。
グループごとにキャッキャッと楽しそうに話をしながら、作業をしています。
グループによってお肉の種類も違うので、味も変わってくるでしょう。
本業が飲食関係の参加者もいて、本格的なカレーができているところもあります。
いよいよカレーが完成したようです。
どんな味になっているのか楽しみです。
審査員による試食
審査員の席には、AからDグループの4つのカレーが紙皿に入れられ運ばれてきました。
審査員たちは、ゆっくりひとつひとつ味わっています。
どのグループのカレーも個性が出ていて美味しいから選ぶのが難しいと感想を述べられていました。
審査の結果は、Cグループが見事優勝。
優勝したグループには、水島のカフェ&ランチのお店「ミルクラウン」から手作りの焼き菓子が一人ひとりにプレゼントされ、みんなうれしそうにしていました。
みんなで試食タイム
そして、みんなで作ったカレーを試食。
参加者たちは、まずは自分たちが作ったカレーを食べ、それから他のグループが作ったカレーを少しずつ食べて回っています。
筆者もいただきましたが、ワインを入れたカレーはとても濃厚で、何回か食べたくなる味。
またキノコをふんだんに使ったカレーはクリーミーで美味でした。
どのグループも心がこもっていて美味しいカレーです。
やはり、自分たちが作ったカレーが一番美味しいとニコニコしながら食べていた姿が印象的でした。
室内へ移動してのフリータイム
おなかもいっぱいになり、少しの休憩時間を取ったあとは、室内に移動します。
室内では、水島の老舗「おかべコーヒー」の飲み物を準備。
お菓子もテーブルに置いてあるので、参加者は好きな席につき、仲良くなったグループで雑談に花を咲かせています。
3分間PRタイム
そしていよいよ後半のイベント、3分間PRタイムが始まります。
会場には椅子取りゲームのように二つずつくっつけられた椅子があり、男女で座ってもらいます。
3分たったら男性が次々と次の席に移動していくのです。
椅子を向かい合わせにせず、横に間隔をあけて並べているのもスタッフの配慮。
女性のパーソナルスペースと男性のパーソナルスペースは感覚が違うので、このように椅子を配置することで安心して話ができるそうです。
3分間トークは、休憩を挟んで二回おこなわれました。
気になる人と深い話ができたのか気になります。
投票タイム
フリータイムを挟んでの投票タイムです。
投票用紙には、希望者を記入します。
投票用紙が回収され、スタッフが集計をおこないます。
結果発表
最初に男女別に座った会場に移動し、結果発表を待ちます。
緊張の瞬間です。
なんと二組のカップルが誕生しました。
カップルになった二人は、前に出てきてもらいお互い一言ずつ挨拶をします。
そしてこの後はスタッフの車で、カフェ&ランチのお店「ミルクラウン」へ移動し、ツーショットでカフェタイムを楽しみます。
その他の参加者は、二組を見送りながらもう一度フリータイムを開催。
このときに、スタッフが自分のことを良いなと思ってくれた人を本人に伝え、もう一度チャンスを作ります。
そして、二回目の投票タイム。
ここでも二組のカップルが誕生しました。
カップルは近くのカフェへ
送迎車で移動した四組のカップルは、水島にあるカフェ&ランチのお店「ミルクラウン」へ移動。
お店のケーキと飲み物がプレゼントされ、30分ほどのわずかな時間ですが、カフェタイムを楽しみます。
お互いホッとした感じで話しているカップルやまだまだ緊張しているカップルなどさまざまです。
スタッフがすかさず、連絡先の交換を促し、ここでみずこんpartyは終了です。
おわりに
みずこんpartyは、みんなでカレー作りという共同作業をすることで、自然と会話が生まれ、打ち解けやすい雰囲気が作られていました。
助け合ったり、譲りあったり、自然体の人柄が確認できるのは、実際に会場へきて参加しているからこそわかることです。
地域のボランティアが運営しているみずこんpartyは、手作り感満載の人間味のあるあたたかい婚活イベントのように感じました。
ミズシマ盛り上げ隊隊長の植田充彦さんは、以下のように言っています。
「みずこんpartyは、毎年開催しているので、リベンジも可能です。
カップル成立はもちろん素晴らしいことですが、カップルになれなかった人も、みずこんpartyへ来て良かったな、楽しかったな、また来たいなと思ってもらえればうれしいです」
令和5年(2023)年12月16日には、初開催となる40代から60代対象の「奇跡のクリスマスBBQ(バーベキュー)」を開催予定。
ミズシマ盛り上げ隊では、これからもさまざまな企画を考えているようですので、気になるかたはぜひチェックしてみてください。
第12回みずこんparty(みずしま婚活party)のデータ
名前 | 第12回みずこんparty(みずしま婚活party) |
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期日 | 令和5年(2023年)11月5日開催 |
場所 | 倉敷市水島東千鳥町1 |
参加費用(税込) | 男性6,000円 女性2,000円 |
ホームページ | みずこんpeary HP |