「バリアフリーマップ」を知っていますか。
東京都によると以下の定義が示されています。
すべての方が平等に設備やサービスを利用できるように、バリアを取り除いた駅や公共施設、道路、公園などの情報を地図上にまとめたもの
岡山県も、車椅子ユーザーの体験に基づいたバリアフリー情報を共有するアプリ「WheeLog」と連携してバリアフリーマップの作成を進めていますが、情報は日々変化するため常に更新が必要です。
バリアフリーマップ作成を目的に倉敷市内を中心に車椅子街あるきイベントを企画する森上美穂(もりうえ みほ)さんが、2026年1月には総社市で、イベント参加者である車椅子ユーザーによるトークセッションを企画しています。
講演会をとおして総社市民に伝えたい想いを聞いてきました。
記載されている内容は、2026年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
車椅子街あるきイベントとは
倉敷市内では、毎年春と秋に車椅子ユーザーと健常者がグループを作って街歩きをしながらバリアフリーマップを作るイベント「車椅子街あるきイベント」が開催されています。
例年は倉敷美観地区を会場におこなっていましたが、2025年秋は場所を変えて児島ジーンズストリートでおこなわれ、新しい場所での開催にも挑戦しているイベントです。
イベントの主催者は、理学療法士の森上美穂さん。
車椅子ユーザーが自由に観光を楽しめるように、岡山県を中心に観光施設や飲食店のバリアフリー情報を発信する活動をしています。
2026年3月22日(日)には総社市での車椅子街あるきイベントを予定しており、仲間になってくれる人を募集しています。
3月の総社市車椅子街あるきイベントは、どなたでも手に取れる紙のバリアフリーマップを制作します。

『受援力を育む』講演会 とは
『受援力を育む』講演会は、2026年1月18日(日)午後7時から総社市役所のチュッピーホールで開催されます。
車椅子街あるきイベントに賛同する団体で構成された「岡山県車椅子街あるきイベント実行委員会が主催しています。

実行委員には車椅子ユーザーもおり、車椅子ユーザーなど配慮が必要な人の参加も想定されています。医療関係者もいるので、医療的ケアが必要な人も参加可能です。
配慮が必要なかたは、申込時にどのような配慮が必要かを主催者にメッセージで伝えてください。
介助者も参加費2,000円が必要です

講演は以下の2部構成です。
- 長野僚(ながの りょう)氏 基調講演
- トークセッション
基調講演に登壇する長野さんは、先天性の脳性麻痺で幼い頃から車椅子を使って生活しています。

特別支援学校高等部卒業後、大学に進学して就職しましたが、心身の不調も経験。現在は、11人制車椅子eサッカーチーム「ePARAユナイテッド」での活動の傍ら、イベント・メディア出演などにも精力的に取り組んでいます。
トークセッションの登壇者は、以下の3名です。
- 大森淳史(おおもり あつし)氏
株式会社CONE・Xi、おかやまユニバーサルツーリズム研究会 - 山根颯太(やまね そうた)氏
株式会社TheraGATE 代表取締役、笠岡市地域おこし協力隊 - 土井脩平(どい しゅうへい)氏
合同会社28、デイサービスSoda代表社員
主催者インタビュー

『受援力を育む』講演会の主催者である森上美穂さんに、講演会にかける想いをインタビューしました。
講演会の開催趣旨を教えてください
森上(敬称略)
2026年は総社市で車椅子街あるきイベントをおこなうので、その仲間を集めることを目的にこの講演会を企画しました。
基調講演をしてくれる長野さんも、倉敷の車椅子街あるきイベントの参加者の一人です。
先天性の障がいがあり車椅子生活をする長野さんは、いつも周りの人たちの輪の中心にいるムードメーカー。そして、人を頼る天才なんです。
人とのつながりを大切にして、何事にも積極的にチャレンジする長野さんのマインドから私自身も学びたいことがたくさんあります。
今回は、長野さんから『受援力』をキーワードに、障がいのある人も介護をする人も「家族以外にも頼る場所がある」ことに来場者の人たちが気づけるようなお話が聞けますよ。
基調講演の後には「地域共創トークセッション」も予定されていますね
森上
長野さんの基調講演を終える頃には、会場のみなさんが「自分も誰かを頼ってみようかな」と前向きな気持ちになっているはずです。
そこで後半は、岡山県内で「福祉×〇〇」をキーワードに活動している人たちに登壇してもらい、その取り組みを共有してもらいます。
大森淳史さんは福祉×旅行の取り組みをしていて、2025年には障がいのある人たちと一緒に大阪・関西万博への団体旅行を実現しました。
山根颯太さんは福祉×スポーツの取り組みをしていて、シニアで根強い人気を誇り高齢者の国体とも呼ばれる「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」の公式種目にもなっている、グラウンド・ゴルフの普及活動をしています。
土井脩平さんは福祉×まちづくりの取り組みをしていて、総社市で地域に開かれたデイサービス施設Sodaの運営をおこなっています。
3名の話題提供をとおして、障がいのある当事者やその周りの人たちに、実際にどのような頼れる先があるのか、具体的なイメージをもってもらえるはずです。
森上さんの目的は「車椅子街歩きの仲間集め」とのことですね。もう少し具体的にお話を聞かせてください
森上
2026年は公益財団法人みんなでつくる財団おかやまの助成を受けて、総社市のバリアフリーマップを作成することになっています。
しかし、総社市での車椅子街あるきイベントの開催実績がないため、現在一緒に活動してくれる仲間を募集しているところです。
長野さんの話を聞いて車椅子ユーザーの当事者同士、その家族同士の仲間がほしいと思ったらぜひ、3月22日(日)に開催する車椅子街あるきイベントにも参加していただきたいと考えています。
当日は、福祉機器の体験会も予定しているので、ここでも福祉関係の人とつながれるチャンスがありますよ。
私は理学療法士という立場もあり、介護をする人から、自分一人で介護を抱えるしんどさについて話を聞く機会も多くあります。バリアフリーマップの存在はそのような人たちにとって必要な情報ですし、それを作る過程に携わることで仲間にも出会ってもらえればと思います。
講演会をとおして、来場者にどのようなことを感じてもらいたいですか
森上
ムードメーカーで人に頼る天才の長野さんも、現在のマインドに至るまでにさまざまなことがありました。それは、障がいの有無にかかわらず、現代社会を生きるすべての人にとって共感できる話が数多くあることでしょう。
老若男女、障がいの有無を問わず多くの人たちに前向きな気持ちになってもらいたいです。
関東から倉敷まで車椅子街歩きに参加してくれた長野さんの、「足がないのにフットワークが軽い」エピソードは、明日から自分も頑張ろうと勇気をもらえるはずですよ。

読者へメッセージをお願いします
森上
長野さんから読者のみなさんへメッセージを預かっているので代読します。
今回のテーマは『受援力』です。
僕には、人に頼ったからこそできたことや、誰かと一緒だったからこそ見ることのできた景色がたくさんあります。
生まれつきの障がいの有無にかかわらず、仲間の助けが必要になるときがみなさんにもきっとあるはずです。
当日は、岡山で起きたエピソードも交えながら、『受援力』について一緒に考えてみませんか
みなさまの参加を、心よりお待ちしています。
おわりに
現在上映中の映画『映画ラストマンーFIRST LOVEー』でも、福山雅治(ふくやま まさはる)さん演じる全盲(まったく目が視えない人)の主人公が、人に頼ることで自分の才能を生かして事件を解決していきます。
障がい者は庇護(ひご)の対象ではなく、周りに頼りながら周りと助け合う社会の一員として描かれるようになってきました。
このような時代だからこそ、ここで一度立ち止まり、共生社会に生きるみんなで『受援力』とは何か考えるきっかけに相応しい講演会になることでしょう。
『受援力を育む』長野僚講演会のデータ

| 名前 | 『受援力を育む』長野僚講演会 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年1月18日(日) 午後7時〜9時(午後6時30分開場) |
| 場所 | 岡山県総社市中央1丁目1-1 |
| 参加費用(税込) | 一人2,000円 |
| ホームページ | チームブラ旅おかやま公式Instagram |














































