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伊澤京子さんと萬木沙織さんにインタビューしました
地域に密着し続けて30年目を迎える「うさぎや」の魅力とは一体何か。うさぎや部・ブランドマネジメント部の伊澤京子(いざわ きょうこ)さんと、うさぎや部・うさぎや倉敷店主任で文具の楽しさを発信する萬木沙織(ゆるき さおり)さんにお話を伺いました。
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「うさぎや」オープンのきっかけ
今年(2025年)で30年を迎えるうさぎや倉敷店がオープンするきっかけとは何だったのでしょうか
伊澤(敬称略)
うさぎやの開設前は、母体となる会社の「クラブン」本社1階に文具を販売する「小売部門」があり、会社と同様に土曜日と日曜日、祝日は定休日で規模も大きなものではありませんでした。
そこで1995年に「小売部門」を独立させるかたちで、全国初の大型文具専門店「うさぎや倉敷店」を開設しました。
社内では、「本やCDなども一緒に販売したらどうか」といった意見もあったようですが、最終的に文具に特化した専門店を開設するにいたったようです。
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初めてのことでいろいろと不安要素はあったのかもしれませんが、無事オープンを迎えた日には大盛況だったと聞いています。
文具の魅力について
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デジタル全盛のなか、文具ならではの魅力とはなんでしょう
伊澤
もちろんデジタルに対応したタブレットのタッチペンなどの販売もしています。しかし教育の面などから研究もなされていて、実際にペンを使って紙に書くことで創造力と記憶力に一定の効果があると発表されているようです。
その点でも勉強面ではアナログの文具は必要だと思います。
また、以前は文具が日常の必需品でしたが、最近は趣向性も強くなっているようです。
たとえば1日の終わりを振りかえって日記を書くときに、ちょっと良い紙を使った日記帳とか、少し高価で自分の気に入った筆記具を使うとか、そういった時間や空間を提供できるのが文具であると考えています。
文具専門店のなかでも「筆記具」は比較的高級志向になっているのでしょうか
伊澤
そうですね。プレゼント用に高級手帳や名入れ筆記具を購入したり、自分自身へのご褒美や何かの記念で高級筆記具を購入したりと高級志向と言えます。
また、少し前から万年筆ブームがあり「うさぎやオリジナル万年筆」を購入するかたも多く、実はこのブームが「うさぎや」の認知度を高めてくれたのかもしれませんね。
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萬木(敬称略)
他にも最近ではガラスペンも人気です。
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ガラスペンが人気の理由はなんでしょう
伊澤
インクの種類が豊富であることも理由のひとつでしょう。
たとえば、他社のインクに加えて、ラメ入りインクを含む「うさぎやオリジナルインク」といった多様なインクがあることで、手紙や日記を書くのがより楽しくなります。
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萬木
インクを洗って、違う色を使える手軽さやガラスペンそのものの美しさも、使う人を魅了する要素のひとつですね。
カフェを併設した理由
うさぎや倉敷店にはカフェが併設されています。文具専門店とカフェを併設するにいたった理由はなんでしょうか
伊澤
ゆっくり文具を楽しんでもらうためにカフェ「ジョルジュ ラパン」を併設しました。
文具を購入したかたが、そのカフェで購入した商品を眺めながらお茶をする。また家族づれで訪れたお父さんが、コーヒーを飲みながら、お子さんが店内のあちこちを回って商品を探すのを待っている。
「ただ商品を購入して帰る」のではなく、「ゆっくり文具を楽しんでもらえる空間」としてご利用いただきたいです。
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また、ここ(倉敷店)は学生が多い場所で、カフェで勉強するかたも多いです。試験前には本当に多くのかたにご利用いただくのですが、多すぎて時間制限を設ける場合もあります。
それでも、飲み物の下に敷くコースターなどに「あと何日で受験なので頑張ります」とか、「あと何日…あと何日」とカウントダウンをメッセージとして書いてくれるかたもいらして、それは大事にとってあるんです。
萬木
学生のかたからは「本当に落ち着いて勉強ができる」といったお声もいただいています。
2025年で30年。今後の取り組みについて
今後の取り組みなどを教えてください
伊澤
昨年(2024年)から地元企業とのコラボレーションをしています。
倉敷でいうと藤戸まんぢゅうさんや橘香堂さん、甘月堂さんなどといった企業で、商品はボールペン、レターセット、ハンカチ、シール、マスキングテープなどです。
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これがヒットして「みんな地元が好きなんだな」と再確認できました。丸五さんやカモ井加工紙さんなどにも協力していただき、地元企業ブランドを使って地域の活性化に取り組んでいます。
また、さまざまなイベントも定期的におこなっていて、今後もあらゆる視点で文具を盛り上げ、地元地域に貢献していきたいと考えています。
読者へのメッセージがあれば教えてください
萬木
2025年11月に30年を迎える「うさぎや倉敷店」に、私自身も小さいときからうさぎやに通っていて、うさぎやと共に育ってきました。
そのような思い入れのあるうさぎや倉敷店で、文具を楽しんでもらえるように日々取り組んでいます。
また若いスタッフのパワーもすごくて、店内の手書きポップなど見ていただくとわかるように、本当に文具の好きなスタッフがたくさんいるんです。きっと一緒に文具を好きになってもらえると思います。
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伊澤
文具をただ買いにきて帰るではなくて、文具を楽しんでもらえるための場所を目指しています。
そのためにご来店いただくかたへの対応や商品知識も定期的にテストなど実施しながら深めていき、よりお客様とともに居心地の良い空間をつくっていきます。
萬木
日常生活でうさぎやで扱っている商品は、いろいろな場所で見かけます。私は同じ商品でも、うさぎやに並んでいるほうが、商品たちがいきいきしているように感じるんです。
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比較的安価な商品は、スーパーマーケットや量販店などに同じ商品がありますが、うさぎやは「他に面白いものがあるかな」とか「お店の人の話を聞きたい」といってもらえる空間です。
そのような居心地の良い空間、うさぎやにぜひおこしください。心よりお待ちしています。
おわりに
インタビューで萬木さんが言葉にした「同じ商品でも、うさぎやに並んでいるほうが、商品たちがいきいきしているように感じます」に「うさぎや」の取り組みが凝縮されているように思いました。
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取り扱う商品への愛情は、「人の役に立ちたい」と願うスタッフの行動へと変わり、それは訪れるお客様に伝わる。その空間は、あたたかく癒されたものへと変わり、お客様との間に心地良い交流が生まれる。
そこに、「うさぎや」が長年愛され続けている理由があるのかもしれません。
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訪れるだけで癒される空間「うさぎや」。ぜひ足を運んで、「ワクワク」を経験してください。
イベント開催予定
「うさぎや倉敷店」で2025年3月1日(土)2日(日)に「うさぎやパンマルシェ」が開催されます。
岡山県内の人気ベーカリー計14店舗が日替わりで出店するイベントです。地元企業とのコラボレーション商品の先行販売やミルクフェスも同時開催されるのでぜひ足を運んでみてください。
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うさぎや倉敷店のデータ
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名前 | うさぎや倉敷店 |
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住所 | 岡山県倉敷市笹沖508 |
電話番号 | 086-421-8989 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前10時〜午後8時 併設カフェ「ジョルジュラパン」のオーダーストップは午後7時30分 |
定休日 | 元日、棚卸日を除いて年中無休 |
支払い方法 |
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ホームページ | うさぎや |