平成30年7月豪雨より約13ヵ月経った、令和元年8月24日。
去年は行えなかった真備町箭田(やた)地区恒例の夏イベントが、今年は開催されました!
「箭田まちづくり」を始めとした住民たちが集まり、地域のかたたちで運営。
ステージで演目を披露する子供たち、それを見守る保護者たち、みんなが嬉しそうに笑顔を浮かべ、地元のかたたちで作る手作りの雰囲気に、ホッとあたたまるイベントでした。
当日のステージのようすをメインに紹介します!
記載されている内容は、2019年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
竹&ふれあいフェスタのデータ
名前 | 竹&ふれあいフェスタ |
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期日 | 令和元年(2019年)8月24日 |
場所 | 吉備真備駅前広場 |
参加費用(税込) |
「竹&ふれあいフェスタ」について
「竹&ふれあいフェスタ」は、平成11年(1999年)より毎年8月に行われている箭田地区の夏のお祭りです。
箭田地区のまちづくり推進協議会と、社会福祉協議会による夏祭り実行員会が主催。
この夏祭りは、20代の地域の若手が実行委員長になって、祭りをリードするのが伝統になっているそうです。
箭田まちづくりの幹部のかたが後方から若手を支援し、地域の若者から年配のかたまでみんなが手を取り合って企画、運営しています。
令和元年8月24日開催、「竹&ふれあいフェスタ」のようす
令和元年8月現在、箭田地区の半数が真備町を離れた仮設住宅などで生活をしているため、みんなが帰りやすいように例年より2時間ほど早い午後3時半からの開始となりました。
場所は、吉備真備駅前広場です。
駐車場は「ライフタウンまび」の西側駐車場が使え、吉備真備駅からアクセスしやすく、集まりやすい場所。
途中小雨が降ることもありましたが、本降りにならず無事開催できました。
飲食店ブースのようす
真備の地元団体や高齢者障がい分野の事業所、有志のグループ、岡山でお店を出す飲食店など、合わせて23団体が出店。
アイスクリームやカレー、焼き鳥、地ビールや真備おこわ、たこ焼きやかき氷など、たくさんの地元団体が中心となった飲食店ブースでにぎわいました。
うちわが100円で販売され、2本に1本が当たりで景品がもらえる企画もありましたよ。
筆者は、洗顔用泡立てネットが当たりました!
うちわには、ポスターコンクールで最優秀賞に選ばれたポスターが印刷されており、お祭りの雰囲気を描いたイラストに、思わず笑顔になりますね。
ステージのようす
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーは、真備かなりや保育園の鼓笛隊による演奏。
少しテンポがずれるところもあったけれど、先生の指揮を見ながら旗をあげ太鼓をたたく姿は一生懸命そのものです。
真備のちいさな子供たちが、明るく元気にオープニングを彩ってくれました。
真備中学校・真備東中学校による吹奏楽演奏
次は、真備中学校と真備東中学校の吹奏楽部による演奏です。
真備中学校は平成30年7月豪雨により校舎が浸水被害にあい、現在は真備東中学校のグランドに建てられた仮校舎で授業をしています。
そのため、現在は真備中学校と真備東中学校の吹奏楽部は合同で練習を行なっており、この日も合同での演奏となりました。
真備町を離れた仮設住宅などで暮らす生徒は、午後4時半に帰りのスクールバスが出発するため、なかなかまとまった練習時間がとれないといった現状も顧問の先生がお話してくれました。
そんな厳しい状況のなかでも、明るい演奏を披露し、演奏するひともそれを聴くひともみんな体を揺らしながら手拍子をして、盛り上がりをみせましたよ。
ソレイユによるカラーガード
次は、「ソレイユ」によるカラーガードが披露されました。
カラーガードって、知っていますか?
フラッグ、ライフルなどの手具を用いて、視覚的表現を行うパートのことです。
フラッグやライフルを真上に投げて、見事キャッチ!
音楽に合わせて華麗なパフォーマンスを繰り広げ、釘付けになりました。
瀬戸大橋がプリントされたフラッグがそよぎ、華やかなパフォーマンスは見応えたっぷりです。
大江戸玉すだれ
「あ、さて あ、さて…」の口上がお馴染みの「大江戸玉すだれ」を披露。
平成30年7月豪雨で被災されたかたもいましたが、みんな元気に足をあげ歌いながらすだれを披露し、見ているこちらも笑顔になりました。
吉備真備選考会
そして、今年初めて実施された「吉備真備(きびのまきび)選考会」。
現代の吉備真備公を選び、ミスター真備公に選ばれたかたには、真備町をPRする動画出演権が与えらるといった企画です。
応募条件は、年齢・移住地は問いません。
「真備を応援したい、盛り上げたい」と思いをもった7人が応募し、吉備真備公のコスチュームに身を包んでステージへ登場!
5人のかたが真備町以外に住んでいて、写真洗浄のボランティアに参加されていることが紹介されました。
泥まみれになった写真がきれいになって持ち主に手渡しできたとき、涙を流しながら受け取ってくれて、自分も涙ぐんだことなどボランティアの体験をお話してくださるかた。
名古屋から片道5時間かけて、ボランティアに通ってくれているかたは、真備の自然やひとの優しさに触れて、「真備が第2の故郷です」とお話してくれたり。
自慢の歌を披露してくださるかたなどさまざまな形で、真備への思いをPRされました。
一番小さな参加者は、真備町在住の箭田小学校に通う小学4年生。
司会者の質問にちょっと照れくさそうにお話してましたが、オレンジ色の衣装がとっても似合ってますね。
観客の拍手の音の大きさで選考し、初代ミスター真備公グランプリは小学4年生の山口くんが選ばれました!
グランプリには真備町の竹を使った家具メーカー「テオリ」の製品、準グランプリの2名には真備産のピオーネが賞品として手渡されましたよ。
最後はステージ上で、7人勢ぞろいで記念撮影。なかなかきまってますね!
Brilliant(ブリリアント)による歌とダンス
この次は、岡山県のエンターテイメントスクールに所属するダンスボーカルユニット「Brilliant(ブリリアント)」!
現役女子高校2年生の4人組です。
「この歌を聴いて、みなさんがもっと元気になれますように」と披露された歌とダンスはパワフル!
メンバーの一人は地元が真備町とのことで、真備町でパフォーマンスができてうれしそうです。
タオルを振り回すパフォーマンスしたり、元気で明るい声が真備町に響きわたりました。
吉備真備太鼓による和太鼓演奏
ラストを締めくくる演目は、吉備真備太鼓のみなさん。
平成30年7月豪雨により、太鼓の保管場所に浸水し、太鼓やバチ、衣装に大きな被害がありましたが、全国から支援をいただいき演奏ができました。
おそろいの「がんばろう 真備」がプリントされたTシャツに身を包んだメンバーが、迫力の太鼓の音を響かせます。
太鼓の音頭は、復興を後押しする力強さを感じました。
おわりに
真備町箭田地区の半数約700世帯が、令和元年8月現在も真備町を離れて暮らしています。
復興はまだまだ途中ですが、地元の子供たちによる演奏や、真備地区の団体による出店に、今は真備町を離れて暮らすひとも集まり、笑顔で喜びあっていました。
「災害を乗り越えて、地域を盛り上げていきたい」という真備町の住民のチカラに元気をもらえたイベント。
平成30年7月豪雨から1年が過ぎ、真備町の現状が報道されることも少なくなってきています。
けれど、一歩一歩復興へ歩んでいる真備町のようすを引き続き伝えていきたいと改めて感じたお祭りでした。
竹&ふれあいフェスタのデータ
名前 | 竹&ふれあいフェスタ |
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期日 | 令和元年(2019年)8月24日 |
場所 | 吉備真備駅前広場 |
参加費用(税込) |