続けることが恩返し。ウォールウォーレン店主佐藤敦志(さとうあつし)さんインタビュー
佐藤
決心をしたのは雨が上がってすぐ、店のなかに入れるようになってからですね。
すぐに設計士さんが訪ねてきて「直せる」とのことでしたので、それを聞いてもうどんどんと、まわりの勢いに乗るように再開までこぎ着けた、という感じです。落ち込む暇もありませんでしたね。
知り合いや業者のかたがまず動いてくれて、励ましてくれてたおかげで先のことが考えられました。
この仕事しかできませんので、やらないという選択肢はなかったです。再開するならこの地で、と決めていました。
佐藤
それはもう…本当に、本当にありがたかったですね。みんなが助けてくれました。
募金してくれたかたやお店への恩返しとして、まずは営業を続けることが大事かな、と思っています。まわりも自分も年内(2018年)の再開はムリかと思っていましたから。
それと、スタッフがずっと待っていてくれて、帰ってきてくれたことも大きかったです。
佐藤
そうです。12名全員、以前から働いていたスタッフです。スタッフが帰ってきてくれなかったら、再開はムリでしたね。
佐藤
再開してから、新規も含めてお客さまは増えました。ただ、どうしても近く(真備町)の人が少なくなってしまったので、頻度、リピートは減ってしまいますね。
いままでと同じようにしていたら難しい、危機感はありますよ。もっと外に向けて販路を広げて行けたら、と考えています。
佐藤
そうですね。そのために、いまはギフトに力を入れています。距離があっても日持ちもしますし、持ち運びもしやすいですから。
季節ごとの新しいケーキやパイもあわせて作っていきたいと思っています。
佐藤
そうですね…。安易に戻ってきて、とは言えないですよね。やはり不安はぬぐえませんし、戻らない気持ちも分かりますし…複雑ですね。
ただ、もし残る人がいるなら、その人たちと元気にやっていきたい、真備で元気に頑張っていきたいです。
今まではお店の基盤作りに必死でしたが、これからは真備町全体のことも見られるようにしたいですね。
外の人がもっと真備にきてもらえるようなことができたら、と思います。とにかく真備町に足を運んでもらいたいです。
また美味しいケーキを食べるために、真備町に行こう
ウォールウォーレンがリニューアルオープンしたまさにその当日、私はその場にいました。
たくさんのお花、お客さん、報道陣がかけつけ、お祝いの雰囲気で溢れた店内。もちろん私もとても嬉しく、ああ、本当に良かったなぁと単純に感動しました。
でも、それで終わりではないのですよね。再開したお店は、これからどう続けて行くか考えなければいけません。
そして、真備町に住む人、離れる人、それぞれに思いがあり、葛藤があり、そして毎日の生活が待っていることに、改めて目を向けようと思いました。
真備町にウォールウォーレンがあることの奇跡。そのことを噛みしめながら、これからも真備町に出かけようと思います。
ウォールウォーレン(Wohl Wollen)のデータ
名前 | ウォールウォーレン(Wohl Wollen) |
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住所 | 岡山県倉敷市真備町川辺538-4 |
電話番号 | 086-697-0876 |
駐車場 | あり 9台 |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 月、火 定休日がが祝日の場合は翌日にずらす場合あり |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 岡山県倉敷市にある洋菓子店「ウォールウォーレン」です |