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大橋家住宅 ~ 江戸時代の生活に思いを馳せる、倉敷町屋の重要文化財

大橋家住宅 ~ 江戸時代の生活に思いを馳せる、倉敷町屋の重要文化財

観光 / 2019.02.10

大橋家住宅で働く、藤原道子さんと多田夏美さんにインタビュー

大橋家住宅 インタビュー

主任の藤原道子(ふじわら みちこ)さんと、多田夏美(ただ なつみ)さんにインタビューを行いました。

日本家屋での暮らしを感じ、ゆっくりできる家

大橋家住宅 外観

大橋家住宅の良いところはどんなところですか?

藤原
明治以前の日本家屋での暮らしを感じるところです。建築様式を見るだけじゃなく、ひとが生活しているかのような、生きた家だと思います。

お花を生けたり、食卓を再現したり、お手玉を置いたりしているので、想像を巡らせて楽しんでいただけたら。

多田
外とは別の空間のようで、時間がゆっくり流れているように感じられて、庭を見ながらぼーっと過ごせます。

お客様から「ゆっくりできた」「落ち着きました」とおっしゃっていただけると、嬉しいですね。

大橋家住宅 庭

お客様からは、どういったお声が多いですか?

藤原
「懐かしい」とおっしゃる方が多いですね。若い方には逆に、新鮮に映るようです。ふだん畳の部屋を見る機会がない方もいらっしゃるので。

多田
たとえば家族3世代で来られたら、「昔はうちにもこんな窯があって~」といったお話が弾むかもしれません。家族の会話のきっかけになったらいいですね。なにか心に引っかかるものがあればと思います。

大橋家住宅 台所

博物館ではいけない

重要文化財に指定されてから今まで、どのように変わってきたのですか?

藤原
1978年に重要文化財に指定されてからしばらくの間は、土間から部屋を覗き見るくらいのものでした。1994年に修復工事が終わり、中に入れるようになって。

でもそのころは、まだ生活の匂いはありませんでした。今のように暮らしを感じるようになったのは、九代目当主が着任してからです。

多田
当主は「博物館ではいけない」「見てもらって、使ってもらってこそ価値がある」とよく言っています。

大橋家住宅 中の間

素敵です。使うといえば、いろいろなイベントも行われていますよね。

藤原
キャンドルをたくさん灯したこともあります。高梁川マルシェや、倉敷ジャズストリート、インド音楽の演奏も行われました。結婚式でも使われています。

多田
洋装のウエディングもありました。それがすごく良くて! お客様が新しい使い方を見つけてくださるのも、嬉しいです。

藤原
「こうでなければならない」はないんですよね。当主もよく「おもしろいから、やってみたら?」と言っています。

高梁川マルシェ2019 ~ 作り手に出会える、文化を感じるマルシェ

素晴らしいですね。キャンドルとガラスの展示はわたしも行きました。文化財の中で火を灯すのは、なかなかできないことですよね。

藤原
あのときはお客様から驚かれましたね。好評でしたよ。

大橋家住宅 倉敷とあかりとガラスの作家たち2015

イベント「倉敷とあかりとガラスの作家たち」の様子(2015年)

平成30年7月豪雨の影響と、文化財の保存について

平成30年7月豪雨では、土塀が崩れたと聞きました。

藤原
まずは何よりも、土塀の崩れによる人的被害がなくて良かったです。

今月(2019年2月)から修復工事が始まります。昔と気象が異なるので、元の構造のままでは現在は通用しないこともあるんですよね。古い形のまま残す大変さを感じています。

保存するために気をつけていることはありますか?

多田
ふだんから、細かいところをよく見ておくことでしょうか。ひび割れなど、変化に気づけるようにしなくてはと考えています。

お気に入りの場所

最後に、おふたりのお気に入りの場所を教えてください。

(おふたりとも悩みながら)

藤原
特に書斎が好きです。また、新座敷や煙抜けの窓から差し込む光もきれいだなあと思います。

大橋家住宅 書斎

大橋家住宅 煙抜けの窓

多田
お庭から、下の間・小座敷・庭・書斎と全体が見えるんですよ。このアングルが好きです。Instagramでも、いいなと思うところを伝えています。

大橋家住宅 庭から見る下の間

庭から見たことなかったのですが、すごくきれいですね!

インタビューを終えて

大橋家住宅 上の間

お話の端々から、「どうしたら喜んでもらえるか」「どんなおもてなしができるか」と心から考えて、実践されていることが伝わってきました

そのおもてなしの気持ちが、心地よさの秘訣なのでしょう。

わたしは、これまで何度も大橋家住宅を訪れていますが、毎回「素敵だなあ、心地いいなあ」と感じています。リピーターさんが多いというのも頷けます。

生活の香りがある国指定重要文化財、大橋家住宅。ぜひ足を運んでみてください。

大橋家住宅のデータ

大橋家住宅 外観
名前大橋家住宅
地域
施設の分類
所要時間
所在地岡山県倉敷市阿知3-21-31
電話番号086-422-0007
駐車場なし
周辺に有料駐車場が複数あり
開館時間午前9時~午後5時
(4月~9月の土曜日は午後6時まで)
休館日12月・1月・2月の金曜は休館(3月~11月は休館日なし)
12月28日~1月3日休館
入館料(税込)【一般】
大人:550円
高齢者(65歳以上):350円
小・中学生:350円
障がい者:無料
※別途30名以上の団体料金あり
支払い方法
  • 現金
予約の可否不可
タバコ
トイレ
子育て授乳室などはなし。
スタッフに声かけすると、控え室などに案内可能。
バリアフリー
ホームページ国指定重要文化財 大橋家住宅オフィシャルサイト
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吉野なこ

吉野なこ

写真と旅を愛する、倉敷そだちのデザイナー。
倉敷のときめくものや素敵なところをお届けします!

大橋家住宅 主屋

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