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ノスタルジー 水島まち歩き編 ~ 昭和を感じる「レトロなまち歩き」を楽しみましょう!

ノスタルジー 水島まち歩き編 ~ 昭和を感じる「レトロなまち歩き」を楽しみましょう!

知っとこ / 2022.12.20

令和4年11月に水島公民館の秋講座として、「ノスタルジー 水島まち歩き編」が開催されました。

筆者も参加し、社会人高校生・中学生とともに、3日間にわたる講話水島まち歩きグループワークを受講。

学習を通して、水島に残る昭和の町並みや魅力ある人などについて、新たに気がつくことができました。

3日間の講座の内容についてや、2日目の「水島まち歩き」は写真を中心に紹介します。

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記載されている内容は、2022年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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秋講座「ノスタルジー 水島まち歩き編」とは?

ノスタルジー 水島まち歩き編」は令和4年11月に開催されました。

日時内容講師
1日目令和4年11月12日(土)
午後1時30分~午後3時
講話ミズシマ・パークマネジメント Lab. 代表理事 古川明(ふるかわ あきら)さん
2日目令和4年11月19日(土)
午後1時~午後3時30分
ミズシマまち歩きA班:第五福田小学校 PTA会長 野呂家徳(のろ いえのり)さん
B班:古川さん
C班:Libra DESIGN 代表 田辺綾子(たなべ りょうこ)さん
3日目令和4年11月26日(土)
午後1時30分~午後3時
グループワーク古川さん

講座会場 倉敷市水島公民館
講座会場 倉敷市水島公民館

1日目「講話」

「講話」では、水島にある食・医療・人材などの資源の話から、干拓などの水島の歴史、水島臨海鉄道や商店街の誕生、講師の古川さんが感じる水島の長所新しい試み明るい兆しなどの話がありました。

1日目「講話」の会場
1日目「講話」の会場

水島の明るい兆しなどは次のとおり。

  • 公園が多い。※防火対策の一環でもあり、古くは各公園に井戸もあったとのこと。
  • 昭和レトロを感じる。たとえば、カフェ、夜のスナック街など。
  • 感性の鋭い若者の移住が始まりお店が増えている。※「エスプレッソをひとつ」「新しいジム」「ブティック」など。
  • 裏通りには、名古屋の雰囲気が残っている。※水島に旧水島重工ができたときに、多くの社員が名古屋の工場から転勤してきた名残とのこと。
  • 人がやさしい。元気に活躍する人・組織が増えており、緩やかな連携がみられる。

▼水島臨海鉄道の栄駅周辺などを歩いてみても、多くの公園があることに驚きです。

多くの遊具も整備された公園

1区画に1箇所の公園や場所によっては、道路を挟んで対面に整備されています。

▼商店街で見つけたシャッターに描かれた郵便受け。ノスタルジーを感じます。

シャッターに描かれた郵便受
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2日目「ミズシマまち歩き」

2日目は講師と参加者が3班にわかれ、商店街を中心にまち歩き

自由にまち歩きをするなかで、班毎に3~4箇所のお店などにも立ち寄り、インタビューもしていきます。

簡単な地図と水島まち歩き記録用紙(簡単なインタビュー項目)も配布されました。

準備万端です。

講座資料


筆者はC班。

講師の田辺さんと一緒に高橋カメラなどの4店舗に加え、「みずしま資料交流館 あさがおギャラリー」にも訪問します。

講師1店舗2店舗3店舗4店舗
A班野呂さんとみや電機ミルクラウン吉田珈琲
B班古川さんかぎ屋ヤシロとらや阿部酒店
C班田辺さん高橋カメラ栄堂西洋乞食ベニバラ

それでは、「ミズシマまち歩き」に出かけましょう!

配布されたカメラで撮影をしながら、班毎に地図を片手にゆっくりと話をしながら歩きます。

まち歩きの1コマ

ここからは、C班でインタビューしたお店などを中心に紹介します!

高橋カメラ(たかはしカメラ)

創業昭和33年創業 現在二代目
店のモットーお客様1番
人気商品過去にはカメラも売っていたが、時代の変化に合わせ変化。
コロナ前には「出張機材(170万円~180万円)」を全国へ販売。
印象に残った内容「出張機材」は、高橋カメラが全国で初めて製作・販売。注文に合わせて、店主が図面などを作成。ライティングには、LEDを活用

▼右手の赤い看板の見えるビルが「高橋カメラ」。筆者は、周辺に残るアーケードも昭和の面影を感じます。

水島 商店街の風景

▼店主の高橋さんによる「出張機材」についての説明です。

高橋カメラ

この出張機材は折りたたむことができ、車でも運べる撮影スタジオ

外に運び組立て撮影することができます。

筆者は、この発想と実行力に感動。

コロナ前には、全国から注文があったとのことです。

嶋屋製菓 栄堂(しまやせいか さかえどう)

創業昭和25年創業(創業70年) ※以前開業していた、弥生駅近くで「弥生堂(やよいどう)」の創業
店の想い平成29年6月に閉店した「弥生堂」の「あん」の味を守りたい。
そのため、味や職人も引継ぎ、平成30年2月に「嶋屋製菓 栄堂」として開業
人気商品水島灘源平最中(黒粒あん)
倉敷藤の花最中(白粒あん)
印象に残った内容お店の歌(演歌調)がある

▼臨海鉄道栄駅の近くにある栄堂。

嶋屋製菓 栄堂

▼お店のかたに、人気商品(藤の花最中)を手に説明してもらいます。

栄堂店主

筆者も後ほどお土産に購入。

ほどよい甘さの「あん」に魅かれ、残したかった想いが伝わります。

▼新たに開発されたくるまやロケットの最中なども面白いですね。水島を感じます。

栄堂の人気商品など

また、筆者は下の段に飾られている木の型にも注目。

弥生堂のときに利用していたお菓子の型だそうです。

見事な彫りに目を奪われます。

西洋乞食(せいようこじき)

創業昭和50年創業
店名の由来店主の父親が、昭和の敗戦当時に、何かと西洋のものを取り入れた人のこと(揶揄して)
人気商品白いバラがのったクリームソーダ
印象に残った内容お店に入るとまず目に入る骨董品は、店主の父親が集め始めたものだそう

▼レンガ造りの外観が目印。1階に駐車場があり、左手の階段から2階のお店に入ります。

西洋乞食外観

▼忙しいなか、私たちのインタビューに対応してくれた女将さん。筆者は、この1枚にも昭和を感じます。

西洋乞食女将さん

▼暗がりの雰囲気のあるお店の中で、所狭しと並ぶ多くの骨董品を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごせます。

西洋乞食店内の風景

軽食喫茶 ベニバラ

創業昭和45年創業
店のモットーお客様と家族のように接すること ※インタビューの際にも、多くのかたが来店し、楽しそうに話していた
人気商品(安くて美味しい)モーニングやランチ
印象に残った内容「元気なおかみさん」と「昭和ノスタルジーを感じる店内」

▼昭和の軽食喫茶を思い出させてくれるベニバラの看板

軽食喫茶 ベニバラ看板

▼焼きそばやぜんざいも美味しそうですが、ぜひモーリングやランチを食べてみたいですね。

軽食喫茶ベニバラ外観

みずしま資料交流館 あさがおギャラリー

開館令和4年10月15日開館
資料館のモットー「倉敷・水島の公害」に関連する裁判の記録などを展示する資料館
 ※交流館の目の前にある「みずしま財団」が開館
まず目に入る資料壁に掛けられているタペストリー ※高梁川の真備から、倉敷、水島、高梁川河口まで見ることができ、倉敷・水島の歴史を学べる
印象に残った内容多くの貴重な資料が集まる立派な交流館が、多くのかたの協力を得ながら開館されたことに驚き

みずしま財団研究員の塩飽(しわく)さんが、航空写真が印刷されたタペストリーを使用し、倉敷や水島について説明してくれました。

「あさがおギャラリー」タペストリー

▼壁一面に整理された貴重な資料の数々。この本棚も、近隣の高校生にも手伝ってもらいながら完成したとのことです。

あさがおギャラリー

3日目「グループワーク」

各班ごとに、まち歩きのインタビューなどの成果について整理したうえで発表です。

当日、急に発表することが決まったにも関わらず、一緒に歩きインタビューしてくれた中学生がしっかりと発表してくれました。

筆者が昭和として感じる水島のまち並みを、2022年現在の中学生はどのように感じているのかに興味がありました。

・発表者や同班の中学生の感想によると、みずしまの町並みは「ノスタルジー」というよりは「レトロ」。※近隣の中学校に通う学生にも関わらず、普段、商店街にはなかなか来ることはない。あまり来ることがないからこそ新しい発見もあり、より良い印象を感じているようでした。

・「これからの水島」については、中学生から「SNSなどによる発信力。バズることが必要ではないか」とのこと。※現在の若者らしいまっすぐな意見を聞け新鮮です。

古川さんの総括により、3日にわたる講座が終了しました。

講師の古川さんによる総括
講師の古川さんによる総括
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おわりに

路地の一コマ 今は目にすることが少なくなった「路地裏で洗濯物を干す風景」にも昭和レトロを感じる
路地の一コマ 今は目にすることが少なくなった「路地裏で洗濯物を干す風景」にも昭和レトロを感じる

筆者は3日間、参加者のかたがたと一緒に「水島まち歩き」だけでも楽しめればと思い参加。

参加してみるとまち歩き以外にも、講座やインタビュー、グループワークなど想像以上に盛りだくさんの講座でした。

普段、話をすることが少ない高校生や中学生、社会人と一緒になり「みずしま」について、学び、歩き、話せる講座はとても貴重です。

また、中学生による「発信力が必要では?」とする意見があり、講師の田辺さんによる「私たちは、バズらない地域づくりを進めている」との言葉にも、大事なメッセージが込められていると感じます。

この記事を通じて、「この講座に参加してみたい」、「週末、水島のお店に行ってみようかな?」、「このお店に行ってみよう!」などのきっかけになればうれしいです。

ノスタルジー 水島まち歩き編(令和4年 水島公民館 秋講座)のデータ

水島商店街
名前ノスタルジー 水島まち歩き編(令和4年 水島公民館 秋講座)
期日
場所倉敷市水島公民館
参加費用(税込)
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眞鍋忠義

眞鍋忠義

倉敷市在住で、2人の娘を持つアラフィフ会社員。
大学生となり、愛媛県松山市・大阪府豊中市・東京都府中市・愛知県日進市などで生活した後のUターン組です。
一度、故郷から離れて暮らしたことでも気が付くことができる、ここにしかない魅力をご紹介できるのでは?と思っています。
令和2年度 高梁川志塾(第1期)・令和3年度 高梁川流域ライター塾卒業生です。
これからも学びながら、私自身の体験などを中心に紹介したいと思います。

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